国連学生ボランティア活動日誌(2012年秋学期)

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[ 編集者:広報室       2013年3月4日 更新  ]

 関西学院大学は、アジアの大学では初めて、世界でも3校目に国連ボランティア計画(UNV)と協定を結び、情報格差、教育、環境、健康などの重要問題に取り組むために学生をボランティアとして途上国へ派遣しています。

2012年度秋学期は4人の学生が派遣されています。派遣者と業務は次のとおりとなっています。

○三代 梓さん(法学部4年生)
派遣国:東ティモール
活動内容:UNVおよびUNICEF東ティモールオフィスにてプロジェクト運営等に取り組みます。

○塩住 里佳子さん(国際学部3年生)
派遣国:バングラデシュ
活動内容:UNV/UNDPバングラデシュオフィスでウェブサイト運営等に取り組みます。

○椎野 佑梨さん(国際学部3年生)
派遣国:ナミビア
活動内容:UNDPナミビアオフィスでポスターやウェブサイトの作成等に取り組みます。

○浅野 由香梨さん(総合政策学部4年生)
派遣国:ドイツ
活動内容:UNV本部のWebチームでウェブサイトやソーシャルメディアのための情報収集、記事掲載等の業務に携わります。

このページでは現地からの生の声をお届けします。

【ドイツからの報告4】このプログラムを終えて

3月4日 浅野 由香梨さん(総合政策学部4年生)

 

 

 3月1日金曜日にインターンシップを終えました。2カ月半という期間はあっという間で、充実した日々を過ごすことができました。そして、自分自身が思っていた以上に多くのことを学ぶことができたと確信しています。国連学生ボランティア計画(UNV)という機関や日本とは異なる欧州の社会メカニズムに目を見張るのはもちろん、仕事をするとはどのようなことか、人と人とのつながりの大切さ、自分の未熟さ、不甲斐なさ、そして自分は日本人であることを再認識しました。

 特に、4月から社会に出る私自身にとって、「仕事をするとはどのようなことか」を学ぶことができたのは大きな収穫だと思います。

 インターン開始当初は、上司に何か手伝えることはないかを尋ね、もらった仕事を淡々とこなすだけでした。「上司の期待を超えられるよう、仕事に取り組もう」としていましたが、毎日が小さな仕事の積み重ねでした。「どのようにすれば、まとまった仕事を任せてもらえるだろう」と考える日も少なくありませんでした。
 幸いにも、インターン終了1カ月前に、UNV東京事務所のウェブサイトのリニューアルという大きな仕事を任せてもらうことができました。この仕事を通じてようやく「どのように仕事を取るのか」を学ぶことができました。仕事を取るために必要なことは、ただ質問するという、コミュニケーションではなく、「私は○○ができるから、△△をやらせてくれ」というコミュニケーションだったのです。

 4月から社会に出るにあたって、国際機関とは仕事の進め方が異なるかもしれません。しかし、常に意見を持ち、それを周りに伝えることがいかに重要なのかを身を持って体験しました。
そして、短い期間ではありましたが、数えきれない学びができたのも日本から見守ってくれていた家族、友人、先生をはじめ、UNV Communications Sectionのスタッフがいたからだと思います。この場を借りて、すべての人に感謝の意を述べさせていただき、少しでも還元できるように努めていきたいと思っています。

【ドイツからの報告3】点と線がつながった

2月19日 浅野 由香梨さん(総合政策学部4年生)

 

 今回は、現在行っている業務に至った背景について紹介します。現在、私が取り組んでいるのはUNV東京事務所のウェブサイトのリニューアルという仕事です。2月の初旬にこの仕事の話をいただき、2月2週目より、本格的に始動。4週目には完成を予定しています。
 なぜ、ドイツにいる私が行っているのか?なぜ、この時期に話をもらったのか?なぜ、一つの事務所のウェブサイトの構築を行っているのか?

