2014.11.13.
2014年度第3回先端研セミナー 上野千鶴子氏を招いて12月4日(木)に開催します。

日時:2014年12月4日(木)17:00~
場所:社会学部101教室(関西学院大学上ケ原キャンパス)
報告者:上野 千鶴子 氏(立命館大学特別招聘教授)
題目:「安倍政権『女性活用』の本気度」

概要:
 安倍政権は、それまでの保守的な家族観を忘れたかのように、このところ「女性活躍」に積極的である。「活用」した女性閣僚たちは、政治資金の不正や公職選挙法違反で辞職したり、そろって靖国神社に参拝したりする「とんでも閣僚」で、女といっても誰でもよいわけでないことがはっきりした。小泉構造改革のネオリベ路線を受け継ぐ安倍経済政策のもとでは、「女性活用」はたしかに本気。というのも、女性は、人口減少期に入った日本に残された最後の資源、寝た子をたたき起こしても活用したい労働力だからである。だが政策を見ると、その「使い方」が完全にまちがっていると思える。働き方のルールを変更しないまま、男並みに使える女は使い倒し、そうできない女は「二流労働者」として使い捨てる...政策パッケージを見ているとそれがよくわかる。本講演では、ネオリベ政策とジェンダーとの関係を、分析する。

報告者紹介:
富山県生まれ。京都大学大学院社会学博士課程修了、平安女学院短期大学助教授等を経て、1993年東京大学文学部助教授(社会学)、1995年東京大学大学院人文社会系研究科教授。2011年4月から認定NPO法人ウィメンズアクションネットワーク(WAN)理事長。立命館大学特別招聘教授・東京大学名誉教授。博士(社会学)。
 専門は女性学、ジェンダー研究。この分野のパイオニアであり、指導的な理論家のひとり。近年は高齢者の介護問題に関わっている。
 1994年『近代家族の成立と終焉』(岩波書店)でサントリー学芸賞を受賞。2012年度朝日賞受賞。『岩波シリーズ ケア その思想と実践』(共編著、全6巻、岩波書店)、『世代間連帯』(辻元清美と共著、岩波新書)、『家族を容れるハコ 家族を超えるハコ』(平凡社)、『老いる準備』(学陽書房)、『おひとりさまの老後』『男おひとりさま道』(法研)、『ひとりの午後に』(NHK出版)、『女ぎらい』(紀伊國屋書店)、『不惑のフェミニズム』(岩波現代新書)、『ケアの社会学』(太田出版)、DVDブック『生き延びるための思想』(講談社)、『女たちのサバイバル作戦』(文藝春秋)、『ニッポンが変わる、女が変える』(中央公論新社)など著書・編著多数。新刊に『上野千鶴子の選憲論』(集英社新書)。

先端研セミナーに関するお問合せ:
先端社会研究所事務室 Tel:0798-54-6085 / E-mail: asr@kwansei.ac.jp

第3回先端研セミナー [ 441.21KB ]PDFリンク