2015.1.31 PTA集会にて

[ 2015年1月31日 更新 ]

2015年3月14日  中学部長 安田栄三

中学部長 安田栄三
 この1年間も、中学部をお支え頂き、本当にお世話になりました。ありがとうございました。この場をお借りして、皆様に心から感謝申し上げます。
 先日、中学部一般入試と初等部推薦入試を実施いたしました。それぞれ、選ばれた3年生たちが、助手として誠実に受験生や保護者に接してくれました。その素晴らしい助手の生徒たちを生み出した3年生全員の学年の力に、私は頭が下がります。
 一般受験の合格発表の時には、私は毎年正門で受験生や保護者の方を見送らせていただきます。残念ながら合格ならず、涙を流されて帰って行かれる方には、中学部を受験してくださった感謝の気持ちと同時に辛い気持ちでいっぱいになります。中にはわざわざ私のところに来られ、「ご縁はいただけなかったけれど、中学部を受験して良かったです。お世話になり、ありがとうございました。」そう仰ってくださり、帰られる親子の姿がありました。目には涙が光っていましたが、お二人とも一生懸命の笑顔で挨拶してゆかれました。また、説明会で個人面談をさせていただいた時に、私の目を見て笑顔で一生懸命に話を聴いてくれた素晴らしい生徒さんとも出会いました。この子も残念ながら合格ではありませんでしたが、私はこういう生徒さんたちや保護者の方々にも、ぜひ入学していただきたかったという気持ちになります。合格した子供たちは、あと一歩で届かなかった仲間の分まで、これから始まる中学部生活を頑張ってほしいと願います。在校生は、きっとその気持ちをわかってくれているのでしょう、一生懸命に頑張ってくれています。
 入試の行われた1月17日は、20年前の阪神淡路大震災の日でした。私は毎年神戸に足を運ぶようにしています。東遊園地の希望の灯りには

 震災が奪ったもの いのち 仕事 団欒 街並み 思い出
 震災が残してくれたもの 優しさ 思いやり 絆 仲間
 この灯りは、奪われたすべてのいのちと
 生き残ったわたしたちの思いをむすびつなぐ

こう記されています。忘れてはいけないあの日のことを、私は3学期の始業式で必ず生徒たちに話すようにしています。
 今週は弁論大会が開かれました。頑張った弁士たちは勿論、その演題を毎日放課後何回も一生懸命に書いてくれた二人の3年生にも、私は頭が下がります。こういう子たちがいてくれることに、とても励まされます。彼女たちの書いた字は、とっても素敵でした。
 さて私事で申し訳ないのですが、昨年、急性心筋梗塞に襲われたときに、痛みの中で頭に浮かんだのは、生徒たちの姿でした。このまま倒れたら、二度とあの子たちに会えない、そう思うと何とか意識をしっかり持って、万一に備えて部長室を片付け、保健室に飛び込みました。あと3時間遅ければ、もう駄目だったと聞かされました。思うに、甲子園の小さな、雨が降ればあちこち雨漏りがするようなアパートで育った自分が、ぎりぎりで中学部に合格し、母校の教員までさせていただき、本当に不思議な運命を感じます。早く体を戻し、駆け足やマラソンなど今までと同じように走りたいと思います。生徒たちとしんどいことを共にできない中学部長はいらないと私は思っています。
 生徒たちにとって、それぞれ新しい出会いが待っている春が、間もなくやってきます。今回高等部を受験する公立中学校の3年生の中には、部活の試合や演奏会で中学部の生徒の姿を見て、「関学の高等部に行って、ぜひあの子たちと一緒に活動したい」そう思っている生徒たちがいます。中学部の子たちは、人を勇気づけ、励ます力を持っていると思います。
 様々な場面で、さりげない優しさを見せてくれる生徒たち、下級生の試合のために練習台になってくれたり、引退した後も試合や演奏会に駆け付けてくれたり、また球技大会の後、泥で汚れた階段を、練習時間を割いて雑巾がけをしてきれいにしてくれたり、本当にすごい子たちがいるなと感心しています。共学も完成し、卒業生が誇りに思える学校にできるよう、生徒たちと共に頑張りたいと思います。
 最後になりますが、改めてこの1年間、様々な場面でお力をお貸しくださった皆様、またクラスや地区、PTAだよりや聖書を学ぶ会、そして五役の大役をお引き受けくださった幹事の皆様、この場をお借りして、心から感謝申し上げます。本当にありがとうございました。皆様との出会いを、心から感謝いたしております。