UNITeS活動日誌(2007年度 秋学期)

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[ 編集者:広報室       2008年1月8日 更新  ]

国連情報技術サービス(UNITeS)活動日誌 2007年度秋学期

関西学院大学は、アジアの大学では初めて、世界でも3校目に国連ボランティア計画(UNV)と協定を結び、「国連情報技術サービス(UNITeS)」に学生を派遣しています。

 2007年度秋学期は7人の学生がモンゴル、マダガスカル、キルギスタンへ派遣されました。3月上旬まで現地でボランティア活動に従事します。派遣者と業務は次のとおりとなっています。

【モンゴル】
○豊田恵子さん(総合政策学部4年生)
 モンゴルのNGOでリサーチアシスタントとして、データベースやウェブサイト作りに携わる。
○田中功一さん(総合政策学部4年生)
 モンゴルのNGOで情報通信技術に関する日本語の教授やウェブサイト作りに携わる。

【マダガスカル】
○前原太詩さん(総合政策学部4年生)
 マダガスカルのNGOで、現地の衛星向上に関するプログラムの広報活動に携わる。

【キルギスタン】
○杉原淳夫さん(商学部4年生)
 キルギスタンのNGOで、情報通信技術やマーケティングの知識を生かし、スタッフトレーニングや地元企業を支援する。
○矢野郁さん(総合政策学部4年生)
 キルギスタンで、UNVのプロジェクトに参加し、ウェブサイト作りに携わる。
○大城亜由美さん(総合政策学部4年生)
 キルギスタンで、税や財政の透明性の向上をめざす団体のウェブページ作成に携わる。
○西村幸子さん(総合政策学部4年生)
 中央アジアの平和と発展をめざすキルギスタンのNGOで、活動報告書等の作成に携わる。

このページでは現地からの生の声をお届けします。

ポスター作成に取り組む(マダガスカル)

2008年2月5日 前原太詩(総合政策学部4年生)

休日に現地の子供たちと

 現在、マダガスカルでは「水と衛生」に関して「Wash your hand with soap」「Use Hygenic Latrine 」「Transport and save water safely」という三つのキーワードを掲げ、各ドナーが相互に協力しあいインフラの改善、衛生教育等を実施しています。
 今回携わった私の仕事は、この3つの用語を普及させるためのポスターを作成すること。本格的なポスターを作った経験がこれまで無かったので、作成しながらさまざまな技術を学びました。私のデザインセンスはお世辞にも良いとはいえず、NGO側の満足させるものができるのかどうか不安でした。しかし、何度か修正を重ね、NGOの担当者から「Good!」という言葉を聞けたときは本当に嬉しく感じました。
 このほか、日数は少ないですが、NGOの方を対象に写真撮影、編集について学ぶ講習会も手伝っています。マダガスカルでは主にマダガスカル語、フランス語(フランスの植民地だったため)が話されており、英語を話せる人は最近増えつつあるようですが、その数はごくわずかです。そのため、講習会に参加する人すべてが英語を話せるわけでもなく、コミュニケーションの面で若干難しさも感じています。しかし、そのようなウィークポイントも彼らの「学ぼう」とする姿勢が軽く吹き飛ばしてくれます。
 マダガスカルでの生活も残り1か月になりました。本気で国の発展を考える人たちと仕事ができることは自分にとってもものすごい刺激的です。それでは、再びポスターの改善にとりかりますのでこの辺で・・・

生徒の成長(モンゴル)

2008年1月31日 田中功一(総合政策学部4年生)

日本語教室の風景

こんにちは。MIDAS(Mongolian Information Development Association)に派遣されている田中(奥の右)です。この写真は今月から週4日のペースで始まった、ICT関係の学生やエンジニアの方を対象とした日本語教室の風景です。
 こちらで知り合った、スレンさんという、日本語を話せるモンゴルの方(奥の左)が通訳などを手伝ってくれています。英語が分からない生徒のフォローもしてもらうことができ、非常に心強いです。
 最初は生徒が13人ほど集まり、密度の濃い授業がやっていけるか不安だったのですが、今は6~7人に落ち着き、皆がんばって勉強してくれています(生徒数が減ってしまったのはやはり残念ですが)。
 当初は会話に重点を置いた授業を予定していたのですが、ひらがなやカタカナの書き取りも意欲的に取り組む生徒が多く、ノートもひらがなで書けるまでになりました。 また、この一か月で基本的な文型も終了し、授業の指示を日本語でしても分かってくれるようになるなど、嬉しい限りです。
 さて、一か月が終わり、日本語の授業も折り返し地点にさしかかりました。来月からは応用として、ICT用語を散りばめた授業を実施します。旧正月の休みもあり、十分な授業時間は取れそうにありませんが、授業が終わった後も他の場所で日本語を勉強し続けたいと思えるような授業にしていきたいです。

