保健だより(2013年1月)

園医より

2013年1月8日

 皆さん、あけましておめでとうございます。今年も年初に本年の目標を立てられましたか?今年も毎日充実した日々を過ごせたらいいですね。
 さて、今年初めてのこの保健だよりですが、年頭を飾るにふさわしい話題は何が良いかと考えて、今回は食事の話にしてみました。皆さん一生に何回ぐらい食事をすると思いますか?1才から80年間食事するとして計算してみます。1日3回、1ヶ月で90回、1年間で1080回、80年で8万回以上の計算になります。果たしてこれを多いと感じるか少ないと感じるか、それは個人それぞれの捉え方だと思います。私は欲張りなので「う〜ん、もうちょっと食べたいな」と思いました。そう思うと、1回1回の食事がとても大事なものに思えてきました。食事にかける時間、食事の内容、食事の雰囲気、食事のすべての要素をおろそかにできない気がします。それでも私のような大人は、食事に関して自分で決定権を持っていますので、自覚さえあれば正しい食事を摂ることができます。しかし、こどもは自分で食べるものを選ぶことができません。「ちょっと最近野菜が足りないから、今日はサラダを加えましょう」なんて考え行動する3歳児はまずいないはずです。そうなると、こどもの食事をコントロールする大人の役割は大事です。特に小さい間の食習慣は、その子の一生を左右すると言っても過言ではありません。小さい間に濃い味付けに慣れてしまうと、大きくなってから薄味では我慢できず、知らず知らずのうちに塩分摂り過ぎになります。また油物や炭水化物を中心の食事をしていると、これは明らかに肥満に繋がり、当然その子の寿命に影響します。日本にファーストフードが入り、食事の欧米化が進むことによって、こどもにとっては新たな問題が出てきたわけです。
 食品添加物や農薬それに放射能の問題など、食事を取り巻く問題はいろいろとあります。直接体内に入れるものだけに、十分に心を配っていく必要があります。毎日毎日の積み重ねが将来大きな成果を生むのが食事ですし、またその逆もあり得ます。親としてこどもの将来の健康を守るためにも、今一度日頃の食生活を見直してください。食事の量、食事の質、そして食事の雰囲気、そのすべてがこどもにとって有益であれば、それがその子にとって最大のプレゼントだと思います。

 

芦田 乃介 (関西学院 聖和幼稚園園医)