 いろいろな疑問があると思いますが、この答えは「点は線になる」と一言で表現できます。
大きな点となったのが、私が所属しているPartnership and Communications Divisionの主任である池田和美さんとの出会いです。日本で言うと、部長にあたる方です。この出会いがなければ、私は東京事務所のウェブサイトの構築をすることができませんでした。日本社会では、インターンに部長から直接仕事を頂くという経験は考えられないでしょうが、ここは国連です。しかし、いくら国連といっても、普段は和美さんと直接仕事をすることはありません。和美さんとの出会いには、いくつもの「点」がありました。小さな勇気そして日々の業務です。

 ある日、出勤した際にエレベーターで偶然、和美さんとお会いしました。当初、直接の面識はなかったため、確信を持つことができませんでしたが、勇気を振り絞って「池田さんですか?」と声をかけたのです。今は、この小さな勇気を振り絞った自分自身に感謝しています。

 また、日々の業務では、UNV本部ウェブサイトの更新やウェブサイトのためコンテンツ整理だけでなく、資料整理やセミナーのための資料作成といったアシスタント作業もでき、UNV本部での仕事の一つになっています。ある日、在ドイツ日本大使のUNV訪問に備え、提示資料の一つとして東京事務所のウェブページを印刷していました。
 数日後、和美さんと昼食をご一緒する機会があり、「UNV東京事務所のウェブサイトどう思う?」と質問されたのです。資料作成の際に東京事務所のウェブサイトを確認していたため、率直な意見を伝えたところ、今回の仕事を頂けたのです。

 このインターンを通じて、「自分がいかに役に立たないのか」を日々痛感しながら、できることだけでもきちんと行おうと決めていました。私は何百人もいるインターンの中の一人でしかありませんが、私は日本人であり、関西学院大学の生徒でもあります。
 今回、仕事を頂けたのは幸運だと思っています。この機会を無駄にしないよう、残りの2週間でリニューアルを完成させたいです。

【ドイツからの報告2】日々、国際交流

2月5日 浅野 由香梨さん(総合政策学部4年生)

 

 

 私のいるUNV本部はその他の国連組織も入っているビルの6フロアを使っています。ビルの中ではUNVが一番大きな機関ではありますが、インターンはCommunications Sectionに私を含め2名、Evaluation Unitに1名と3名しかいない状況です。そのため、お昼や金曜日の夜、新年やクリスマスといった行事では、他の機関のインターン生と一緒に過ごしています。

 この国連ビルに来て驚いたことは、UNCCD(国連砂漠化対処条約)やUNFCCC(気候変動枠条約)など、今まで知らなかった国連機関がたくさんあるということです。条約名を聞いたことはあっても、実際に条約を管理する組織が国連に存在することを知りませんでした。

 インターンとの昼食の時間には、「その機関で何をしているのか」「どのような組織なのか」などについて情報交換をしています。バックグラウンドの違う人と交流をするのはとても新鮮で、刺激的な毎日を過ごせています。もちろん、インターンのほとんどはMasteryやBachelorの学生。昨日は「イタリアはなんでカップルになるまでに時間がかからないのか」などの話をして盛り上がりました。

【ドイツからの報告1】UNVでの仕事

2月4日 浅野 由香梨さん(総合政策学部4年生)

 

 

 12月10日より国連ボランティア計画(UNV)本部のCommunications Sectionのインターンとして働いている総合政策学部の浅野由香梨です。Communications Sectionは主にAnnual ReportやWebsite、Social MediaといったUNVの情報を外部に伝える役目を担っており、主に、私はWebsiteのアップデートや新しいWebsiteのコンテンツ作成を行っています。

 1派遣された当初は、12月5日に行われたIVD(International Volunteer Day: UNVにとって一つの大きなイベント)後ということもあり、IVDの振り返りが行われ、クリスマスも近いことから私の所属しているSectionのUNスタッフ全8名のうち、何名かは休暇に入っている方もいらっしゃいました。

 日本の感覚で来ていた私は当初混乱もしましたが、日本とは異なり、ドイツでは「クリスマスは日本の新年と同じように大切な行事なんだ」と後々知り、とても新鮮でした。(クリスマス付近になると、家族全員が集まるそうです。私がホームステイしている家庭も兄弟、姉妹が自分自身の家族を連れてお父さんの家に集まったと聞いています。)

 12月は「師走」と漢字があてられているように、この1ヶ月間はあっという間に過ぎていきました。UNVにとっては、「なんでこの忙しい時期に来たんだ」と思われていたかもしれませんが、新年明けてからではなく、12月に来れたからこそ、UNVの組織について、UNVスタッフとのコミュニケーション、英語での仕事にも慣れることができたと思っています。

