2014.2.1 PTA集会挨拶 三学期最終挨拶

[ 2014年2月1日 更新 ]

2014年2月1日  中学部長 安田栄三

中学部長 安田栄三
 本日もたくさんの方にお集まりいただき、感謝です。本年度最後のPTA集会となりました。特に3年生の保護者の皆様には、今日と卒業式しか、こういう機会はありません。各学年の次の準備が整うまで、今日も生徒の姿を中心に少しだけお話ししたいと思います。
 今年も入試が終わりました。冬休みに続き、子どもたちをご家庭でおあずかりくださり、感謝申し上げます。一般生徒男女合わせて284名が受験してくれました。また、初等部からの6年生も、立派な姿で面接に臨んでくれました。たくさんの生徒たちが挑戦してくれたのは、まぎれもなく、在校生のおかげです。近所のA君、Bさんのようになりたい、そんな思いで受験してくれた生徒たちも多いようです。
 しかしながら、入試は毎年本当に辛いです。今でもそうです。合格発表の日に正門に立って不合格者を見送っていると、
 「○○中学には合格しましたが、高等部を受験したいので、地元の公立中学に進みます」
 「不合格だったけど、今も憧れの学校です。受験を通じ、家族の絆が強まりました」
 また、私の目をしっかり見て、「これからも頑張ります。必ず関学に帰ってきます」と答えてくれた受験生もいました。こういう子はわずか二日間で関学の精神を体得してくれた子だなと、こちらの方が、頭が下がります。
 入試では、助手の生徒たちがお世話をさせていただきます。私もこの中学部の卒業生で、入試の時に助手の先輩にお世話になりました。そして自分が3年生になった時に、助手をさせていただいたことは、今でも大切な思い出です。当時、倍率は4倍くらいが当たり前で、預かった班の生徒たち4分の3が不合格になりました。そこで助手は、不合格になった生徒たち一人一人に葉書を出しました。今ではそれもできない時代になってしまいましたが、私たちが出した葉書に返事をくれた生徒も何人もいます。「お世話になりました。中学は違うけど、頑張ります」と。そんな子にこそ関学に来てほしいと願っておりました。
 合格者には必ず、不合格になった同じ仲間の分まで、君たちは中学部で努力する責任があるんだということを、必ず厳しく伝えるようにしています。
 受験生の保護者には、こんな話をさせていただきました。1月17日、1995年の阪神淡路大震災で中学部も大きな影響を受けました。家を失った生徒、兄を失った生徒、避難所での生活を余儀なくされた生徒、それでも彼らは、自分たちの目標を見失わずにいました。もう立派な社会人として活躍しています。そして彼らも中学部の受験生たちを、毎年心から応援してくれています。また、合格したけど、震災の影響で入学辞退をした子、受験を希望していたのに震災で亡くなり、中学部の制帽を棺に入れて荼毘に付した子もいました。
 神戸の東遊園地には、慰霊と復興のモニュメントがありますね。また、1月17日には、希望・平和・夢・生きる・絆・明日・友・輪・・・そういった文字が描かれた手作りの竹燈籠に、一つ一つ灯りがともされます。3年生は、ナガサキの修学旅行で「もっと生きたいと思って、亡くなって行かれた方々の分まで生きることが、残され生かされたものの責任だ」ということを学びます。生きる意味、喜び、尊さを中学時代に学んでくれたらと願います。大人が本気で命の尊さというバトンを渡すことが、今、大切なことだと思います。

(生徒のクラス礼拝での原稿を紹介)

 先日、生徒会役員の立会演説会がありました。生徒会長副会長5組、役員男女合わせて18人(枠は5人)が立候補してくれました。「三年生が本気でやってくれたのに自分たちが何もしないわけにはいかない」そんな気持ちが伝わってきます。演説もみんな本当に誠実で立派でした。

(生徒会役員立候補の文章を紹介)

 1年生は、いよいよ後輩が入学して「先輩」と呼ばれます。
 2年生は、生徒会役員の選出も始まり、学校の中心になります。
 3年生は、素晴らしい足跡を残してくれました。胸を張って卒業してほしいです。
 今週の英語・日本語二日間に渡って行われた両方の弁論大会でも、素晴らしい弁論が繰り広げられました。昨年は、父親を小さい頃に亡くしている生徒が、「誰のおかげで関学の制服が着られるのか考えてほしい。両親に感謝せよ」堂々と言い放つ子がいましたし、今年の弁論も、良く考えられたものばかりで、本当に誠実で素晴らしかったです。中学部の生徒は、みんなまっすぐなんだと嬉しくなりました。
 弁論に限らず、毎日の学級日誌から、楽しい文章にも出会います。もう一人、それを紹介したいと思います。

(生徒が毎日交代で書く学級日誌を紹介)

 私は、自分自身に何も自慢できることや誇りに思えることはありませんが、どの学校の校長先生にも負けないくらい、生徒の事だけは心から誇りに思っております。生徒たちに感謝する毎日です。
 最後になりますが、クラス、地区、五役さん、PTAだより、聖書を学ぶ会はじめ、すべての皆様にお世話になりました。本当にありがとうございました。
 三学期残りわずか、来週はマラソン大会ですが、私も最終ランナーと10km一緒に走らせていただくのを毎年楽しみにしております。今年度、あと少しとなりましたが、最後までよろしくお願いいたします。本日はご参加ありがとうございます。