国連学生ボランティア活動日誌(2009年春学期)

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[ 編集者:広報室       2009年6月24日 更新  ]

関西学院大学は、アジアの大学では初めて、世界でも3校目に国連ボランティア計画(UNV)と協定を結び、情報格差、教育、環境、健康などの重要問題に取り組むために学生をボランティアとして途上国へ派遣しています。

2009年度春学期は6月から2人の学生がキルギスへ赴任しています。9月中旬まで現地で活動します。派遣者と業務は次のとおりとなっています。

○木村 友美さん(総合政策学部3年生)
キルギスや中央アジアで環境問題をテーマに活動するNGOにて、ウェブページの作成や、スタッフのICTトレーニングを行う。
○谷口 晴香さん(総合政策学部4年生)
キルギスにて妊婦や乳幼児の栄養について社会調査を行う。

このページでは現地からの生の声をお届けします。


環境問題に取り組むNGOで働く

8月5日 木村友美(総合政策学部3年生)

現地スタッフと

 私は“BIOM”という環境活動団体に勤務しています。ほとんどのスタッフは若く、現地の大学生ボランティアも参加しているので、とても活気に満ちた職場です。活動についてインタビューしに訪れる人も多く、活発なNGOだと日々感じています。
 BIOMは持続可能な発展や生物多様性の保護を訴える活動をしており、私の仕事は、これらの活動を広めるためにウェブサイトの作成とスタッフトレーニングを行うことです。初めは、多忙な上司と話し合う時間がなかなか取れないことに悩みました。約束の時間を1時間半も遅れて来たり、頼んでおいた資料のことを忘れていたりと、業務が思うように進まず焦りました。しかし、しばらくしてから口約束で約束を交わしていたことが、問題の原因であると気づいたので、私の方でやってもらいたいことをリストにして、彼のコンピュータに貼り付けるようにしました。そうすることで、約束を忘れられることもなくなり、今はスムーズに業務を進められています。目に見える形でアピールすることがとても大切なのだと気がつきました。
  生活面で驚いたことは、キルギスでは薄くて甘いお茶を好む人が多いということです。お茶に白湯を足し、さらに砂糖を大さじ2杯で入れて飲む彼らは、逆に砂糖も入れずに濃いお茶を飲む私に驚いたようです。私が甘いお茶を好む理由を尋ねても「さぁ、おいしいからだよ」とはっきりしない答えに、意識的ではない感覚や文化の違いの面白さを感じました。

キルギスのお母さん、子どもたちのために

7月10日 谷口晴香(総合政策学部4年生)

キルギスの人々とともに

 私が派遣されているのは「Save the Children Kyrgyzstan」という国連の子どもの権利条約をミッションに掲げ、キルギスの子どもたちとその家族、周囲の環境をよりよいものに改善するため活動しているNGOです。私の仕事は、妊産婦と子どもにおける栄養・健康面について社会調査をすることです。社会調査と言っても、それらに関する資料が少なかったり、煩雑に整理してあったりと、情報をまとめることに一番苦労しています。

 キルギスは周辺の中央アジアの中でも妊産婦死亡率が高い国です。しかし、それは首都ビシュケクでのことではなく、地方において顕著のようです。「都市と地方の格差がある」という予測はつきますが、その要因は社会保障が浸透していないことなのか、何か伝統的なものなのか、確証はつかめていない状態です。更なる情報収集に努めなければいけません。そんな中、近日中にUNICEFの栄養専門家の方にお会いできることになりました。たくさんのことを吸収したいと考えています。
 日本での妊産婦と子どもにおける栄養・健康面への取り組みをまとめて、Save the Children Kyrgyzstanのプロジェクトのために提案をしていくことが私の仕事のゴールです。成果がすぐに目に見える仕事ではありませんが、将来のキルギスのために尽力していきたいと思います。
 
 キルギスは夏真っ盛りで、山や湖で過ごすことがとても楽しい季節です。週末にはオフィスのメンバーとそこへ出かけることもあり、とても親切にして下さっています。皆さんからロシアやキルギスの言葉や文化を教わることが多いので、私も日本のことを分かちあっていきたいです。
 残り2カ月しかないことに大変寂しさを感じますが、一日一日を大切に過ごしていきたいと思います。