 何よりも、日本でも有名なドイツのクリスマスマーケットに何度か行くことができたのは貴重な思い出です。
 任期が2カ月半と限られ、既に残り1カ月をきっていますが、国連での仕事を全うしつつ、さらに、ドイツの生活や文化にも触れていきたいと考えています。

【ナミビアからの報告3】世界に貢献できるように

1月11日 椎野 佑梨さん(国際学部3年生)

ボランティアの仲間

ボランティアの仲間

 先日、ナミビア全国に派遣されている国連ボランティアの方々と集まる機会がありました。集まった主な目的はボランティア同士のネットワークを広げることだったのですが、国連ボランティアプログラムや受け入れ先機関の改善点、2012年度の成果、仕事上での難易点などについても話し合いました。
 このように他のボランティアの方々とお話をする機会が今までに少なかったため、なぜボランティアを始めたのか、どのようなことをしているのかなど情報交換することはとても刺激的で、モチベーションの向上につながりました。

 私がボランティアを始めた理由は、日本という恵まれた国に生まれ生活に不自由なく過ごしている傍ら、途上国の学校へ行けない子どもたちの姿を見たときに、自分が与えられた環境を独り占めするのではなく、少しでも途上国の発展に貢献したいと思ったからでした。しかし、ボランティアとして仕事をする上で気持ちだけではだめだということをこのプログラムを通して痛感いたしました。学生ボランティアとして国連で働く中で、英語能力はもちろんのこと国の政治や状況、開発計画などを理解することは最低限必要ですし、その上で自分ができる専門的なスキルを持つことも大切です。私の場合、その専門的なスキルをつけるために日本ではウェブ作成などの事前研修に取り組みました。
 あるナミビア出身のボランティアの方はボランティアを通して経験を積み、自国へ貢献することが目的だとおっしゃっていました。
去年震災がおこってから私も自国へ貢献ということについて考えるようになりました。ボランティアを通して世界へ貢献できる人間になるためにも、今与えられている任務を精一杯遂行し、帰国までにさまざまなことを吸収したいです。

【バングラディッシュからの報告5】自分の成長を実感

12月15日 塩住 里佳子さん(国際学部3年生)

 

 

先週、UNVにとって大切な日であるInternational Volunteer Day 2012を迎えました。ここバングラデシュのUNVではこの日を祝って2つのイベントを開催しました。

一つ目は若者を中心とする組織の代表たちがあつまって討論を行うYouth Policy Dialogueです。運営、準備のサポートを行い、討論中は主に写真をとり、討論の様子をFacebook上でライブで報告し、またこれからの広報マテリアルのための写真をとることに努めました。

ここでの討論の主な内容は、これからのバングラデシュを背負っていく若者を中心にバングラデシュでの様々な問題について討論し合いました。私は運営側でこの討論には参加していませんが、参加者それぞれの思い、考えを直接聞くことにより、この国に実際存在する問題について、この国の人たちはどうのように捉えているのか、そしてどのようにそれらの問題を解決していこうと考えているのか、ということを深く理解することができました。

また、別のイベントでは、何百人もの参加者が、首都ダッカ市内の一部でクリーンアップイベントを行いました。

このイベントの目的は町をきれいにすることはもちろん、参加者の多くがバングラデシュの若者であることから、若い世代の人たちのボランティア活動を促すことにもあります。

イベントでは運営、マテリアルのデザインの面などで数多く関わらせていただきました。このイベントは他の組織の方たちと協力しながら運営していたため、時には協力することの難しさや方法に迷うこともありましたが、そのことを含め、このイベントの運営で多くのことを学びました。イベント何週間前から数多くの準備に追われ、時には夜遅くまで上司と働くこともありましたが、その簡単ではない仕事が私にとって自分の成長を感じる大きなきっかけとなりました。

ここでの仕事を始めた際は、自分の能力のなさに何度も落ち込んでいましたが、実際このように忙しく仕事ができているのは上司が数多くの仕事を私に任せてくれ、また以前より信頼してくれている証拠であると感じました。

まだまだ上司の助けがなければ完璧に仕事をこなすことはできませんが、着実に自分の仕事に対する力は上がっていると感じています。上司にもよく言われることなのですが、ここUNVバングラデシュで働いている自分にもっと自信を持って、これからの仕事も全力でこなしていきたいと思います。

