園長から「植物だより」(2014年4月)

せいわようちえん・植物だより

~春の草花にふれて~

 私は、幼少の頃祖母と同居していました。近所の山や川、林、広場(空き地)などの戸外で存分に遊んで、帰宅するといつも笑顔で迎えてくれる祖母がいました。祖母は、植物をこよなく愛していたので、私は「おばあちゃん!こんな花見つけた!」と毎日のように雑草を摘んで持ち帰りました。祖母が喜んで受け取ってくれるのでそうしました。祖母は、その花を瓶に入れて食卓に飾り、「この花はヒメオドリコソウっていうのよ」「これはホトケノザ」などと名前を教えてくれました。私が植物に興味を持って、名前を覚えて、その生態について調べるようになったのは祖母の植物好きが影響しています。大好きな祖母が喜んでくれるから、大好きな祖母が感心してくれるからでした。

 今でもよく子どもたちが「この花ママにあげたい!」と、園で摘んだ草花を持って帰ることがあります。ぜひ、保護者の皆様には子どもたちのこの行為に共感して、共に興味を持ってあげて欲しいと願います。決して、植物だけでなくていいです。石であっても、泥だんごであっても、虫であっても・・・。

 幼少期は、人生で一番心の動く時期。自分の大好きなお母さんやお父さんが、共感してくれることは家族の絆を深めて、愛の心を育んでいきます。そして、興味を持って自然物にふれることは、五感を大いに遣い心を動かします(脳を発達させます)。まさに、これが幼児期に一番ふさわしい直接体験・基礎体験なのです。学童期にやるべき勉強などを、無理矢理幼少期にさせるのではなく、心躍る自然体験を大事にしてあげてください。
 自然が少なくなったといいますが、まだまだ我々の住んでいるこの地域は雑草・自然物にふれられる場所がたくさんあります。この春、子どもたちとそんな身近な自然にふれる機会を大事にしてください。
 

(植物大好き園長:いずはら だい)