由木康(関西学院事典)

[ 編集者:学院史編纂室 2014年9月28日 更新 ]
関西学院事典

由木康

ゆうきこう

1896.4.16~1985.1.27

東京二葉独立教会初代牧師、教会音楽研究家。
鳥取県境港で実業家足立正の次男として生まれる。
生後すぐに聖公会の牧師であった由木虎末の養子となる。
1920年、関西学院高等学部文科英文学科を卒業後、神戸聖書学校(現、関西聖書神学校)で実践神学を学ぶ。
21年、東京二葉独立教会(現、東中野教会)を設立、同牧師に就任し70年まで牧会に携わる。
また、日本における教会音楽、とりわけ讃美歌研究の草分け的存在としても活躍、青山学院、東京女子大学等で讃美歌学、礼拝学の講義を担当。
27年、『聖歌』(私家版)で多数の讃美歌を翻訳紹介し、31年版『讃美歌』の編集主査を務める。
第2次世界大戦中から戦後にかけては、日本基督教団初代讃美歌委員長として『讃美歌』改訂に尽力、54年版『讃美歌』を完成に導く。
一方、讃美歌作者としても日本の代表的讃美歌「馬槽のなかに」(1954年版『讃美歌』121番)をはじめとして、多くの「讃美歌」を作詞。
また、「きよしこの夜」の訳詞等、多くの海外讃美歌を日本に紹介した。
39年には、関西学院50周年を記念し「緑濃き甲山」を作詞(山田耕筰作曲)、また、パスカルの研究者として『パンセ』の翻訳も出版。
70年、教会引退後は、東中野教会の名誉牧師となる。

 著書に『礼拝学概論』(1961)、『イエス・キリストを語る:ヨハネ伝講解』(1997)、訳書にパスカル『瞑想録』(1938)、H.ホロート『キリストに倣ひて』(1948)がある。