生涯学習・社会人講座
K.G.

Jコース講座紹介(浮田 潤講師)

記憶ーその「記憶」は本当の記憶か?

【担当講師】 浮田 潤 関西学院大学元文学部教授

講義概要

あなたの大切な「記憶」は、果たして本当に正しい事実の記憶なのでしょうか?いくつかの事例を通して、記憶の特性とその不確実性について考えます(2025年度の内容と6割程度重複します)

講義のポイント

記憶は決して過去の出来事の忠実な再現ではありません。記憶は基本的に、思い出すたびに「再構成」されるものです。すなわち、記憶とは録画映像などではなく、私たちは選択と再構成によって、「物語」として過去を思い出しています。そうであれば、私たちの記憶には様々な変容や誤りが含まれているはずです。その「記憶」は本当の記憶なのか?この問いは少し恐ろしい響きを持っていますが、いくつかの事例と様々な研究の紹介を通して、この問題について考えましょう。

受講料・定員
〇受講料/15,300円(卒業生14,000円) 〇定員/30名 
各回の講義予定
開催場所:大阪梅田キャンパス
日程 時間 講座内容
1 11/10(火) 13:20 ~ 14:50 記憶とは?・記憶の区分とは? まずは心理学において記憶がどのように考えられモデル化されているのかを概観します(過年度の内容と重複します)。
2 11/17(火) 目撃証言 事故や事件の目撃証言について、その正確性や信頼性を検証する研究について概観します。
3 11/24(火) 自伝的記憶 自分史の記憶である自伝的記憶について、その内容や機能についての知見を紹介します。
4 12/1(火) 子どもの記憶 子どもの頃の記憶はどこまで遡れるでしょうか?胎生期や出生時の「記憶」を持つ人がいますが、これは正しい記憶なのでしょうか?
5 12/8(火) 偽りの記憶 体験しなかった出来事のニセの記憶がどのようにして生まれるのかなど、「偽りの記憶」といわれる現象について取り上げます。
6 12/15(火) あり得ないような記憶 前世の記憶やエイリアンに連れ去られた記憶など、ありえない「記憶」を持つ人が存在します。これはどういうことなのでしょうか?
講師プロフィール

1956年6月京都市生まれ
関西学院大学文学部心理学科・同大学院文学研究科博士課程後期課程を経て、1997年4月から関西学院大学文学部心理学科(後の改組により総合心理科学科と改名)の教員となり、2020年3月に退職しました。
しかし、ストレートに大学教員となったわけではなく、大学院の前期課程を修了後、一度大学の外に出て専門学校を卒業し、「言語聴覚士」として大学病院やリハビリテーションセンターなどで通算15年ほど働いていました。「言語聴覚士」というのは、言語や聴覚に障害をもつ子供や成人を対象に、ことばのリハビリテーションを行なう医療系の専門職(国家資格)です。その中でも、私が主に担当していたのは脳の病気や事故などの後遺症として起こる「失語症」の患者さんでした。
この仕事と、私が大学で専門としていた「認知心理学」の間には強い関連性があり、私はこの2つの領域にまたがって、教育と研究に携わってきました。
仕事以外での趣味はいろいろありますが、オートバイやサイドカーでのツーリング、キャンプ、スキー、最近では野鳥の観察・撮影や風景写真やストリートスナップの撮影など、どちらかと言えばアウトドア派です。

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