【ナミビアからの報告2】International Volunteer Day

12月17日 椎野 佑梨さん(国際学部3年生)

 

 

 先週12月5日、ナミビアではInternational Volunteer Day (IVD) が祝われました。私はこのイベントの企画から携わせて頂いたため、政府や赤十字、現地のNGOの方々と会議をする機会が沢山ありました。

 私は主に、イベント内容の企画提案や会議の議事録をとる仕事をしました。仕事のなかでも最も重要だったのが、イベント当日のオープニングに流すドキュメンタリーフィルムの作成でした。
 フィルムでは、主にリーダーの方々へインタビューし、ボランティアについてどのように思っているか意見を伺いました。さらにボランティアが国の開発目標などにどのように貢献するのか、また、ボランティアを促進するためにメッセージなども頂き、まとめました。

 ドキュメンタリーフィルムの作成にあたって、インタビューのアポイントメントを取る作業は特に大変でした。また、日本とは時間の価値観が違うナミビアでは常に時間に余裕を持ってスケジューリングする必要がありました。急に予定がキャンセルされることもあるので、常にあらゆる可能性を考えて先を見て柔軟に対応することの大切さも学びました。

 当日、会場は沢山の人で埋め尽くされ、充実したイベントになりました。他にも、地域の伝統的なダンスの披露やボランティアの方々へ感謝の気持ちを込め、表彰式を行ったり、赤十字による劇なども行われたりしました。

 ボランティアしている人は沢山いますが、みんなで集まり、IVDを一緒に祝うことはお互いのモチベーション向上に繋がったと思います。私もこのモチベーションを保ち、最後まで任務を務めたいと思います。

【東ティモールからの報告1】 苦難は成長の糧

12月10日 三代 梓さん(法学部4年生)

子どもたちちともに

子どもたちちともに

 東ティモールの国連ボランティア計画(UNV)Field Unitに派遣されている法学部4年生の三代梓です。私の主要課題は、東ティモールのボランティアリズムに関する調査を行いレポートの草案を作成することですが、イベントの企画やプロジェクト運営等にも関わらせていただいております。

 派遣開始から既に2ヶ月以上経ち、様々な葛藤や苦難がありましたが、私にとって最初の大きな壁は「言語」です。ビジネス上の言語は英語ですが、現地の人々はテトゥン語という現地のことばを話します。この2ヶ月間で地方のコミュニティーを訪れてボランティアリズム啓発のためのプレゼンテーションを行ったり、ビーチクリーニングプロジェクトやイベントの企画に参加したりと、地元の人々と交流する機会が多々ありましたが、常に通訳を要し、非常にもどかしく感じています。

 また、日本と東ティモールの文化や価値観には同じアジアといえども雲泥の差があります。それを最も痛感したのは、12月5日のInternational Volunteer Dayのためのイベントの企画を担当した際です。
 東ティモールUNV事務所はInternational Volunteer Dayというボランティアリズムを祝うUNVにとって1年で最も重要な日のために、スポーツを通じて開発に貢献するという目的のもと、‘International Volunteer Day Kick-Off Event’を開催しました。これは、2002年にUNによって建てられたサッカーフィールドを修繕し、そこで現地のサッカーチームとボランティアチームを招いて友好試合を行いつつ、その傍らでボランティアリズム啓発や環境問題に対する意識啓発等を目的としたアクティビティを行うというイベントです。

 私は担当者が急病のため、急遽そのサッカー試合の企画担当を任されることになり、パートナーであるCVTL(Red Cross Timor-Leste)との連絡係になりつつ、開催地に放置されたゴミの処理について村長や政府と交渉したり、バナーやTシャツを注文するためにデザイナーと交渉したりと、UN外部と連絡を取り合うことが求められました。しかし、時間通りに事が進むということはまずありませんし、取り決めた予定が何もなかったかのように流されてしまったり、承認されたはずの交渉内容がいつの間にか変わってしまったりと、忍耐を要する場面が多々ありました。

 イベントの企画は想像以上に困難を伴いましたが、自分の価値観がまったく通用しない国で、それが根底から覆される経験をしながら働くという非常に刺激的な経験を得ることができました。さらに、途上国で働くとはいかなることか、またそこで働くためにはいかにその国を尊重し、柔軟な考え方ができるかが求められるのだと身をもって学びました。

