2017.03.10.
2016年度社会学研究科大学院GSSP第3回公開研究会【3月27日(月)開催】

先端社会研究所では、関西学院大学大学院社会学研究科 GSSP「『小集団』を対象とした社会学・民俗学理論」研究班との共催で研究会を行います。
みなさまのご参加をお待ちしております(参加無料、事前申込は必要ありません)。

【題 目】:ユネスコ無形文化遺産と民俗
【日 時】:3月27日(月)14:00~17:00
【場 所】:先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)
【報告者】:村上忠喜氏(京都市歴史資料館)

【報告要旨】
昨年12月、全国33件の国指定の無形民俗文化財の山鉾屋台行事がグルーピングされて、ユネスコ無形文化遺産として代表一覧表に記載された。ユネスコ無形文化遺産へのグルーピング提案は、和紙に続いて第2弾目で、予定通り運べば来年末には、ナマハゲ等がグルーピングして 日本の来訪神として記載される。「和食」の代表一覧表記載以降、 ますます無形文化遺産はメディア文化化してきている。と同時に、これまでの文化財保護行政とは乖離の方向へ進んでいることは間違いない。一方、民俗学にとって文化財保護行政は、かつてのように、学的成果を公的な文脈に読み直す機能もすでに果たし得ているのかどうか疑わしくなって久しい。本報告では、ユネスコの理念や政治性、直近10年あまりの無形文化遺産をめぐる我が国の動向、そして文化財保護行政の変遷を踏まえて、今後、パブリックセクターに民俗学がどのような役割を果たすことが可能なのかについての議論の素材を提供したい。

【講師来歴】
村上忠喜(むらかみ ただよし)
1960年、京都府生まれ。
1991年、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
現在、京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課所属。
専門は、日本民俗学、民俗建築、ラテンアメリカ研究等。

【主要著作】
京都市文化市民局文化財保護課編 1999 『一枚の写真:近代京都庶民生活写真引き』京都市文化市民局文化財保護課。
村上忠喜 2000「みやこのフォークロアー都市民俗学の今後」『フィールドから学ぶ民俗学 関西の地域と伝承』昭和堂。
内田忠賢、鵜飼正樹、村上忠喜 2009 『日本の民俗〈10〉 都市の生活』吉川弘文館。

【お問い合わせ先】
本研究会についての問い合わせは、下記のアドレス宛にお願いいたします。
dkv99078@kwansei.ac.jp(関西学院大学大学院 谷岡)

2016年度GSSP第3回公開研究会 [ 746.14KB ]PDFリンク