教  学 2018.07.11.
日本IBMとの共同プロジェクト「AI活用人材育成プログラム」を2019年4月から開講

チャットボットによるキャリア支援も開始

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 関西学院大学は、日本IBMと昨年9月から進めてきた共同プロジェクトの成果として全学部生を対象にした授業「AI活用人材育成プログラム」を、2019年4月から開講します。このプログラムは、「AI・データサイエンス関連の知識を持ち、さらにそれを活用して、現実の諸問題を解決できる能力を有する人材」と定義される「AI人材」の育成が目的で、文系・理系を問いません。一方で、キャリアセンターでは、キャリア支援の充実と満足度向上のため、IBM Watson Assistant を使った「チャットボット」を開発し、7月2日から運用を開始しました。

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関西学院大学 村田治学長

関西学院大学 村田治学長

 ともに7月10日、日本IBMと共同で発表しました。席上、村田治学長は「AIの発達によって仕事がなくなっていくという分析がありますが、新しい仕事も当然生まれてきます。あるいは、AIを使いこなす人材がこれから必ず必要になります。これは日本社会においてきわめて重要な観点であり、その育成は大学が担っていくべきだと考えています」と意気込みを語りました。

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日本IBM 山口明夫氏(取締役専務執行役員)

日本IBM 山口明夫氏(取締役専務執行役員)

 
 日本IBMの山口明夫取締役専務執行役員は「IT、AIは様々な場面で適用され、この業界で働くワークロードはどんどん増えてきています。しかし、労働人口は減ってきています。学生を含め、AIを活用できる人材をより早く育成すること、また、そのノウハウを提供することが重要な役割だと考えています」とコメントしました。

 「AI活用人材育成プログラム」とIBM Watson Assistantを使った「チャットボットによるキャリア支援」は、関西学院が今年3月に発表した2039年を見据えた超長期ビジョン・長期戦略“Kwansei Grand Challenge 2039”にある、「真に豊かな人生」「質の高い就労」に向かうための具体的施策として推進されてきたものです。
 今後も、関西学院の長期戦略に基づく具体的施策を、両者の共同プロジェクトとして展開していくことを検討しています。

■AI活用人材育成プログラム
 「AI・データサイエンス関連の知識を持ち、さらにそれを活用して、現実の諸問題を解決できる能力を有する人材」である「AI人材」の育成を目的に、文系・理系を問わず全ての学生が対象。また、IBMが実際のプロジェクトを通じて得た最新の知見から、プロジェクトのメンバーに求められる能力・資質をルーブリックに定めて、関西学院大学の教員と共同開発している。

 10 科目(20 単位)で構成され、AIリテラシーに加えて、AIスキル、ITスキル、データサイエンススキルおよびPBL(プロジェクト・ベースド・ラーニング)を組み合わせた極めて実践的で包括的なプログラムで、18 単位~20 単位を取得した学生には、同プログラムの修了書を発行予定。授業は、プログラム開発に携わった巳波弘佳・理工学部教授(学長補佐)とAIに関するプロジェクト経験豊富な実務家教員が担当する。PBL科目では、日本IBMの共創施設「IBM Osaka Client Experience Center」(大阪・中之島)を活用しての演習も予定されている。


■チャットボット
 就活支援やキャリアに関する学生からの質問に回答するサービスで、就活の進め方、ノウハウ、実績、手続き方法といった約600の質問に対応。学生は自らのモバイル端末から場所や時間を問わずに質問の回答を得られるようになり、利便性が向上し、満足度も向上。

 また、学生がチャットボットを利用することにより、キャリアセンターの職員も面接練習やエントリーシート添削などの個別具体的な業務への対応を強化できる。チャットボットはIBM WatsonのWatson Assistant機能を活用してIBM Cloud上で稼働しており、学生特有の短文表現や若者言葉を考慮した10,000件以上のデータを学習している。