イベントピックアップ

[ 編集者:先端社会研究所   2021年6月2日 更新 ]

先端社会研究所では、学内外より幅広く研究者を招き、シンポジウムや研究会、セミナーなどのイベントを開催しています。

『私はワタシ over the rainbow』映画上映&トークの開催

関西学院大学人権教育研究室との共催によって、『私はワタシ over the rainbow』の映画上映&トークを開催する運びとなりましたので、以下のとおりご案内申し上げます。

関西学院大学は2013年度より、多様性が尊重され、誰にとってもいきやすいキャンパスとなることを目指して、有志の学生達と毎年5月に<関学レインボーウィーク>を開催しています。『私はワタシ over the rainbow』の映画上映&トークは、<関学レインボーウィーク>のプログラムの一つとして行われます。

【日 時】:2018年5月18日(金)16:50~19:00
【場 所】:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス 関西学院会館「光の間」
【映 画】:『私はワタシ over the rainbow』
【トーク】:増田 玄樹さん(監督・映像制作クリエーター・ミュージシャン)
      東 ちづるさん(女優・タレント・一般社団法人Get in touch 代表)
      長谷川 博史さん(ジャンププラス理事)
 
【producer message】
LGBTセクシャルマイノリティーという言葉は急速に広がっているようにも見えますが、まだまだ「まぜこぜの社会」を実感するには至っていません。色んな分断、ボーダーがあるようです。この映画の想いが、お子さんから高齢者、ありとあらゆる立場・思想の人に届き、誤解、勘違い、思い込み、偏見、差別など、見えない壁が崩れればと願っています。今後は、ひとりでも多くの方に観て頂けるよう、さまざまな場所で上映の機会を設けていきたいと考えています。(女優・タレント・一般社団法人Get in touch 代表 東 ちづる)
 

『私はワタシ over the rainbow』映画上映&トーク [ 2.08 MB ] PDFリンク

「中国民間芸術:剪紙(切り紙細工)」作品展

【日時】:2017年6月19日(月)~6月30日(金)
【場所】:関西学院大学大学図書館前エントランスホール

 中国の剪紙は、2009年にユネスコの「無形文化遺産」に登録された伝統的な民間芸術であり、ハサミやナイフを用いて自在に紙を切ることによって、花や動物などの図案を創作します。そこで創作される図案とは、民衆の社会認知・道徳観念・生活実践・理想などの表現であり、重要な社会的価値を持つ文化であると考えられています。
 この度の作品展では、芸術人類学者で自身も表現者である中国渤海大学副教授の于富業氏(現在は関西学院大学社会学部客員研究員)による作品や解説を展示します。伝統的な十二支や「嬷嬷人」と呼ばれる中国北方満州族特有の祖霊の象徴などが、「切る」・「刻む」・「ちぎる」といった技法を用い、単色または複数の色紙を組み合わせることによって創作されます。それぞれの作品には、鋸の歯紋様・水滴紋様・三日月紋様・柳葉紋様・ヨモギ紋様など、剪紙独特の象徴記号が大量に用いられており、これらを複雑に組み合わせることによって、民間のさまざまな事象が表現されるのです。


【作者紹介】
于富業(ユー、フーイエ)
中国渤海大学芸術メディア学部副教授(関西学院大学社会学部客員研究員)
芸術学博士、研究領域は剪紙研究、文化遺産保護、美術史論

「中国民間芸術:剪紙(切り紙細工)」作品展 [ 2.96 MB ]PDFリンク

2016年度 現代日本文化共同研究会

先端社会研究所「現代日本文化共同研究会」では、溝上富夫氏をお招きして、日印文化交流に関する研究会を行います。
ご関心のある方は奮ってご参加下さい(参加無料、事前申込は必要ありません)。

【題 目】:神戸の土に還った戦前のインド語教師アタル・セーン・ジェイン氏
【日 時】:2016年12月18日(日) 10:00~12:00
【場 所】:箕面文化・交流センター 4階会議室2 (阪急箕面駅前)
【報告者】:溝上 富夫 氏(大阪外国語大学名誉教授/関西日印文化協会会長)


