保健だより(2015年10月)

園医 芦田先生から

ちょっと早いけれど、インフルエンザワクチンの話です

 「えっ、インフルエンザワクチンの話?」と思われた方、その通りです。インフルエンザワクチンの話なんです。昨シーズンは12月からインフルエンザの流行が見られました。ここ数年では一番早い流行でした。どうして早い流行になったかは、よくわかりません。また昨シーズンはインフルエンザワクチンの効果があまり見られない年でした。当初の話では、ワクチン株として使ったウイルスがピッタリ当たっているから効果が十分期待できるとの話だったのに、ふたを開けてみるとあんまりでした。これも後からいろいろ言われますが、その事が将来に繋がっていきません。残念な話です。

 そんな中で、実はもう既に今シーズンのインフルエンザワクチンの製造は始まっています。そして今回大きな変化がありました。それは、インフルエンザワクチンが3価から4価になったのです。よく「今年のインフルエンザワクチンはA型ですか?それともB型ですか?」との質問があります。ところが、インフルエンザワクチンはいくつかの種類を混ぜて作ってあるのです。昨年まではA型のウイルス株を2種類、B型のウイルス株を1種類選んで、その3種類に対して効果が期待できるワクチンを作っていました。それが今年から4種類になったのです。具体的にはA型は2種類で変わりませんが、B型が2種類になりました。入るウイルス株が増えるという事は、ふたを開けてみないと分かりませんけれど、効果が高まる事が期待できます。

 ただ一つ困った事があります。これは価格です。3価から4価になるという事は、当然製造コストもかさみます。それが価格に跳ね返ってきます。どれくらいの引き上げになるかは分かりませんが、昨年より高くなる事だけは間違いありません。

 本格的なインフルエンザワクチンシーズンは10月半ばからです。それまでに何か情報が出れば、またどこかで皆さんにお知らせしていきたいと考えています。
 

芦田 乃介 (関西学院 聖和幼稚園園医)