2013年6月22日 学校説明会 <受験生・保護者の皆様へ>

[ 2013年6月26日 更新 ]

2013年6月26日  中学部長 安田栄三

中学部長 安田栄三
 先日は、本校学校説明会にご参加くださり、本当にありがとうございました。真剣にお話を聴いてくださった皆様の姿に、私の方が心を打たれ、深い感動を覚えました。
 関西学院中学部の学校生活と、学びや体験を通して、生徒たちがどのような人間に育ってほしいかが少しでも伝われば幸いです。何より生徒たちと共に礼拝の時間を持っていただけたことは、心から感謝です。子供たちのあの大きな歌声に、また、毎日の登下校指導のときの生徒たちの挨拶に、一緒に走る全校駆け足の姿に、私は毎日勇気を貰っています。
 様々な行事もありますが、たとえば2年生の夏の青島キャンプでも、水泳が苦手な生徒たちには、キャンプに行く前に丁寧に学校のプールで指導いたします。入試に関しても、体力テストができなかったから不合格になることは決してありません。面接もありのままの姿で構いません。どうか何ごとも、ご心配なさいませんようにお願いいたします。
 中学部で本物との出会いを経験することにより、生きる力を育み、やがて社会に出たときに、世の中に奉仕できる、人の痛みを少しでもわかろうとする人間になってほしいと私は願っています。
 教師は3つの顔で生徒に接します。1つは正面の顔で、生徒との出会いを感謝し、言葉を持って指導すること(感謝)、2つめは横顔で、自分自身も生徒と共に練達に励むこと(練達)、3つめは後ろ姿で、生徒がいない場所でも祈りを持って生徒のことを思いやること(祈り)。私は若い頃に「学校に友達がいる、授業がわかる、先生に認めてもらえる」、この3つがあれば、生徒は喜んで学校に来るということを教えられました。時には本気で叱り、時にはそれ以上に思いっきり誉めてやれる、そんな人間関係を築くことができれば素晴らしいと思います。
 「挨拶・祈り・歌声・笑顔・思いやり」。この5つが実践されていれば、必ず良い学校になると私は信じています。先生と呼ばれることは決してあたりまえではない、心の奥底で、謙虚に、誠実に、そして感謝の気持ちを持って生徒に接する姿勢を生涯大切にしたいと思っています。私自身、自分に誇りを持てることは一切ありません。生徒たちのことが唯一自分の誇りです。1985年8月12日の御巣鷹山の飛行機事故で、私の大切な同僚は帰らぬ人となりました。生徒から慕われていた素敵な先生でした。その方の分まで、今、目の前の生徒たちに、人間として生きる上で何が大事なのかを伝え続けたいと思います。
 入試当日まで、まだ日があります。どうかおおらかに子供たちの力を伸ばしてあげてください。子どもたちが大きくなって、世界の子どもたちと手を携えて、より良い世界を築けるように、私たち大人が本気でバトンを渡しましょう。またお会いできる日を心から楽しみにしております。