日本貿易振興機構(JETRO)との連携(2024年度の活動)
2024年度の活動 ※いずれも肩書は講演時のものです
●<講演会>「万博とSDGs ~半世紀前のサステナビリティと半世紀後のサステナビリティを考える~」(産研×JETRO大阪本部)
2024年11月18日(月)、開発社会学舎主宰で、元日本貿易振興機構(ジェトロ)・アジア経済研究所上席主任調査研究員であられる、佐藤 寛氏を講師にお招きし、講演会「万博とSDGs ~半世紀前のサステナビリティと半世紀後のサステナビリティを考える~」を開催しました。 2025年と1970年の大阪万博を切り口に、この2つの共通テーマである「持続可能な社会」について考える時間となりました。最初に1970年万博を知らない学生たちに、戦後から現代までの経済・社会状況と世代意識の変化、社会課題の逆転現象についての解説があり、続いてグローバル社会の中でSDGsの概念がなぜ生まれたのか、17のゴールは誰のためのものなのか、持続可能な開発とは何か、日本で暮らす私たちにどう繋がっているのかなどについて、サプライチェーン・マネジメントという視点から多くの事例紹介とともにSDGsの本質的な理解を深める学びとなりました。 佐藤氏からは、「ビジネスの常識が急激に変化している現代、旧来の常識はもはやリスクになっている。SDGsネイティブ世代の学生たちには、「環境」「人権」をキーワードに、倫理性と責任ある消費者としてもっと想像力を広げ、SDGsを共通言語として様々な人たちとパートナーシップを築ける人材になっていって欲しい」と、熱いメッセージをいただきました。
●<講演会>「一卒業生の経験談~これからのグローバル社会に求められる人材について考える~」(産研×JETRO大阪本部)
2024年7月1日(月)、本学卒業生でもあり、現在、日本貿易振興機構(ジェトロ)金沢貿易情報センター所長であられる、末廣 徹氏を講師にお招きし、講演会「ー卒業生の経験談~これからのグローバル社会に求められる人材について考える~」を開催しました。 主に、海外駐在を通じて感じた異文化経験について、日本企業の海外展開について、これから求められる人材の素養についてお話しがあり、日本人が持つ「和」の精神と欧米文化の「自己主張」のバランスを取りつつ、多様な価値観を尊重する姿勢が求められることを学びました。また、これからのグローバル化を支える人材には「自ら発信し、積極的に提案できる能力」が必要であり、そのためには「異文化との交流を恐れず挑戦することが不可欠」であると、力強いメッセージをいただきました。 会の後半には、学生時代に「やっていてよかったこと/やっておけばよかったこと」にも触れられ、後輩学生へ激励を送っておられたのも印象に残る内容でした。