蛭沼寿雄先生遺稿『新約本文のパピルス』(III)刊行事業募金のお願い

[ 編集者:広報室 2009年8月7日 更新 ]

 1992年に関西学院大学文学部を定年退職され、2001年に他界された蛭沼寿雄名誉教授の遺稿『新約本文のパピルス』第III巻を刊行するため、本学教職員をはじめ有志が集まり、募金活動をしています。第I、II巻はそれぞれ94年と98年に刊行されましたが、第III巻は完成目前で蛭沼教授が他界されたため、未刊となっています。皆さまのご協力をお願いします。 

【呼びかけ人】
荒井 献(東京大学・恵泉女学園大学名誉教授)
杉原左右一(関西学院大学学長・商学部教授)
土戸 清(日本新約学会会長、東北学院大学名誉教授、大森めぐみ教会牧師)
津村春英(関西新約聖書学会会長、大阪キリスト教短期大学教授)
山内一郎(関西学院大学名誉教授・前理事長)
吉岡治郎(神戸海星女子学院大学名誉教授)

募金趣意書 PDFリンク [ 81.12KB ]

蛭沼寿雄『新約本文のパピルス』第III巻

 遺稿の前半部分は、印刷可能な状態で見つかりました。刊行委員会により、後半(手書き原稿)部分の入力作業を終え、現在、パピルス写真の収集に取りかかっています。これから校正等を終え、2010年前半には新教出版社より発刊の見込みです(予価16,000円)。
 募金にご協力くださった方は、本書籍を定価の1割引でお求めいただけます(詳細は改めてご案内いたします)。

【刊行委員会】
永田雄次郎(関西学院大学文学部教授、学院史編纂室長)
井上琢智(関西学院大学経済学部教授)
山本伸也(関西学院大学教育学部教授)
辻 学(広島大学大学院総合科学研究科教授)
嶺重 淑(関西学院大学人間福祉学部准教授)

募金要領

◆募金目標額 120万円(出版費用および遺稿編集作業・本事務作業の経費に充てます)
◆募金要領
1口 5,000円(できれば2口以上のご協力をお願い致します)
・振込先(口座開設の都合により、刊行委員の個人名で募金用振替口座を設けております)
<ゆうちょ銀行で振込む場合>  
  口座番号 00900-7-145607 加入者名:嶺重 淑(ミネシゲ キヨシ)
<他行等から振込む場合>
  店名:〇九九(ゼロキユウキユウ)店(099)  預金種別:当座 
  口座番号:0145607  口座名:嶺重 淑(ミネシゲ キヨシ)  
 *ご住所、お名前を別途ご連絡ください(FAX.0798-54-6462 関西学院 学院史編纂室)

関西学院学院史編纂室まで現金書留で郵送、あるいは直接お持ちくださっても結構です。
◆募金期間 2010年3月末まで(募金状況、版組・校正状況により延長もあり得ます)

募金要領 PDFリンク [ 107.33KB ]

PDFファイル

お問い合わせ先

〒662-8501 西宮市上ケ原一番町1-155 関西学院 学院史編纂室(担当:池田)
電話0798-54-6022 FAX 0798-54-6462 

蛭沼寿雄先生プロフィル(『新約本文のパピルス』より)

蛭沼寿雄先生(文学部卒業アルバムより、1960年)

1914年   大阪市に出生
1939年   大阪府立北野中学校、大阪高等学校を経て東京大学文学部言語学科卒業
1949-53年 関西学院大学助教授
1953-82年 同 教授
1954-56年 米国ハーヴァード大学留学
1960年   文学博士
1982年   同 名誉教授

<主な著書>
『ホワットモー:その業績と言語理論』大阪言語研究会(1975)
『新約本文学演習・マルコ福音書』新約研究社(1976)
『新約本文学史』山本書店(1987)
『新約本文のパピルス』第I巻、第II巻、大阪キリスト教書店(1994,1998) ほか多数

蛭沼先生紹介文(1) PDFリンク [ 124.79KB ]

蛭沼先生紹介文(2) PDFリンク [ 97.98KB ]

本文研究とは?

 「新約聖書の原典がギリシャ語で書かれており、日本語の聖書はその翻訳であるということくらいは、たいていの人が知っている。しかし、その原点のオリジナルが全く存在しないという事実を考えたことはあるだろうか。新約聖書の原典は、手書き写本によって今日に伝わっているのだが、パピルス写本と羊皮紙の大文字写本だけで四百、小文字写本にいたっては三千近くもの数が残されている。そして、写本の間で本文が相違しているという場合が非常に多い。もちろん、オリジナルの「読み」は一つだけであり、他の「読み」は二次的な変更である。そこで、写本を比較検討し、どれがオリジナルの「読み」であるかを確定する作業が必要となる。それが「本文研究」である(一般にはドイツ語のTextkritikを訳して「正文批判」「本文批評」などと呼ぶが、蛭沼先生は「批判」という呼称を嫌って、「本文研究」[Textual Studies]と呼んでおられた)。個々の写本の読みを調べ、系統立てて整理していくこの作業がいかに緻密で、技術と根気を要するものであるかは、容易に想像がつくであろう。学問としての本文研究が本格的になされるようになったのは、十六世紀以降のことだが、何世紀にもわたる本文学者たちの努力のおかげで、可能な限りオリジナルに近い本文を私たちは手にすることができるようになった。新約学者が、釈義的な研究を展開できるのも、信者が教会で聖書を朗読できるのも、すべては本文学者たちの目立たない、けれども重要な働きに負っているのである」
(辻学「蛭沼寿雄先生の死を悼む 新約本文研究に一大金字塔築く」『福音と世界』2001年5月号、58頁)。

『新約本文のパピルス』第I巻および第II巻について

・第I巻:パピルス1~45、大阪キリスト教書店、1994年、定価15,000円+消費税。
・第II巻:パピルス46、大阪キリスト教書店、1998年、定価25,000円+消費税。
・購入については次の書店にお問い合わせください。
 大阪キリスト教書店 電話06-6345-2928 FAX 06-6345-2187
 西宮聖文舎 電話0798-67-0249 FAX 0798-67-3309