全盲の森田さん、博士号を取得~78歳、盲人福祉の歴史を研究し続けたい~

[ 編集者:広報室  2014年3月10日 更新  ]

 全盲で、盲人福祉研究に励んできた森田昭二さん(78歳)が、人間福祉研究科で博士号を授与されます。

 生まれつき視力の弱かった森田さんは、大阪府内の高校で国語科教員として32年間勤務したのち、64歳のときに失明。65歳頃から点字や歩行などの訓練を重ね、67歳のときに社会福祉の在り方や歴史について学びたいと2年間、聴講生として大学で学んだのち、大学院に合格。71歳で社会福祉学の修士学位記を取得しました。森田さんはその後も盲人福祉について研究を進めたいと2008年に大学院博士課程(後期課程)に合格し、研究を続けてきました。

 博士号論文ではイギリスの進んだ盲人教育、盲人福祉を日本に紹介し、近代日本の盲人福祉の源流としてその基盤を作った好本督や彼の援助によって育てられた中村京太郎、熊谷鉄太郎について研究。大学で募集してもらったボランティアの学生に文献を対面朗読してもらうなどの工夫もしながら、約6年間研究を重ねてきました。

 森田さんは博士号取得について「78歳になっても積極的に学ぶ自分の姿を通して、目の見えない人だけでなく、いろんな人の刺激になれば嬉しい。盲人福祉の歴史については今後も研究を続けていきたい」と話しています。