園長から「植物だより」(2014年9月)

せいわようちえん・植物だより

~園庭に抜いた草を撒くことで~

 本園の園庭も30年ほど前は、普通のグラウンドで木立の少ない、草も生えない状態でした。そこで、子どもたちが身近に自然・植物にふれられるようにと、多くの樹木の植樹をし、草(草本類)も畑などからいただいてきて子どもたちと植えていきました。
 今もこの環境を維持するために、畑から抜いてきた草を園庭に撒いています。

 なぜ、この草を園庭に撒くのでしょうか?
① 撒かれた草には、バッタやコオロギが集まってきます。そして、地面近くに虫が増えると、園庭上空にはトンボが舞い、鳥もたくさん飛んでくるようになります。

② 畑から採ってきた草を園庭に置いておくと、子どもたちがままごとなどで遊び、草をちぎり、くだいて地面に落とします。すると次第にこの草が朽ちていき、ダンゴムシ、ミミズなどがこの草を食べ、また、それらの糞を線虫やバクテリアが分解して新しい土が生まれるという命の循環(生態系)がなされます。

 命が芽生えないグラウンドの土。そこに、草(穂付きの)を撒くと命の循環が始まります。子どもたちが命を感じるこの幼少期に、ぜひともこのような環境を大事にしてあげたいですね。
この春からも畑の草を抜いて、園庭に撒き続けてきました(子どもたちと、保護者の皆様にもご協力いただいて)。今、秋の虫がこの草を目当てに集まってきています。ぜひとも、親子でこの命の営みを観察されることをお勧めいたします。
 

(植物大好き園長:いずはら だい)