2016.02.11.
2015年第4回先端研セミナー 盛山和夫氏を招いて【3月7日(月)開催】

先端社会研究所では、2015年度第4回先端研セミナーを開催します。
みなさまのご参加をお待ちしております。参加無料、事前申込は必要ありません。

題目:なぜ公共社会学か――数理社会学の夢と挫折を越えて
講師:盛山 和夫 氏(関西学院大学社会学部教授)
日時:2016年 3月 7日(月) 15:00〜17:00
場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス社会学部棟3F)

概要:
 今日、誰がデカルトやカントを読むだろうか。人文知の危機が指摘されるようになって久しいが、社会学もそれと無縁ではないように思われる。1968年は第一の近代と第二の近代とをわかつ分水嶺であるが、第二の近代は「再帰的(=内省的)近代」として特徴づけられる。西欧知の自文化中心主義を乗り越えようとする試みにおいてレヴィ=ストロースの先駆的な役割は大きく、報告者にとって数理社会学とは、構造人類学と同様に真に普遍的な知を探求するための道であった。しかし1971年にJournal of Mathematical Sociology誌が発刊されてから45年になるが、誇るべき成果は少ない。おそらく、社会学が引き受けている課題に取り組む上で、数理という道具の普遍性だけに依拠するのでは足りないということだろう。社会が「意味」からなっていることからすれば、社会学の中心テーマは、多様性を前提にしながら、意味の共同性と亀裂をめぐる諸相を解明することになる。そこでは、人文知との批判的対話も欠かせない。この方向では、社会関係資本論や市民社会論の試みもあるとはいえ、探求を明確化する上で公共社会学という概念がふさわしいだろう。

報告者略歴:
 専門は社会学、数理社会学、社会階層。東京大学文学部社会学専修課程卒。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。博士(社会学)。北海道大学文学部助教授、東京大学文学部教授を経て、2012年から関西学院大学社会学部教授。2014年から先端社会研究所所長。主な著書等に、『制度論の構図』(1995年、創文社)、『社会階層』(原純輔と共著、1999年、東京大学出版会)、『リベラリズムとは何か』(2006年、勁草書房)、『公共社会学』(Ⅰ,Ⅱ)(共編著、2012年、東京大学出版会)、『社会学の方法的立場』(2013年、東京大学出版会)など。

研究会に関するお問合せ:
先端社会研究所事務室 Tel:0798-54-6085 / E-mail: asr@kwansei.ac.jp
 

2015年度第4回先端研セミナー.pdf [ 370.52KB ]PDFリンク