2014.05.26.
2014年度第1回先端研セミナーを開催します。[6/25]

本年度の第1回先端研セミナーを次の通り開催いたしますのでご案内いたします。
多数の皆様のご参加をお待ちしております(一般公開・入場無料)。

2014年度 第1回先端研セミナーチラシ [ 260.04KB ]PDFリンク


日時:2014年6月25日(水)15:30~
場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ヶ原キャンパス社会学部棟3階)
報告者:落合 恵美子 氏(京都大学大学院文学研究科教授)
題目:「現代アジアの家族変容:自己オリエンタリズムの罠」

概要:
日本における家族とジェンダーの変化は、1970年代以降、欧米社会と異なる道をとるようになった。欧米社会では女性の労働力率が軒並み上昇したのとは対照的に、日本ではM字型が残り、いまだに女性の活用が課題とされている。また、出生率低下、離婚の増加など、欧米社会で見られるのと同じような家族の変化が日本でも起きたが、同棲や婚外子出生は少ない。こうした特徴はある程度は他のアジア諸国にも共通している。その原因は何だろうか。文化的要因に答えを求める大方の見方に異を唱え、圧縮近代というアジアの近代の性質に加えて、欧米社会とは別の道をとりたいと願うアジア諸国の政策決定が自らを追い込んでいるという見方を示したい。グローバル化が進行する世界にあって、それへの反発の自己他者化として生じる自己オリエンタリズムの誘惑に抗する知恵について考えたい。

報告者紹介:
専門は、社会学、家族社会学、ジェンダー論。東京大学文学部社会学科卒業。東京大学大学院社会学研究科博士課程中退。同志社女子大学、国際日本文化研究センター等を経て、2004年から京都大学大学院文学研究科教授。2008年から2013年にかけて、京都大学グローバルCOE「親密圏と公共圏の再編成をめざすアジア拠点」の拠点リーダー。主な著書等に、『21世紀家族へ:家族の戦後体制の見かた・超えかた』(有斐閣、1994年)、『親密圏と公共圏の再編成:アジア近代からの問い』(編著、京都大学学術出版会、2013年)など。近著に、Leaving the West, rejoining the East? Gender and family in Japan’s semi-compressed modernity (International Sociology 29、 2014)、「近代世界の転換と家族変動の論理:アジアとヨーロッパ」(『社会学評論』64-4、 2014年)など。