園長から「植物だより」(2014年11月)

せいわようちえん・植物だより

~エチレンガス~

 リンゴを冷蔵庫に入れる時、バナナやホウレンソウと一緒に入れない方がいいと聞いたことはありますか?
 リンゴとジャガイモを一緒に保存するといいと聞いたことはありますか?

 これはリンゴから放出される植物ホルモン・「エチレン」というガスによって、バナナやホウレンソウの生長を促進させてしまうため、バナナが早く熟して傷んだり(逆に青いバナナをリンゴと一緒に保存すると早く熟します)、ホウレンソウが黄色くなったりするからです。一方、このエチレンガスは、新芽や花芽の萌芽の抑制する作用もあるのです。だから、リンゴとジャガイモを一緒に保存すると、ジャガイモの発芽を抑えてくれます。
 このエチレンガスも自然・植物の不思議な力の一つですね。昔からこれらの知識は、おばあちゃんの知恵袋のように家庭の中で自然と語られてきました。皆さんも家の中でこのような豆知識を子どもたちの前で語ってあげてください。このような家庭で得られた知識は、一生涯の宝となりますので。
 
 ちなみに、果物ではリンゴ以外にアボガド、メロン、洋ナシなどエチレンガスをたくさん放出します。また、キクも撫でて育てると、エチレンガスが放出されて背が高くならないという性質があります。菊人形などのキクもこのようなエチレンガスの作用を利用して、生長の調節をしています。おもしろいですね。

 

(植物大好き園長:いずはら だい)