2015年度 クレセントアワー(CRESCENT Hour)

アカデミックコモンズでは、新たな学習や活動をもたらす場を創出するため、「クレセントアワー」を実施しています。
先生や職員、学生が「難しい話は一切無し」のルールで、昼食を食べながら語り合います。
2015年度のクレセントアワーは毎週水曜日12時50分~13時20分に開催しました。

2015年の CRESCENT HOUR

ことばのサイエンス?~アメリカ留学(→グアテマラ)・消えゆく言語の話から~

今西先生

■開催日:4月8日

■講演者:今西祐介(総合政策学部 助教)

■内容:
私はことばの仕組みを研究するために、アメリカのマサチューセッツ工科大学の博士課程に留学していました。そこで出会ったのは英語やスペイン語のようなメジャーな言語だけではなく、消えゆくことば(=危機言語)とそれらを話す人々でした。気が付けば、一つの危機言語に魅了され、中米・グアテマラへフィールドワークに出かける研究生活を始めていました。これらの経験をもとに皆さんと一緒に、「留学に必要なスキル」、「英語と消えゆく言語」、「ことばを科学することのおもしろさと意義」についてディスカッションができればと思っています。

MIT行ってみたらホントはこんなトコだった!?

小倉先生

■開催日:4月15日

■講演者:小倉鉄平(理工学部 准教授)

■内容:
有名なノーベル賞受賞者を何人も輩出している世界有数のトップレベル大学であるマサチューセッツ工科大学(MIT)っていったいどんなところなんだろう?何がすごいんだろう?どんな学生が集まっているの?
MITでの2年間の博士研究員体験を通じて、見聞きしたアメリカでの生活、文化、授業、人間模様などを紹介します。留学に興味があるヒト、一度海外で生活をしてみたいとおもっているヒト、理系の海外大学の実情を知りたいヒト集まれ!

ビッグデータの最前線

猪口先生

■開催日:4月22日

■講演者:猪口 明博(理工学部 准教授)

■内容:
コンピュータ技術、ネットワーク技術等の発展により大規模なデータが蓄積されるようになりました。また、その大規模なデータを解析する技術が近年注目を浴びています。人間は経験を積みながらそこから規則やパターンを学習するという知的な行動をすることができますが、コンピュータもデータ(=経験)を蓄積し、そこから規則性を抽出(解析)することで知的に振る舞えるようになってきています。本講演では、データ解析に関する最近の話題、最新の技術を中心にテクノロジーについて語り合います。

キリスト教で最古の、最も重要な祝日はクリスマスではなく「○○○○○」!

ポスター

■開催日:4月29日

■講演者:村瀬義史(総合政策学部 宗教主事)

■内容:ユニバーサルスタジオやディズニーランドでは、春になるとイースターのイベントが行われます。商業施設や食品メーカーにおいてもイースターが広く用いられるようになってきました。いま、イースターはクリスマスと同様に日本でポピュラーなイベントになりつつあるのです。ところでイースターって何か、分かりますか?今回のクレセントアワーではクイズを出したり、学生と話をしながらイースターを身近に感じてもらいます。 「イースターって何?」「なぜうさぎや卵が出てくるの?」と聞かれて答えられないアナタ!このクレセントアワーに来てください。素敵なプレゼントもあります(座席に限りあり)。

人生の扉を開ける友だちネットワーク〜Weak Tiesを見くびるな!〜

ポスター

■開催日:5月13日

■講演者:井垣伸子(総合政策学部 教授)

■内容:性別、国籍、年齢を超えて、弱い関係でも大切にすることこそ、人脈づくりの極意。素敵な人脈をつくって、自分の人生を豊かにしよう。学者の世界を超えて、女優、プロデューサー、編集者、政治家、ファッションデザイナー、能楽師、小説家、農業研究家、写真家、アナウンサー、歌手など広い交友関係をもつ自分の経験を振り返ったことはないけれど、みなさんと一緒に、この機会に初めて振り返ってみたいと思います。

歩くことで見えてくる!~どんどん見つかる三田の魅力~

ポスター

■開催日:5月20日

■講演者:佐山浩(総合政策学部 教授)

