京大iPS細胞研究所・山中氏が講演~理系白書シンポジウム~

[ 編集者:広報室  2015年7月7日 更新  ]

2015年7月5日毎日新聞朝刊掲載

◆理系白書シンポジウム「君たちに今、伝えたいこと~科学者からのメッセージ~」の採録記事が毎日新聞朝刊に掲載されました。紙面は、下記PDFファイルからご覧ください◆

理系白書シンポジウム会場の様子

理系白書シンポジウム会場の様子

 関西学院大学は学院創立125周年を記念し、毎日新聞社と共催で6月15日に西宮上ケ原キャンパス中央講堂で「理系白書シンポジウム」を開催しました。
 
 当日はノーベル生理学賞受賞者でiPS細胞を開発した山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長が「強い志が未来を拓く」と題し、基調講演しました。

基調講演する山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長

基調講演する山中伸弥・京都大学iPS細胞研究所所長

 講演で山中氏はiPS細胞開発までを振り返り、整形外科医としての経験や父の死、脊髄損傷の患者との出会いがiPS研究を始めるきっかけになったこと、さらに、「人生にはビジョンとハードワークの『VW』が必要」と、アメリカの研究所時代の恩師に教わったその言葉をずっと心にとめて研究を続けてきたことなどを話しました。

 続くパネルディスカッションでは、株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所で義足ロボットの開発研究を続ける遠藤謙氏、感性を科学的な見地から研究する長田典子・関学大理工学部教授、山中氏、元村有希子・毎日新聞デジタル報道センター編集委員が登壇しました。

 長田教授らは、科学の分野では心理学者や情報の専門家など、文系理系の壁を越えていろんな人が一緒になって研究していること、またそのような広がりが新たな研究の幅を広げること、さらにコミュニケーションの大切さなどについて語り合いました。

パネルディスカッションの様子

パネルディスカッションの様子


 最後に、遠藤氏は「誰もが大きなビジョンは持てないけれど、小さな目標なら持てるはず。どんな些細なことでもいいので、自分がやりたいと思うことを見つけてそれを積み重ねてほしい。その積み重ねが大切」、長田氏は「一つのことでいいから何かに打ち込むものを見つけてほしい。将来いろんな広がりが出たときにもその経験は無駄にはならない」などと、これから社会へ羽ばたく若者に対してメッセージを送りました。
 会場には高校生、大学生、一般市民ら約900人が集い、熱心に話に聞き入っていました。