 このイベントは、自らが所属する事務所だけでなく、様々な人々の支えがあって成功することができました。この東ティモールでUNスタッフや他の組織、地元の人々と協力しながら一つのものをつくりあげるという素晴らしい経験ができたことを誇りに思います。

【バングラディッシュからの報告4】 自分の求めていた環境で自分を成長させる

11月26日 塩住 里佳子さん(国際学部3年生)

会議風景

会議風景

 ここバングラデシュのUNVで働いておよそ3ヶ月が経ち、日々様々なことを感じ、数多くのことを学んでいます。

 このオフィスで働く上でまず一番に感じることは国際的な環境で働くということはどういうことなのかということです。このオフィスでは現地のバングラデシュ人はもちろん、様々な国からきた人たちが同じオフィスで働いています。このような環境で働くということは自分が想像していたよりもはるかに刺激的であり、数えきれないものを感じ学びとることができ、それと同時にとても複雑で簡単なものではないということを日々身にしみて感じています。

 国が違うということはその育った環境、文化、慣習など全て異なり、それぞれ違ったバックグラウンドを持っているということです。それは当然のごとくそれぞれが異なる考え方や見方を持つことであり、働き方にも違いが出ることになります。そのような人々が一つのオフィスで働くことは、お互いの考え方を尊重しながらも、その上で協調し合わなければなりません。しかし、そのお互いの違いを理解しながら働くということは簡単なものではありません。

 実際に、このオフィスで私はその難しさ感じ、毎日のように目にします。自分が考えているスタンダードが他の人にとっては違うということは当たり前のように起こります。しかし誰の考え方が正しいかは誰にも判断できません。だからこそ、毎回のように悩み、時には落ち込むこともあります。

 しかしこのような状況に置かれて日々悩みながら働くことに対して満足しています。普段の生活での人々との関わり合いとは異なり、より深く異文化を理解しその中で共に働くということで、より一層の異文化への理解、異文化コミュニケーションを学ぶことが出来ます。

 ここで働く以前からこのような環境で仕事をすることに対して興味を持っていましたが、実際に体験して、難しいこと全て含め、やはり自分のまさに求めていた環境であり、これからもこのような世界で自分を成長させたいと強く今感じています。ここでの仕事の経験はまさに自分の将来に大きく影響しており、この機会に感謝しながら日々学び、残りの数ヶ月も全力で働きたいと思います。

【バングラディッシュからの報告3】 様々な国籍の人との出会いを通して

11月23日 塩住 里佳子さん(国際学部3年生)

活動中の様子

活動中の様子

 12月5日は、UNVにとって大事な日の一つであるInternational Volunteer Day (IVD) です。ここバングラデシュで、UNV,JICA, Austlalia, UNV, などが主体となって都市ダッカの一部で “Clean-Up” イベントを開催します。

 そのイベントに際して、いくつかのTシャツや看板などのイベントのための宣伝マテリアルのデザインを任されることになりました。ほかの機関からの何人かのボランティアと協力しながらデザインの作成を行っています。何度かミーティングを重ねながら、アイディアを出し合い、どのようなデザインが人々の注目を集めることができるのかなどを話し合っています。

 異なる機関の人々と協力しながら行う仕事は簡単なものではありませんが、とてもいい経験であるのは間違いありません。機関ごとに行っている活動は異なりますが、みなバングラデシュでの“ボランティア活動”に関係しており、根本的なものは同じです。だからこそそれぞれの活動について話すことは私にとってとても興味深いことであり、また私の知らない新たなバングラデシュを知ることもできます。

 ここバングラデシュでの生活で人との関わり合いがいかに大事なのかを毎日のように感じております。このような仕事での関わり合いはもちろん、普段の生活から数多くの人々との出会いがあります。現地のバングラデシュ人はもちろん、ここでは様々な国からの人々が、主にビジネスやボランティア活動などで滞在しています。それらの人々との関わり合いは私が今までに感じたことのないことと出会う機会を数多く与えてくれます。自分一人ではできないことや感じられないことは本当にたくさんあります。だからこそ普段から常に人との関わり、そしてそこからまた新たな人々と知りあう、このプロセスがいかに大事で自分の成長、世界を広げる大きな助けとなります。