■内容:皆さん!キャンパスから家に帰るとき、バスを使わず駅まで歩いてみたことはありますか?バスに乗ってしまうと気づかないことも、歩いてみると気づくことがたくさんあります。
道すがらの花々、お店(飲み屋を含む)、魅力的なスーパー、四季折々の風景等々。歩くことで見えてくる三田の魅力的なところをお話ししたいと思います。

コンピュータが人類を超える日 ~2045年問題~

ポスター

■開催日:5月27日

■講演者:石浦菜岐佐(理工学部 教授)

■内容:人類を上回る知能がコンピュータ上に一旦実現されると、それは幾何級数的に学習して想像を超える技術革新を引き起こし、その後の未来は誰にも予測不能になると言われています。それは映画の中や、まだまだ先の未来のような気が
しますが、現実にはこれがわずか30年後に起こるという真面目な技術予測があり、最近「2045年問題」としてクローズアップされています。たった30年でどのようにしてそれが実現されようとしているのか、また、その時人類はどうなると予想されているのかについて、簡単に紹介したいと思います。

街にあふれることば~日本の言語景観を考える

ポスター

■開催日:6月3日

■講演者:本田盛(総合政策学部 教授)

■内容:街を歩いたり乗り物に乗ったりするとさまざまなことばが目に飛び込んできます。看板、標識、案内板、注意書きなどなど。私たちはふだんこれらのことばにあまり気をとめていませんが、全体として何かのメッセージを発信しているかもしれません。さてどんなメッセージが見えてくるのか、いっしょに考えてみましょう。

HDR写真を撮ってみよう!~写真に見えない写真~

ポスター

■開催日:6月10日

■講演者:明賀豪(神戸三田キャンパス事務室 職員)

■内容:「HDR写真」こんな言葉を聞いたことがある人もいるかもしれません。でも、ほとんどの人は「HDR」って何?という人が多いと思います。今回はこのポスターに使われているようなHDR写真の撮り方、作り方についてお話ししようとお思います。作るのはスゴク難しく思えるかもしれませんが、そんなに難しくないんですよ!さぁ、一緒にHDR写真の世界に飛び込んでみましょう!

アジアのおもしろ建築!~文化交流の歴史を読み解こう

ポスター

■開催日:6月17日

■講演者:山根 周(総合政策学部 准教授)

■内容:みなさんはアジアの国やまちを訪れたことはありますか?またアジアの建築に興味を持ったことはありますか?アジアにはさまざまな文化の交流や融合の結果生み出されたおもしろい建築があります。これまで多くのアジアの国々を訪れた経験から、建築という切り口でアジアの歴史や文化を読み解いてみたいと思います。アジアを旅したことがある人もない人も、アジアのまちや建築の魅力の一端をぜひ味わってみよう。

"A mastery" for service: 関学発の技術を世界に!そして世界から三田に!

ポスター

■開催日:6月24日

■講演者:金子忠昭(理工学部 教授)

■内容:この春、理工学部に創設された“先進エネルギーナノ工学科”。そのなかの一つの研究室から生まれた新しい関学発“ナノテク技術”。多くの学生諸君の努力の結晶であるこの技術を、どのように社会に役立てるところまでもっていけるのか?さらには、三田の地元に貢献するには?次世代の半導体材料の開発を行ってきた“ものづくり”の現場から、研究を通して考える、社会との関わり方について、一つの例をお話ししたいと思います。

嘘はホンマになるまで突き通さなアカン!・人工光合成への果てしない旅路

ポスター

■開催日:7月1日

■講演者:橋本秀樹(理工学部 教授)

■内容:私は、植物の光合成反応のメカニズムを利用して、太陽光エネルギーを燃料に変える「人工光合成」に関する研究をしています。これまでに驚くような成果が着実に蓄積されています。この研究の過程で培った、全く無関係に見える、スキューバ・ダイビング、釣り、料理、包丁研ぎ、空手等のエピソードをふんだんに交えながら最新研究の果てしない旅路について、私の出身大学の後輩諸氏に熱いメッセージを送りたいと考えています。

空を自由に飛べるなら ~ドローンが拓く世界~

ポスター

■開催日:7月8日(KSC20周年記念 人文字PJ実施は7月15日に延期)

■講演者:巳波弘佳(理工学部 教授)

■内容:無人飛行物体や車両を意味するドローンは、手軽に楽しめるものになってきたことから、近年注目を集めています。これまでは個人では不可能であった視点からの映像が、ドローンを使えば自由に得られるようになったこと、つまり個々人が鳥の視点を持てるようになったことは実に革命的です。国内では危険性や問題点が喧伝されてはいますが、世界はドローンの持つ可能性の方に目を向けています。あなたなら、ドローンでいったい何を実現するでしょうか?

