園長から「植物だより」(2014年2月)

せいわようちえん・植物だより

土壌

 酸性土壌・アルカリ土壌という言葉を出すと、よく「植物には酸性よりアルカリ土壌がいいんですよね?」と聞かれることが多いです。これは、アルカリが体にいいというイメージがあるからでしょうか。じつは、酸性土壌・アルカリ土壌ともにどちらも植物にとって大事なもので、この土壌の特性によって植生が決まってくるのです。
日本は、ほとんどが酸性土壌からなっています。火山から噴出した溶岩は長い年月を経て、風化花崗岩となり、この岩・石がくずれて真砂土(酸性土壌)となります。おのずと火山列島である日本は、そのほとんどが真砂土に覆われ酸性土壌となります。
 では、アルカリ土壌はどこにあるのでしょうか?
 日本でアルカリ土壌といえば、和歌山や松山、瀬戸内海の島々で、ミカン・レモンなどの柑橘類やウメや備長炭の原料となるウバメガシなどが育ちやすい土壌のところです。これらの土地は、サンゴ礁が隆起してできた大地で、ミネラルを多く含んだアルカリ性の土地なのです。
 酸性土壌には、その土に合った植物が育ち、アルカリ土壌も同じくその土地に合った植物が育ちます。聖和幼稚園の園庭は、休火山の「六甲山系・甲山」の裾野にあるので酸性土壌です。だから、なかなかミカンやレモンが育ちにくい状況です。しかし、今年初めて数個のレモンをつけました。ここ数年、これらの柑橘類の根元に灰(ミネラル)を撒くようにしていたので、その効果が出てきたみたいです。このようにみると、土壌の性質と植物との関係もおもしろいですね。
 

(植物大好き園長:いずはら だい)