園長から「植物だより」(2015年2月)

せいわようちえん・植物だより

~有毒植物~

 ♪一月いっぱい雪よふれ!二月の庭には福寿草~~♪ これは、年長児が今、クラスで楽しそうに歌っている「カレンダーマーチ」の一節です。フクジュソウは、キンポウゲ科の多年草で、地面からにょきっと出た茎にふわふわした柔らかい葉っぱが付き、その上に鮮やかな黄色の花が咲きます。魅力的な花が咲くことから観賞用に用いられ、また、名前からもわかるように縁起植物としてお正月に飾る盆栽の根元にも植えられています。以前、クラス担任をしていた時(20年ほど前の話\(^o^)/)に、フクジュソウの写真を見せてあげると、子どもたちから「フクジュソウっておいしそう!食べられるの?」という質問が出ました。当時、あまり有毒植物のことを意識していなかった私は、「ほんまにおいしそうやね!!」と共感したままで終わっていたのですが、その日帰って調べてみるとフクジュソウは有毒植物だということを知りました。それも20種ほどの強心配糖体の毒成分を含み、誤食すると呼吸困難や心臓麻痺を起す強毒の植物です。子どもたちの命を守る意味で、周りにいる大人はこれらの知識を持つことも大事ですね。

 さて、日本には、2000種類ほどの有毒植物が存在します。ほとんどの種類が弱毒で、さわる程度のことでは全く問題ないのですが、誤食すると中毒症状を起こしたり、稀に死に至る種類もあります。このような知識は、かつて、身近な大人が「それは毒だから!」「それにふれたらかぶれるから」など教えてくれることで知り得たのです。ところが、昨今、人間が文明環境に身を置きすぎることとなり、大人も自然・植物の知識を持たなくなりました。わたくしの経験から、子どもたちに「これは毒があるから!!」と教えても植物への興味・関心が薄れたり、ふれなくなったりするのではなく、むしろ、「これは毒の木」と覚えて気をつけるようになっていきます。これも生きる力の一つですね。以下、身近な有毒植物(ご参考までに)を記しておきます。お子様と図鑑などで調べて探してみるのもいいのではないでしょうか。

○木本
ヤツデ、シキミ、ユズリハ、レンゲツツジ、シャクナゲ、ウメ・アンズ・モモ(青実)、ソテツ、キョウチクトウ、ノウゼンカズラ、アセビなど
・かぶれる木本
ウルシ、ハゼノキ、カクレミノ、ヌルデ、クルミなど

○草本
トウダイグサ、アオツヅラフジ、ミズバショウ、スイセン、チューリップ、ヒヤシンス、ヒガンバナ、チョウセンアサガオなど

 

(植物大好き園長:いずはら だい)