モンゴルでの仲間との出会い(モンゴル)

2008年1月12日 豊田恵子(総合政策学部4年生)

モンゴルの仲間と

 私は モンゴルの首都ウランバートルにて国連開発計画(UNDP)とモンゴル国産業・通商によって行われているEnterprise Mongolia Projectに所属しています。モンゴルの99.9%の企業は中小零細企業であり 私の所属するプロジェクトではそういった中小零細企業の育成・発展を促進することでモンゴルの貧困削減を目指しています。私はNGO等の機関ではなくプロジェクトに属しているので、仕事内容はさまざまで、固定されたものではありません。しかし 上司やプロジェクトスタッフとの確認を怠らず 仕事を派遣終了までしっかりやり遂げたいと考えています。私は関西学院大学に入る前からUNITeS生として派遣されたいと考えていたので今回モンゴルに来ることが出来てうれしく思っています。
 写真はモンゴルでの友人たちと撮影したものです。一番右にいるOdokoさんはモンゴル人ですが 日本で働いていた経験があり日本語がとても上手です。彼はロシア語や英語も上手なようです。私は言語を学ぶのが不得意なので 彼と話すたびに『もっと私も勉強しないと!』と刺激を受けています。写真の一番左にいるのは韓国人UNITeSのInhyeで 彼女はモンゴルで出来た一番の友人でした。彼女は先月韓国に帰ってしまったのですが 彼女の帰国後も連絡を取り合っています。日本と韓国は近いので またいつか会いたいと思っています。

文化の違い(モンゴル)

2007年12月28日 田中功一(総合政策学部4年生)

オフィスにて

UNITeSでMIDAS(Mongolian Information Development Association)に派遣されています。この写真は今日まで同じオフィスで働いていたインヒェさん(中央右)と撮った写真です。今日帰ってしまうということで寂しくなりますが、また夏のモンゴルで会いたいと思っています。
 さて、モンゴルにはIT技術者の方々に日本語を教えるために派遣されています。来月から授業が始まるので、今回はそれまでの準備期間の活動について紹介させていただきます。
 日本語教師のノルジマさんという方と知り合いになり、毎週一回スミレという語学教室で講師を務めています。モンゴルに住んでいるバングラデシュ人の男の方に日本語を教えるなんてとても貴重な体験ではないでしょうか。前回の授業で文法についての勉強が終わったので、今回から会話の実践です。今日は新年が近いということで、クリスマスや新年にまつわる話題で会話をしました。
 バングラデシュにはたくさんの宗教があり、すべての宗教の祭日が祝日になっているそうで、日本では宗教が慣習になってしまっていることを話すと驚かれていました。日本ではクリスマスを祝いますが、モンゴルにはクリスマス自体がありません。またバングラデシュでは新年は祝わないそうで、「みなさんよいお年を」との日本の挨拶についても、とても興味深く感じたようです。
 さて、来月からが本番です。気を引き締めていかなければいけません。今は教案の作成に忙しくしています。それではみなさん、改めましてよいお年を。

マダガスカルでの活動(マダガスカル)

2007年11月30日 前原太詩(総合政策学部4年生)

Toliaryへ行く旅路の途中にて

日本から約1日かけてのフライトでマダガスカルの大地に降り立って早いもので1か月経ちました。「マダガスカル」多くの日本人にとってはあまりなじみのない国ではないでしょうか。島国ということもあり独自の文化、自然が育まれており毎日が新しい発見に満ち溢れています。そんなマダガスカルでは現在国家プロジェクトの一環として安全な水、改善された衛生設備にアクセスできる人口を増やすという取り組みが現在進められています。
 私が主に係わっている国際NGOのWater Aidはこのプロジェクトに関わっているNGOの一つです。私は主にそのNGOに提供するマダガスカルの衛生状況を示すための写真の撮影を行っています。先日も首都のアンタナナリヴから約1000km離れたToliaryへ片道2日かけて写真撮影の業務を行ってきました。状況は思っていたよりも深刻でトイレの絶対数の不足から多くの人が排水溝や、海岸での排泄を余儀なくされており衛生の欠如に起因する下痢や、腸チフスなどの疾病に多くの人々が苦しめられています。初めは撮影することにためらいがありました。しかし議会に提出する資料として使用するとの話を聞いていたので、「私が撮影した写真がきっかけでより深い議論を行うきっかけになれば」とシャッターを押し続けました。今後はWater Aidと連携してウェブサイトの作成、ポスター作成などを通じ人々の衛生に関しての意識改革を意図とした業務を行っていく予定です。自分の業務が少しでもマダガスカル人々の生活の改善に役立てればと思う毎日です。