保健だより(2014年4月)


~園医・芦田先生から~

2014年4月15日

 皆さん、こんにちは。
 私、芦田 乃介と申します。西宮市の門戸厄神近くで小児科を開業しています。この1年、皆さんのお子さんが通われている施設の園医、嘱託医を務めさせていただくことになりました。引き続きの方も初めましての方も、1年間よろしくお願いいたします。私のモットーは「本当にこどものためになる医療」です。こどもを取り巻く環境は年々厳しくなっています。その中でいろいろな情報が錯綜し、それに周りの大人が振り回されていることが多々あります。その例として挙げられるのが食物アレルギーです。近年食物アレルギーのお子さんが増えています。増加している原因はわかりませんが、以前に比べて保護者の方から食事制限が求められるケースが多々あります。その食事制限は本当に必要なのでしょうか?食事制限の根拠を保護者の方に伺うと「赤ちゃんの時に症状は何もなかったのですが、念のため血液検査をしたら陽性を示したので、それから除去しています」なんて答えが時々帰ってきます。実は血液検査が陽性であっても、必ずしもその食物がアレルギー症状の原因であることを表してはいません。一番大事なのは実際の症状です。それなのに「念のため」の言葉の下、必要以上の食事制限をこどもに強要していることがあります。私は食事制限をすべて否定しているわけではありません。過去に激しいアレルギー症状を呈したお子さんに対しては積極的に食事制限を行っていますし、場合によってはアドレナリンの自己注射(商品名エピペン)も処方します。ただ本当は食べられるかもしれない食材を「もしなんかあったら怖いから」との考えで、何でもかんでも制限することに反対しているのです。今回は一例として食物アレルギーの話を書かせていただきました。今後もこどもたちのためになる情報を発信し、皆さんと一緒にいろいろと考えていきたいと思っています。

~お知らせ~
私の診療所では定期的に心肺蘇生法の講習を行っています。皆さんの家族や友人が突然倒れた時、救急車が来るまで皆さんがするべき行動を知り、そして練習しておくことはとても大事だと思います。ご興味のある方はあしだこども診療所(0798-51-0811)までご連絡ください。

 

芦田 乃介 (関西学院 聖和幼稚園園医)