2025年度(2025/4~2026/3)
- 11/19<フィールドスタディ>「白鶴酒造訪問」(産業研究所×ジェトロ神戸)報告
- 11/5<講演会>「あの会社はなぜ、経済学を使うのか?」報告
- 6/9<講演会>「グローバル化とキャリア形成~グローバル社会のリアルからキャリアの見つけ方を考えよう~」(産業研究所×JETRO大阪本部)報告
- 6/7<シンポジウム>「学術交流に関する基本協定締結記念シンポジウム」(産業研究所×大阪経済大学中小企業・経営研究所)報告
その時々の社会の動きやトピックニュースなどをテーマに選び、講師を広く学内外の学界や官公庁あるいは産業界に求め、シンポジウムや講演会、セミナーなど多くの企画を開催しています。
11月
11/19<フィールドスタディ>「白鶴酒造訪問」(産業研究所×ジェトロ神戸)報告
2025年11月19日(水)、産業研究所とジェトロ神戸の共催により、白鶴酒造株式会社(神戸市東灘区)でフィールドスタディを実施しました。6学部・1研究科から13名の学生が参加し、日本酒業界における海外展開、ブランド戦略、そして伝統産業の革新について学びました。
資料館見学と企業プレゼンテーションでは、白鶴酒造の歴史、海外市場への挑戦やプロモーション事例、サステナビリティへの取り組みが紹介され、伝統と革新を融合させたグローバル戦略の実例に触れることができました。つづく社員との対話セッションでは、現場で直面する課題やキャリア形成について多様で活発な議論が展開され、企業理解とキャリア意識が一層深まりました。
参加者からは、
「日本酒業界の新しい挑戦や海外に向けた取り組みを直接学ぶことができ有意義だった」、「日本酒業界に対するイメージが“伝統的で変化が少ない”から“挑戦的で進化し続ける業界”という認識に変わった」、「日本酒の奥深さを知り、さらに好きになった」、「古い会社ほど変わらないのではなく変わることが大切だという言葉にとても納得した」、「異なる学部の学生からそれぞれ特色ある質問が聞けたことも興味深かった」など、学びと満足度の高さを示す感想が数多く寄せられ、学生にとってリアルなビジネス現場を体感し、自らの問いを通じて学びを深める貴重な機会となりました。
■参加者:13名
11/5<講演会>「あの会社はなぜ、経済学を使うのか?」報告
2025年11月5日(水)、産業研究所と国際学部国際学研究フォーラムとの共催により、本学商学部卒業生で、株式会社エコノミクスデザイン代表取締役兼共同創業者の今井 誠氏を講師にお迎えし、「あの会社はなぜ、経済学を使うのか?」をテーマに講演会を開催しました。
本講演では、企業が経済学をどのように意思決定や課題解決に活用しているかについて、実例を交えて紹介されました。特に、口コミサイトや不動産オークション運営企業のケースを通じて、「WTP(Willingness to Pay:支払意思額)」や「BDM(Becker-DeGroot-Marschak)オークション」といった経済学的手法が、価格戦略や顧客満足度向上にどのように貢献しているかが示され、経済学のビジネス実装の重要性が強調されました。
さらに、経済学を用いて「見えないものを見えるようにする」ことで競争優位性を構築する考え方についても具体的に解説され、理論と実践の融合が企業活動においていかに有効であるかが明らかになりました。
会の後半には、国際学部の児島教授とのトークセッションが行われ、講演内容に関連する4つのテーマについて、参加者からの質問も交えながら議論が深まりました。今井氏からは、「学知を学ぶことは必ず人生に役立つ。課題に出会ったときに、的確な着眼点を持ち、それを行動へとつなげる力を養ってほしい」との力強いメッセージが送られました。
参加者からは、「経済学の幅広さと強さを改めて感じた」、「口コミは普段からよく見るが、その裏にも経済学が活用されていたことに驚いた」といった感想が寄せられ、学問とキャリアの接点を考える貴重な機会となりました。
■参加者:18名
6月
6/9<講演会>「グローバル化とキャリア形成~グローバル社会のリアルからキャリアの見つけ方を考えよう~」(産業研究所×JETRO大阪本部)報告
2025年6月9日(月)、日本貿易振興機構(ジェトロ)大阪本部長の庄 秀輝氏を講師にお迎えし、講演会「グローバル化とキャリア形成~グローバル社会のリアルからキャリアの見つけ方を考えよう~」を開催しました。
最初に、マクロ的視点から見たグローバル社会における日本の経済的な位置づけについてご説明いただき、続いて、グローバル経済が大きく変化する中での国際ビジネスの主要課題と、それに対する日本企業の対応について、最新データを用いて解説いただきました。また、2030年万博開催国であるサウジアラビアについて、近年急速に進む政治・経済・社会改革や、超大型プロジェクトがダイナミックに展開されていることから、注目すべき国であるとのご紹介もありました。
庄氏からは、「今や私たちの生活そのものが世界との関係の中にある。多くの日本企業が地政学リスクを踏まえたビジネス展開を行う中で、すでにその半数で高度外国人材が活躍している。日本企業に就職したとしても、真のライバルはもはや日本人だけではない。グローバルな感覚を養い、多様な経験を持つことがこれからの強みとなる。学生のうちにぜひ日本を出て、リアルの世界を五感で感じ、挑戦することで、世界に通用するバランス感覚を身につけて欲しい」と、力強いメッセージをいただきました。
- 参加者:44名
6/7<シンポジウム>「学術交流に関する基本協定締結記念シンポジウム」(産業研究所×大阪経済大学中小企業・経営研究所)報告
2025年6月7日(土)、大阪経済大学中小企業・経営研究所との学術交流に関する基本協定締結を記念し、大阪経済大学大隅キャンパスにて記念シンポジウムを開催しました。
冒頭では、大阪経済大学中小企業・経営研究所の吉野所長と、本学産業研究所の山口所長による研究所紹介が行われ、両研究所の歴史や特色、調査研究、情報発信などの実績が紹介されました。 続く研究発表では、両研究所が取り組む研究プロジェクトから2組ずつ報告があり、産業・経済・経営に関する最新トピックスや、実態調査に基づく分析、新たなイノベーションを生み出す構造理論とその実装について成果報告が行われ、活発な質疑応答が交わされました。
参加者からは、「多様な研究分野の報告が聞けて有意義だった」、「大学を跨いだ研究交流は学会とは違う良さがあった」、「今後の連携の幅がさらに広がる可能性を感じた」といった声が寄せられ、今後も産業・経済分野の多様な研究者と近い距離で意見交換できる場となり、そのシナジーが生まれることに期待が高まりました。
- 参加者:23名