園長から「植物だより」(2013年5月)

せいわようちえん・植物だより

森林浴をしながら

 新緑の候 子どもたちは、木立の下で草花や土、水にふれてままごとをしたり、川の水を樋を使って流したり、木漏れ日の中友だちと駆け回り嬉々として遊んでいます。そして、遊び疲れると自然と木陰に入って、休憩しながらほっこりとしている姿はじつに微笑ましいです。

 さて、人間はどうして木立や森のようなところにくると心が静まり、心地よくなるのでしょうか?昔から目が疲れている時など、「森の緑を見ると良い」などと聞かれたことはないですか?どうして部屋に置く芳香剤などで「森の香り」などと書かれているものが多いのでしょうか?リラックスしたいときに森の音(川のせせらぎ、鳥の鳴き声、風に吹かれて鳴る木々の音など)を聞きたくなるのでしょうか?
それは、人間が「自然の一員」であり、自然環境豊かな森、森の周辺に生きてきた動物だからです。そして、特に、五感が鋭敏な幼少期に自然環境にふれ、いろいろな学びを得て(自然の恵み、自然の不思議さ・多様性、自然の怖さなど)生きる力の源泉を育んでいくのです。また、これらの経験から自然に興味関心を持ち、自然を好きになり、自然を大事にする心を培っていきます。
 なので、大人だけが森林浴・自然環境にふれる機会を多く持てば良いのではなく、むしろ、人生で一番心を動かしている幼少期の子どもたちが大いに自然環境の豊かな中に入り、自然物にふれることが肝要なのです。

 先日、園庭でヨモギを摘んでいた子どもたちが、葉っぱをちぎりながら香り・感触を楽しみ、さらにおろし器で葉っぱをおろしてヨモギの色水を作っていました。その時の子どもたちの顔は、本当にいきいきとしていました。今、聖和幼稚園の森では森林浴をしながら、このような豊かな自然体験をしています。

 

(植物大好き園長:いずはら だい)