暗黒宇宙の構成物質〜ダークマターの謎にせまる〜

ポスター

■開催日:9月30日

■講演者:松浦周二(理工学部 教授)

■内容:皆さんが夜空を見上げる時、そこには光り輝く星々の煌きと漆黒の闇が同時に見えていると思います。人間の目には可視光線を放つ恒星か、その光を反射した惑星しか見ることができませんが、漆黒の闇の中にも目には見えない大量の物質やエネルギーが存在していると考えられています。今回は皆さんと一緒にこの不可視の物質、ダークマターの謎にせまりながら、私達が生きている星・銀河・宇宙の創生に思いを馳せたいと思います。

科学衛星にまつわる大きいと小さい

ポスター

■開催日:10月7日

■講演者:平賀純子(理工学部 准教授)

■内容:科学衛星は、未知なる宇宙の観測をするために、科学者が作る観測機器のほか、衛星の製作、衛星の打ち上げ、衛星の運用など様々な仕事から成り立っています。そんな、科学衛星のいろいろな顔を、X線天文衛星を例に、数字の大きさで紹介します。巨額な予算、電力は家電製品並み、など、思っていた以上の、あるいは思ってたんと違う、科学衛星の局面が見えるかもしれません。

たまには数学について考えてみよう会議!

ポスター

■開催日:10月14日

■講演者:佐々木祐介(理工学研究科2年)

■内容:みなさん!数学ってどんなイメージをもっていますか?『おもしろい?楽しい?』それとも『難しい?苦手?』今まで問題を解くことがメインだったと思いますが、それを取り巻く人間模様を知ったり、アニメやゲームの世界を数学で考えてみたりするととっても面白いですよ♪例えば、『あのアニメの世界を実際に再現してみると…?』とか『この問題っておかしくない…?』とか…。あっ!ここから先はCrescent Hourでお話ししますね!!

新卒MBAという選択肢~関学ビジネススクールで学んだこと~

ポスター

■開催日:10月21日

■講演者:横田善樹(経営戦略研究科2年)

■内容:私は2014年に総合政策学部を卒業した横田です。私は就職という選択をせずに、大学院に進学しました。その大学院で多くのことを学びました。そのことを総合政策学部の皆様にお伝えしたくクレセントアワーに参加させていただくことになりました。大学院について迷っている方、また大学院進学後の就職活動やマーケティングのインターンシップついてもお話しさせて頂きます。少しでも、ビジネススクールに興味を持っている方は是非お越しください。

研究すること、情報を調べること

ポスター

■開催日:10月28日

■講演者:井上昌彦(図書メディア館 職員)

■内容:皆さん、研究するってどういうことでしょうか?
改めて考えてみると、意外と難しい問いかもしれませんね。
皆さんは卒業論文を書きますが、それは研究することに他なりません。皆さんが卒業論文を書くことには、どう意味があるのでしょうか?また、そのために情報を調べるのは、何が目的なのでしょうか?今回は、図書メディア館の司書という立場から、研究することや情報を調べることについて、お話をしてみたいと思います。ぜひ気軽にご参加ください。

魅力たっぷり、消しゴムはんこ。

ポスター

■開催日:11月11日

■講演者:小林真洋(総合政策研究科1年)

■内容:作る楽しみ、押す楽しみ。消しゴムはんこで笑顔いっぱい!私の趣味である「消しごむはんこ」に焦点を当てて、その魅力と活用術を、制作実演も交えてご紹介します。「どうやって作るの?どういう風に使えるの?」そんな疑問を持った方は、ぜひお気軽にご参加ください。約30分の時間が、あなたを新しい趣味の世界へと導くかもしれません。秋の楽しみ方のひとつとして、消しゴムはんこはいかがですか?

