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園長から「植物だより」(2014年6月)


せいわようちえん・植物だより

~ドクダミ~

 皆さんは、ドクダミという野草にふれたことがありますか?ちょっと葉っぱをちぎるだけでドクダミ独特な強い香りが周囲に漂います。決して芳しい香りではなく(主観ですが)、どちらかと言うとくさい匂いです。その香りが、手に付くと一日中ドクダミの香りがするぐらい強い香りです。ご存知の方は、このわたくしの表現に共感してくださることでしょう。
 ところが、先日、園庭花壇のドクダミを抜いて子どもたちの遊んでいるところに持っていくと、喜んで「これくさい!」「ごはんに使おう!」「料理のにおいに似てる!」などと言いながらバラの花やヨモギの葉っぱと混ぜてままごとを楽しんでいました。近くに行くとすごく強い香りなのですが、子どもたちは楽しみながら葉っぱをちぎって遊んでいました。

 まさに幼児期、心が人生で一番動く時期、五感が一番鋭敏な時期です。子どもたちは、このように直接、物にふれ、匂いや感触など五感(感覚器)を通して脳に情報を送り、脳を発達させているのです。特に幼児期は、これらの感覚器によって得られた刺激・情報で脳を発達させるので、これら直接体験が大事なのです。大人の我々が、これらの体験を好んでしないのは、幼児期のように五感からの情報を欲している時期ではないからです。逆に、ドクダミを「くさい!くさい!」と言いながら遊びに使う子どもたちのこの姿は自然な姿なのです。今どきの子どもたちは、これら自然の中での直接体験が減り、机上の視覚・聴覚情報に偏った生活をしていると、多くの生物学者、教育者たちが危惧しています。

 ドクダミに話を戻しますが、名前のひびきからドクダミは毒の植物のように思われたり、香りが強いことから嫌われやすいのですが、愛らしい花が咲きますし、かつては生葉をもんで傷を治す薬として用いられたり、健胃のためにお茶として飲まれたりと万能な植物です。昔は、お手洗いに飾られ消臭効果も成したといわれています。
 この初夏、子どもたちとドクダミを摘んでお手洗いに飾るとか、ドクダミ茶を作るなど、共に心を動かしてみませんか!!

※ドクダミ茶の作り方が知りたい方は、出原までお声をかけてください!!

(植物大好き園長:いずはら だい)