 これからも仕事の場面ではもちろん、あらゆる場面でこの人との関わりを大事にしてバングラデシュでの生活を送っていきたいと思います。

【バングラディッシュからの報告2】 失敗の連続が大きな成長につながる

11月19日 塩住 里佳子さん(国際学部3年生)

仲間とのひと時

仲間とのひと時

 私は現在、バングラデシュのUNDPのオフィスにあるUNVでKnowledge Management and Communications Support Officer として働かせていただいています。

 現在の仕事内容は、はじめにFacebook, Twitter、Google+、PinterestなどのソーシャルメディアサービスでのUNV Bangladeshサイトの発展です。私がこのオフィスで働く以前はこのようなソーシャルメディアサービスにUNV Bangladeshのページは存在せず、十分な情報発信ができている状態ではありませんでした。UNV Bangladeshは現在、国や地域に関係なく様々な場所からのボランティアの動員、そしてここバングラデシュでのさらなるボランティア活動の発展のために政府、教育機関、NGOなどの地域社会との協力をはじめとする様々な活動を行っております。それらの活動の発展、そしてさらなるボランティアの動員のためにもこのソーシャルメディアサービスを使った情報発信はとても大きな役割を果たします。それに加え、現在存在しているWebサイトの発展、そして新たなWebサイトの作成も行っています。そして、それら私の業務を効率的に行うためにUN Online Volunteering Service も使用しています。

 このサービスは世界中どこにいてもインターネットを通じてボランティア活動を行うことができ、そして逆に世界中のあらゆる場所からインターネットを通じてボランティアを募集することができます。このサービスを通じて、現在数名のボランティアと協力しながら業務を進めております。私の仕事の全てがコミュニケーションに関わることであり、様々なコミュニケーション能力が求められます。日本語であってもこのような状況でコミュニケーションをとるのは簡単なことではありませんが、それを英語で行うため毎日のように苦戦し、迷い悔しい思いを繰り返しています。自分の意見や思いをうまく伝えることができないことや、POの手助けがなければあらゆる場面でのコミュニケーションに関わる仕事がうまくすすめることができないなど、本当に毎日これらの悔しさと闘っています。自分にもっと高いコミュニケーション能力、そして英語の能力があれば、どれだけ仕事をもっと効率よくできるかと考えてしまうからです。

 最初はこの悔しい思いに負けそうになり、落ち込むことも多々ありましたが、毎日の仕事が私にとって学びであり、仕事以外でも様々な人々と関わることで英語能力はもちろん自分自身のコミュニケーション能力が確実に上がっていることを感じています。この悔しい思いや、失敗の連続が私を毎日成長させてくれている大きな要因となっています。

 今はそのつらい思いをすることに恐れを感じなくなり、それら全てが自分の糧になることを信じて全ての仕事を全力で頑張っています。どんなに小さなことであれ、私の行った仕事が少しでもここバングラデシュでのボランティアの発展に関わることでできていることを願って、残りの数ヶ月も何事にもめげず自分の行える精一杯の力でUNV Bangladeshコミュニケーションの発展、そしてボランティアの促進の力になれるようにこれからも頑張り続けたいと思います。

【バングラデシュからの報告1】 毎日の学びを大切に

11月10日 塩住 里佳子さん(国際学部3年生)

現地での生活がスタート

現地での生活がスタート

 今回のバングラデシュでの生活は私にとって初めての途上国での生活です。その生活は毎日が驚きの連続で、それと同時に毎日が学びの日々でもあります。

 私がこのバングラデシュの生活で、毎日出会い考えずにはいられないことがあります。それは物乞いをする人々の存在です。私は毎日、オフィスまで車で向かうのですが、その道中必ず道路の真ん中で物乞いをする人たちの姿を目にします。そのほとんどが幼い子供、障害を持った人、お年寄り、赤ん坊を抱えた女性です。その正確な理由はわかりませんが、このような人々の方が周りからの同情を引きやすいからではないかと思います。その理由はどうであれ、それら人々は車が信号で止まるのを見計らって、車に近づきお金を要求します。バングラデシュは人口が多いが故に車の数も多くその道路は車で埋め尽くされています。物乞いをする人々はわずかな車の隙間の中を移動し、物乞いをします。それはとても危険なことでリスクを伴うことですが、ほとんどの物乞いの人々はそのような状況の中に毎日います。

