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2018.12.22 2学期終業式講話『心の痛みがわかる人に』

2018年12月22日 更新

2学期終業式

 多くの行事が行われた二学期も終わろうとしています。「自由自在―超えろ常識、創れ文化」のスローガンのもと、みんなの協力で素晴らしい文化祭を作り上げてくれたことに、感謝したいと思います。演者や裏方が一体となって繰り広げてくれたクラスやクラブの演劇、また各団体の展示やステージなど、本当に見ごたえのある文化祭でした。また美術展のみんなの作品は、何時間見ていても心洗われるものでした。文化祭で先輩たちにとてもお世話になった下級生も多いと思います。先輩たちが伝えたかったものをしっかりと受け継いでほしいと願います。
 毎日みんなのために遅くまで残ってくれた道具貸し出しの野球部や、ペンキがついた校舎の床を連日きれいにしてくれたサッカー部のみんなにも頭の下がる思いです。片付けの時に、文化祭実行委員長が、最後まで一緒にいすや机を運んでくれていた姿に、達成感と同時に清々しさを感じました。
 先立って行われた音楽コンクールでも、各クラスやグリークラブの中学生らしいさわやかな歌声と吹奏楽部の美しい音色が聴く人を魅了しました。各クラスの歌声は今も私の頭の中で響いています。歌声は人を幸せにします。そのことを改めてみんなから教えられました。

 一、二年生は校外学習をしっかりとやり遂げてくれたことを嬉しく思います。三年生は、修学旅行で長崎、鹿児島を訪問しました。三年生最後の宿泊行事なので、何が何でも良い旅行にしてほしいという気持ちでした。長崎で講話を頂いた下平作江さんは、話をしっかり聴いて誠実に接してくれた三年生の姿に、講話途中で涙を流され、みんなに感謝の気持ちを伝えてくれました。「平和とは人の痛みのわかる人間になること、皆さんは何があっても生きる勇気を選び、生きていて良かったと思える人生を過ごしてほしい」その言葉は生涯の支えになったと確信しています。自主的に挨拶に行ってくれた生徒たちの言葉に下平さんはとても感激をしておられました。
 また、鹿児島の出水(いずみ)市の民家の皆さんには、生徒一人一人を家族の様に扱ってくださり、とてもあたたかい時間を過ごすことができました。同じく鹿児島の知覧では、特攻兵たちの美しい手紙(遺書)の文字に心揺さぶられた人も多いと思います。平和とは何かを考える良い機会となってくれれば嬉しいです。
 下平さんや遺構巡り、民泊でお世話になった方々に手紙を送ってくれたみんなに対し、お礼の言葉をいただいています。みんなの美しい気持ちがしっかりと伝わっている証拠です。

 毎日の駆け足の集大成として行われたマラソン大会では、努力の成果を示してくれました。クリスマスの聖歌隊の歌声と、吹奏楽部の演奏の素晴らしさ、英語部の英語礼拝にも深く感動させられました。入念な準備と心のこもった礼拝で、初等部でも披露してくれ、小学生たちを楽しませてくれました。グリークラブと有志の3年生は、学院クリスマスで関学の先輩方と一緒に素晴らしい歌声を披露してくれました。

 2学期も毎日の食堂の後片付けを手伝ってくれた生徒たち、毎日ごみ拾いをして登校する生徒もいます。また、今年度もバレエや演劇など個人的に頑張っているみんなの舞台を観させていただきましたが、そのレベルの高さに感動を覚えると同時に、友達の舞台を観に行って応援してくれる仲間に出会います。とても嬉しい気持ちになります。
 心打たれる作文を書いてくれている人もいます。ビジネスプランコンテストでの発想豊かな作品、クリスマス祝会で一生懸命準備してみんなを楽しませてくれたクリスマス委員の人、皆に心から頭の下がる思いで一杯です。昨日の燭火礼拝の後も、多くの有志の生徒が礼拝堂の掃除に駆けつけてくれました。さりげない優しさや思いやりが光る、それが中学部の良さだと思います。
 この夏、それぞれ歴史を塗り替えたダンス部の全国大会初出場、吹奏楽部の悲願の県大会初出場も本当に立派でした。

 年が明けると、1月17日がやってきます。1995年の阪神淡路大震災、神戸には1・17希望の光が灯されています。そこにはこう記されています。

 震災が奪ったもの 命・仕事・団らん・街並み・思い出
 たった1秒先が予知できない人間の限界・・・
 震災が残してくれたもの やさしさ・思いやり・絆・仲間
 この灯りは、奪われたすべての命と
 生き残ったわたしたちの思いをむすびつなぐ

 この一つ一つの言葉に、みんなの思いを重ねてほしいと願います。
 みんなの美しい心で感じたこと、正しいと信じたことを大事にして、一歩ずつ前に踏み出せることができれば素晴らしいと思います。

 明日から冬休みに入りますが、今年の歩みをしっかり振り返り、新しい年を迎えてください。また、二年生はいよいよ生徒会を任されます。「誰かがやらねば!自分で良ければ!」、その志を持った人はぜひ立候補してほしいと思います。
 三学期も、しっかり輝いた瞳を持ったみんなに会えることを、心から楽しみにしています。 神様の祝福が皆とともにありますように。