Ocarina Workshop:「音楽する」ことを楽しもう!

ポスター

■開催日:11月18日

■講演者:住 政二郎(理工学部 准教授)

■内容:学生時代、イギリスのフリーマーケットで不思議なオカリナを見つけました。それ以来、全国でコンサートやワークショップをやってきました。音楽が得意、不得意なんて関係ない。手にとって誰でもすぐに演奏できる不思議な楽器で「音楽する」ことを一緒に楽しみましょう。何か1つ楽器ができることは、人生をきっと楽しくしてくれるはずです。

なぜ南極に天文台を開設するのか

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■開催日:11月25日

■講演者:瀬田 益道(理工学部 教授)

■内容:南極大陸内陸部には4000m級の氷の高原地帯が広がっています。最低気温-80℃の極寒の地です。ウイルスも死滅するという場所に南極天文台を開設する計画があり、関学もその推進機関の一翼を担っています。瀬田は、2009年、日本人の天文学者として初めて南極大陸内陸部のサイト調査を行いました。クレセントアワーでは、南極で展開する電波天文学を、雪上車での2ヶ月の耐久生活等の南極紀行の裏話も交えて紹介します。

『揺れる日本』~建物は大丈夫?安心してください!きっと大丈夫~

ポスター

■開催日:12月2日

■講演者:鬼丸 貞友(総合政策学部 教授)

■内容:地震大国日本では、想定される大地震に対して大丈夫なように建物を建設します。でも、あなたの周りの建物を見回して、あの超高層ビルは本当に大丈夫?あの古い建物は本当に大丈夫?と思われるかもしれません。そこで、「アベノハルカス」と「通天閣」を肴に、最新の建築技術や耐震改修について知ってもらい、少しだけ安心してもらえればと思います

まち歩きの楽しみ方-まちからのメッセージ-

ポスター

■開催日:12月9日

■講演者:清水 陽子(総合政策学部 准教授)

■内容:よく知っているまち、初めて行くまち、色々なまちを歩く機会は誰にでもあると思います。歩くことでそのまちを更によく知ることになりますし、まちの構成、仕組みが分かってきます。今、目にするまちは、歴史的な背景から出来上がっているものもあれば、法制度により整備されたものもあります。まちを構成する建物、道路などの要素とその配置から、そのまちの成り立ちや役割、メッセージを受け取るヒントをお話しします。

あなたは本当に自分で自分の行動を決めているのか?

ポスター

■開催日:12月16日

■講演者:大用 庫智(総合政策学部 助教)

■内容:我々は何らかの行動をする際に、正確な認知を行っていると思いがちです。しかし、私たちの想像以上に、人間の認知は様々な事柄に強く影響されて“罠”にかかることがあります。その中でも三種類の罠について紹介します。一つ目は人間の顔を魅力的に感じる際の罠、二つ目はある物語に幸福を感じる際の罠、三つ目は消費者が意図的に商品を買わされる際の罠です。このような認知の罠に陥る際のルールを知り、自身の生活をより豊かにするために、行動経済学の認知実験を体験していきます。

超伝導に触れよう!

ポスター

■開催日:12月23日

■講演者:尾崎 壽紀(理工学部 専任講師)

■内容:ある種類の物質を一定温度以下に冷やすと、電気抵抗がゼロになる「超伝導現象」。2027年、東京(品川)~名古屋間に世界で初めて超伝導技術を採用したリニア中央新幹線が開通(品川駅から名古屋駅までを最速40分)することにより、超伝導技術が更に身近なものになってきます。今回は、超伝導リニアの浮上・推進原理を少し聞いてから、現在市販されている高温超伝導線材に実際に触れて超伝導を体験してください。

学生だからできる海外ボランティア

ポスター

■開催日:1月6日

■講演者:山本 良太(アカデミックコモンズ クレセントコーディネーター)

■内容:学生はお金がない、知識も専門もない、責任感もない。だから現地の人たちに与えられるものもない。学生ボランティアにはこうした批判が少なくありません。学生が取り組む海外ボランティアには価値がないのでしょうか?
21歳の時から現在までの10年間、フィリピンをフィールドにボランティアに取り組んできた経験から、「学生だからできる」海外ボランティアについて考えてみたいと思います。