2026.07.03[研究活動・イベント]
第73回KG CAPSセミナー 7/27 岡隆之介先生(追手門学院大学)
講演者:岡隆之介先生(追手門学院大学 心理学部)
日 時:2026年7月27日(月)17:00~18:20
場 所:関西学院大学西宮上ケ原キャンパス F号館104教室
講演タイトル:比喩理解/比喩産出過程に及ぼす状況要因と個人差
要旨:
人はどのように「笑顔(主題)は花(喩辞)だ」のような比喩表現を理解あるいは産出するのだろうか。先行研究は人の比喩表現の理解が2つの処理過程 (喩辞の意味の活性化, 主題に無関連な意味の抑制)からなることや、類似性認知に代表される個人差が人の比喩表現の理解と産出の結果と関連していることを明らかにしてきた。一方で、人の比喩産出ではどのような要因を考慮すれば良いのかや、比喩表現の理解過程に類似性認知のような個人差がどのように関与しているのかは明らかにしてこなかった。これらの問題を解決することは、人の理解/産出のモデル化を助けるだけでなく、どのような処理過程に対する介入が比喩理解/産出を促進するかを明らかにする上で重要である。 本発表では、発表者がこれまでに行なってきた、3つの研究を紹介する。第1に、主題に複数の特徴が付与されると、比喩表現の産出確率が高まることを明らかにした研究を報告する。第2に、比喩理解過程の代表的な計算モデルのパラメータが、類似性認知の個人差と関連を持つことを明らかにした研究を報告する。最後に、比喩産出のモデルとしても、比喩理解のモデルの援用が有効である可能性を示した進行中の研究を報告する。