商学部 松本雄一ゼミ

[ 編集者:広報室       2017年1月13日 更新  ]

 

組織における人材育成をテーマにコミュニティで人が成長する理論を追究

松本 雄一

 

組織における人材育成をテーマに、人は組織の中でどのように成長していくのか、組織のどのようなメカニズムが人の成長を支えているのかについて研究しています。
 人材育成についてはOJTや研修、自己啓発などさまざまな考え方や方法がありますが、最も効果的なのは組織の内外に学習コミュニティ(実践共同体)を構築し、そこで学びを進めていくことだと考えています。
 例えば、ある介護施設では、認知症予防に用いる学習療法を学ぶという目的で学習コミュニティでの活動を始めました。すると、施設内の人々の距離が縮まったことで職員がコミュニケーションの重要性を再認識したり、コミュニティの活動がきっかけで他の介護施設との横のつながりが生まれ、交流の幅が広がったりしました。
 その結果、仕事に対するモチベーションが上がり、若手がリーダーシップを発揮し始めるなど知識を身につけること以上の効果が生まれました。
 もちろん、ゼミ活動は学習コミュニティの一つですので力を入れており、「面白くてためになるゼミ」をテーマに活動しています。「面白い」と「ためになる」は、本気で学ぶことによって初めて両立できるものだと考えています。また、簡単な課題から始めて、少しずつ難しい課題に挑戦することで学生に成功体験を得てもらえるようにしています。
 学生たちには、社会人になった時に企業の中で自ら学び成長する、つまり、自分を育成できる人材になってほしいと伝えています。プレゼンやグループワーク、他大学との合同研究などの活動を通して成長する自分を研究することで、組織の中で人が成長する理論を追究してほしいと思っています。

先輩に好かれるための後輩力を研究

安居 修平さん(商学部3年生)

 

 松本ゼミは、リーダーシップを研究するゼミでありながら、ゼミ長を置かないのが特徴です。ゼミ長を決めないことで、全員が自分の得意な分野で、あるいは状況に応じてリーダーシップを発揮しています。
 私は10期生ですが、すでに社会人として活躍している先輩に対して研究発表する「卒業生セ
ミナー」は良い経験でした。内容は自分が一から考えた会社の新人研修。目標達成能力や傾聴力といった能力がランダムに決められ、それらの能力は、どのような研修で身につけられるかを考えました。ゼミのテーマにのっとり、研修は楽しいものを考え、発表時も聞き手を楽しませることを意識しました。
 新たなテーマとして、先輩に好かれるための「後輩力」について研究しています。良好な人間関係を築いていくのに役立つと考えており、今後は論文を作成し他大学に対しても発表する予定です。