2018.03.07.
2017年度社会学研究科大学院GSSP第3回公開研究会「不安定性の中の恐怖――W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』を通じて」【3/14(水)開催】

先端社会研究所では、関西学院大学大学院社会学研究科 GSSP第3回公開研究会「不安定性の中の恐怖――W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』を通じて」を行います。
みなさまのご参加をお待ちしております(参加無料、事前申込は必要ありません)。

【内容】
 本研究班が掲げているテーマは「表象」である。「表象」とは辞書的に言えば、ある物事について“それ自体を直接呈示する以外の仕方で呈示する”であり、日常語で言えば“再現”である。これと対となるのは「現象」であり、この用語に含意されているのは“現象と表象との間にはズレがある”“表象とは何がしかの形で実際の現象を歪めたものにならざるをえない”である。両者のズレが生じるのは、特定の政治的意図や恣意性がなくとも不可避である。というのは、あらゆる経験はイメージや言葉を介して記憶されるのであり、その意味では、われわれが直接見たこと・聞いたことさえも――実際の経験ではなく――表象と言える。
 そこで、今回の報告では、社会学で広く用いられている「文化」という概念(=表象)が「暴力」「恐怖」という現象を分析するには不向きなのではないか、という点について論じていただく。というのは、文化という概念が照準するのは「安定性」「法則性」であるのに対し、暴力・恐怖という現象を語る上で押さえるべきは、何が起こるかわからない状況・“○○すれば××になる”という形の定式化が困難な状況、いわば「不安定性」である。具体的な報告内容は、「不安定性」を対象化する上で、一般的には都市社会学・下層文化研究として位置づけられている、W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』(1943年)を再検討していただく。

【日 時】2018年3月14日(水)13:00~16:50
【場 所】関西学院大学上ケ原キャンパス
     先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)

【講演者】松本 隆志(関西学院大学・非常勤講師)
     関西学院大学大学院 社会学研究科 博士課程後期課程 修了
     博士(社会学)(関西学院大学大学院)


研究キーワードとしては、いじめ、不確定性、贈与論(M・モース)など。

また主な論考に、「『贈与論』から見る秩序問題―潜在的闘争関係を抱える危うい秩序」(『日仏社会学年報』第25号, 113-131頁, 2014年11月)、「社会的密室の形成と人間関係のからみつき―学校分析を事例として(書評:内藤朝雄『いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体』柏書房,2001年)」(『KG社会学批評 創刊号』, 37-48頁, 2012年3月)などがある。

【お問い合わせ】加藤 仁彦 kimihiko.sd333★gmail.com(@を★に変えて表示しています)

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