園長から「植物だより」(2012年11月)

せいわようちえん・植物だより(菌類だより)

キノコ

 キノコは、植物図鑑などに載っていることもあり植物の一種と思われがちですが、厳密にいうと、植物のように光合成をして自分で養分を作れないキノコは、菌類と分類され植物ではないのです。キノコは、植物の落とす木の枝、葉っぱ、木の実などや動物の糞、死骸などのいらなくなったものをたべて、それを分解して土の中に養分をかえします。まさに、自然界においてキノコ(菌類)は、植物・動物が残していくものを掃除して、再生するリサイクル要員として生態系を保持する大切な役目を担っているのです。
 さて、そんなキノコ、いろいろとまちがったイメージ、迷信がありますのでここで紹介させていただきます。秋になると♪きっきっきのこ~・・・とキノコの歌をうたい、キノコの話題が出て、秋の味覚としてもキノコを食する機会が多いので、一般に秋にキノコが一番多くなると思われがちですが、じつはじめじめと湿度の高い梅雨の頃に、キノコは多種見られるのです。では、なぜ秋なのか。マツタケ、シメジ、エノキタケ、シイタケなど人間がよく食する種類が、秋に育つので「キノコといえば秋」というイメージが定着しました。しかし、現在では、栽培キノコが主流なので、光を必要としないキノコはおがくず、榾木を使い、人工栽培されて皆さんの食卓に届いています。

◆それでは、ここで間違ったキノコの知識を紹介!
○たてに裂けるキノコは食べられる→×
○毒のキノコも茹でて、茹で汁を捨てたら食べられる→×
○動物、虫が食べているキノコは食べられる→×
○赤いキノコは食べられない→×
 →※赤いキノコでベニテングタケのような猛毒のものもあれば、鮮やかな赤色のタマゴタケなどは食せるものもあります。わたくしも昨年、このタマゴタケを料理して食べました。「苦くて美味しくなかったです」(通は、「美味しい」と言われます)
○地味なキノコは食べられる→×
 →※キノコは、専門家でないと区別できないのでイメージでの判断は禁物です。

さて、こんなキノコ、子どもたちはキノコが生えているのを見つけると興味・関心を持って触れようとします。そこで、大人は「あっ!毒キノコかも!」と注意してしまいがちですが、どんな猛毒のキノコでも触れるだけなら全く心配はありません。
お子様とキノコを探しに行かれたことはありますか?
この秋、「秋の味覚」キノコ狩り(専門家同行の)なんていかがですか!!
 

(植物大好き園長:いずはら だい)