総合政策学部 清水陽子 ゼミ

[ 編集者:広報室       2017年7月3日 更新  ]

空き家があることを前提により良いまちづくりに取り組む

総合政策学部 清水陽子ゼミの様子

 人口減少社会における市街地の在り方について研究しています。特に土地利用の分野に関心を持っていて、土地の使われ方や人々の暮らし、コミュニティーなどを研究の対象としています。

 現在、その中で主に取り組んでいるのは空き家対策です。空き家をそのままにしておくと、虫が湧いたり、動物がすみ着いたり、またゴミの投棄などまちの環境と治安に悪影響を与えます。特に対策が難しいのが、小さな空き家です。工場の跡地などの大きなものは、比較的活用がしやすく、土地を小分けにすることもできるので、対策はいくつかあります。しかし、小さな空き家は、利用したい人は少ないものの、所有者にとっては財産でもあるため、すぐに取り壊すこともできず扱いが難しいのが現状です。

清水 陽子 准教授

清水 陽子 准教授

 ここまでの話だけを聞くと、空き家があることが悪いことのように思えるかもしれませんが、私はそのようには考えていません。人口減少が進む現代では、空き家が出ることは当たり前で、「空き家をなくそう」という考え方は現実的ではありません。むしろ、考えていくべきなのは「空き家があることを前提としたまちづくり」です。まちから人が減り、空き家ができるということは、そのまちに空間的な余裕が生まれると捉えることもできます。このような「まちの多孔質化」を計画的に進めていくことが、これからのまちづくりにつながると考えています。空き家の増加は好ましいことではありませんが、それを悲観的に受け止めるのではなく、どうすればより良いまちになるのか積極的に取り組んでいきたいと思っています。

 学生には、社会で必要な力を身に付けながら、自分の経験や身近なものを対象とした研究をしてほしいと思っています。ゼミの3年生はグループワークが中心ですので、周りの人と協力しながら研究を進めてもらいます。社会に出ると一人で仕事をすることはほとんどありませんので、ゼミの活動を通して、周りの人と協力する面白さと大変さを知ってもらいたいと思っています。

木村 大雅さん 総合政策学部3年生

公園活用の面からまちの問題の解決を

木村 大雅さん 総合政策学部3年生

木村 大雅さん 総合政策学部3年生

 まちにおける公園の役割に興味があり、他の学生とペアで研究を進めています。私が住む夙川には桜で有名な公園がありますが、ここ数年で、花見の季節に屋台を出すことが禁止され、花見に来る若者も少なくなりました。こうした現状を知り、公園をうまく利用することが、まちの活性化や問題解決につながるのではないかと考え、研究したいと思いました。

 現代のまちづくりは、生活に必要な諸機能を中心部に集めたコンパクトシティーが主流です。効率的に生活や行政ができるなどのメリットがある一方で、人口密度が高くなることから人間関係などによるトラブルが起きやすいなどのデメリットもあります。これらの問題を、公園を利用することで解決できないか研究を進めていきたいです。

 清水ゼミの学生はモチベーションが高く、良い刺激をたくさんもらえます。これからもみんなと協力しながら、自分の興味を追求していきたいです。