[ 編集者:産業研究所    2022年8月25日 更新 ]

2022年6月28日 大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事マルティン・エバーツ氏講演会を開催

タイトル:ドイツ農村部における高齢化と医療 
日時:2022年6月28日 11時~12時40分
場所:関西学院大学図書館ホール
言語:英語(通訳なし)
参加人数:13名

6月28日、大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事のマルティン・エバーツ氏をお迎えして、講演会を開催しました。「ドイツ農村部における高齢化と医療」というテーマで、高齢化と人口減少という二重の課題へのドイツの対応について示唆に富むお話をうかがいました。

エバーツ氏は、ドイツでは急速に高齢化が進んでいるものの、少なくとも現時点ではドイツの医療制度は高齢化に伴う課題には対応できているということを紹介しました。しかし、特にドイツ東部の農村部においては、十分な医療と高齢者ケアを提供するために医師を必要としていることを指摘しました。また、この数十年ドイツ国内で外国人医師、看護師、(民間の)介護士を雇用できていなかったら、高水準の医療を維持することは不可能だったと述べました。

講演では、ドイツの出生率を上げるための政策に焦点が当てられました。エバーツ氏は、移民の受け入れや家族向けの社会政策の充実に加え、中絶を減らすことも急速な高齢化を食い止める鍵になりうると強調しました。

講演は参加者の関心を集め、エバーツ氏には多くの質問が寄せられました。いずれの質問にも豊富な知識と専門的な視点からご回答をいただきました。

ポスター  大阪・神戸ドイツ連邦共和国総領事マルティン・エバーツ氏講演会