 初めて、その光景を見た時はとてもショックでした。もちろん日本ではそうような光景を見たことはなく、またここバングラデシュではそのような状況が当たり前であることに驚きを隠せませんでした。そして、それと同時に彼らに対して自分にするべき行動について毎回のように答えを出せずにいました。彼らに対する行動は人により様々で、お金を渡す人、断る人、断りもせずただ無視をする人など対応の仕方は様々です。私はこの中でどの対応が一番正しいのか未だに答えを出せずにいます。お金を渡すことが本当に彼らを助けることになるのか、しかしお金をここで渡さなければ彼らはもっと苦しい思いをするのではないか、これらの思いを毎回考えずにはいられません。

 しかし、一つだけここ2ヶ月生活して、これだけは心がけようと決めたことがあります。それは彼らに出会ったとき、常に誠実な態度で接しようということです。無視することも場合によっては正しいことかもしれませんが、一度物乞いの子供と自転車に乗っているときに出会った経験を通してこのことを常に心がけようと決めました。その子供達はいつものように道路におり、私が自転車でそこを通りかかった時、近づいてきて急に私の自転車の後ろに乗ってきました。最初はとても驚きましたが、彼らの無垢な笑顔を見ていると断れず、少しだけ彼らを後ろに乗せて自転車を前に進めました。ただそれだけで彼らは本当に満面の笑顔で喜び、私もそれを見て自然と笑顔になっていました。もちろん彼らは英語を話すことができないため、私たちは会話することができませんでしたが、お互いひたすら笑い合っていました。私はこの時、きっと彼らはこの後お金を要求するであろうと思っていましたが、彼らの行動は私が想像していたものと全く逆でした。彼らはお金を要求することなくただ笑顔でバイバイをいって去っていきました。

 私はこの経験を通して、今私ができることはお金を渡すことだけではないということを強く感じました。だからといって彼らと一緒に遊ぶというのも、場合によっては危険をともなうことでもあるのでそれも違うと思います。ただ、誠実な態度で彼らと接し、場合によっては笑顔で対応することで彼らにとって良いことになるのではないかと思います。これが正しい答えかわかりませんが、少なくとも私が今現在、彼らに対してできることです。

 このように、私はバングラデシュでの生活を経て今までに感じたことのない葛藤、迷いとぶつかりました。しかし、この経験で私自身の価値観、考え方が大きく覆されました。この経験を無駄にせず、自分の将来の生き方に生かしていきたいと思います。そして、いつかどんなに小さなことであれ、自分の働きが彼らを助けることができるくらいの人間になれるように自分を成長させていきたいと思います。そのためにもここでの仕事を一生懸命、そして毎日の学びを大切にこれからも頑張っていきたいと思います。

【ナミビアからの報告1】早くも一か月半が経過

11月7日 椎野 佑梨さん(国際学部3年生)

UNDPの同僚と写真撮影

UNDPの同僚と写真撮影

 アフリカのナミビアという国へ派遣されて早くも一か月半が経過しました。初めてのアフリカでの生活ですが、現地にも慣れ、あたたかい人々に支えられながら充実した毎日を送っています。

 私はUNDP(国連開発計画)のUNV(国連ボランティア計画)Field Unitで任務にあたっています。主な業務内容は、ウェブサイトの作成や更新、ドキュメンタリーフィルムの作成などを通してのボランティアリズムの啓発活動です。また、ナミビアの失業率は51.2%と非常に高いため、仕事の機会を与えることを目的に若者に様々な経験をさせようというプロジェクトへも参加させて頂いています。

 途上国で、それぞれ違うバックグラウンドを持つ人々とミレニアム開発目標や国家の開発計画に従って共に仕事をする機会は滅多にないので、この素晴らしい機会に感謝し、一日一日を大切に様々なことを吸収していきたいと思います。

 仕事をする上で英語力はもちろんですが、派遣国の状況や自分の派遣されている機関の知識、世界で起こっている問題を知ることは不可欠です。まだまだ勉強しなければならないことが沢山ありますが、自分に何が足りないのか常に考えながら、自分にできる最大限のことをしていきたいと思います。