2015.05.20.
2015年度第1回先端研セミナー 野口裕二氏を招いて【6月12日(金)開催】

日時:2015年6月12日(金)15:30~17:30
場所:社会学部棟3階 先端社会研究所セミナールーム
報告者:野口 裕二 氏(東京学芸大学教育学部教授)
題目:臨床社会学の現在:実践理論と社会の変化をめぐって

概要:
 臨床社会学の存在が多くの社会学者に知られるようになって15年がたった。臨床社会学にはさまざまな主題や方法があるが、今回は、臨床の現場でどのような理論やアプローチが注目されてきたかを追うことによって、そこで生じている変化の社会学的意味を検討したい。2000年以降、臨床の領域では、Evidence-basedの考え方が主流となるなかで、Narrative-basedの考え方がわずかにそれに抵抗するという構図が見られた。しかし、近年注目されるOpen dialogue はこうした対立の構図を乗り越える試みとしてとらえることができる。また、この試みは単なる実践理論にとどまらずに、「技術化」と「個人化」が進む現代社会に対する批判理論としてとらえることもできる。社会の変化はどのような理論を生み、理論の変化はどのような社会の変化を映し出すのか。これらの問題を検討する。

報告者紹介:
1955年千葉県生まれ。北海道大学文学部卒業,同大学院博士課程単位取得退学。東京都精神医学総合研究所,東京都老人総合研究所を経て,1992年東京学芸大学教育学部助教授,2000年同教授,2012~2014年副学長、専門は臨床社会学,医療社会学。
著書 『アルコホリズムの社会学』日本評論社,『ナラティヴ・セラピー』共訳・金剛出版,『ナラティヴ・セラピーの世界』編著・日本評論社,『臨床社会学のすすめ』編著・有斐閣,『臨床社会学の実践』編著・有斐閣,『物語としてのケア』医学書院,『ナラティヴの臨床社会学』勁草書房、『ナラティヴ・アプローチ』編著・勁草書房など。


先端研セミナーに関するお問合せ:
先端社会研究所事務室 Tel:0798-54-6085 / E-mail: asr@kwansei.ac.jp

2015年度第1回先端研セミナー.pdf [ 207.22KB ]PDFリンク