【お問い合わせ先】
先端社会研究所 福内千絵
Mail:fukuuchi★kwansei.ac.jp (スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2016年度 現代日本文化共同研究会 [ 570.77KB ]PDFリンク

2016年度第1回先端研セミナーの報告

2016年4月22日(金)西宮上ケ原キャンパスで、オランダの戦争資料研究所(NIOD:Institute for War, Holocaust and Genocide Studies)の研究員Eveline Buchheim博士をお招きし、2016年度第1回先端研セミナーを開催しました。たくさんのご参加有難うございました。

報告テーマ「Private lives under public scrutiny: Dutch-Japanese relations on Java 1942-1945」

■参加者:18名

【写真1】Eveline Buchheim博士の報告の様子

【写真1】Eveline Buchheim博士の報告の様子

現地調査報告③(南アジア / インド班)

「南アジア/インド」班は、「排除」と「包摂」の二元論を超える共同性の在り方を追究することを目的として、インド現地調査を行った。調査の内容と成果は以下のとおりである。
研究の準備段階も含めて、本調査にご協力いただいたすべての方々に、心より御礼申し上げたい。

調査地:インド デリー、ナーグプル
調査滞在期間:2015年10月19日~2015年10月25日
班員:関根康正、鳥羽美鈴、福内千絵

1)デリー新・旧両市街区の書店およびストリートのフィールドワーク
 デリーの書店における多言語による書籍の配架状況を、新旧市街の都市環境や交通アクセスに規定される消費者層との関連から調査することで、インド系移民英語作家の作品受容の実状について知見を得ることができた。

2)ナーグプルにおける仏教改宗式の調査
 ナーグプルにおいて、佐々井秀嶺師が導師を勤める第59回アンベードカル博士改宗記念祭(Dhamma Chakra Pravartan Vardhapan Din)、並びに世界仏教会議の現状を調査した。
 同記念祭に参集する彼らの行動と活動を目の当たりにして、佐々井師がアンベードカルの実践を引き継いで、それを大きく展開させたことを、参与的に理解することができた(ナーグプルには延べ100万人超の群衆が参集)。そこには、排除と包摂の二元論を超えて展開する、運動論的次元での〈共当事者性〉の生成の可能性が認められた。
 本調査を通して、佐々井師の主導する被差別解放運動としての改宗運動の規模の大きさとその被差別民の内外への重大な波及効果を実感的に捉えることができた。
 なお、同記念祭に参加し、「日本からみた、インド『不可触民』の被差別状況と仏教実践」と題して、関根と福内が共同でヒンディー語の招待スピーチを行ったことで、聴衆との間に被差別問題の下からのスープラナショナルな主体形成の必要性を共有できた。

改宗広場に参集した人々



【写真1】改宗広場に参集した人々

改宗記念祭運営をサポートする奉仕団



【写真2】改宗記念祭運営をサポートする奉仕団

ブッダ像とアンベードカル博士像(改宗広場舞台上)



【写真3】ブッダ像とアンベードカル博士像(改宗広場舞台上)

仏教入信の22の誓願を唱和する様子(写真中央は佐々井師)



【写真4】仏教入信の22の誓願を唱和する様子(写真中央は佐々井師)

国歌を斉唱する様子(改宗記念祭の最後)



【写真5】国歌を斉唱する様子(改宗記念祭の最後)

2015年度第3回先端研セミナーの報告

2015年7月18日(土)大阪梅田キャンパスで、報告者に鈴木謙介氏(社会学部准教授)、ディスカッサントに高原基彰氏(社会学部准教授)、柴田悠氏(立命館大学産業社会学部准教授)、富永京子氏(立命館大学産業社会学部准教授)をお招きし、2015年度第3回先端研セミナーを開催しました。たくさんのご参加有難うございました。

報告テーマ「食とグローバル化の社会学――ポスト“マクドナルド化”のフードスケープ」

■参加者:21名

研究会・セミナー 2015年度関連ページへのリンク

【写真1】鈴木謙介氏の報告の様子

【写真1】鈴木謙介氏の報告の様子

【写真2】全体の様子(前列:ディスカッサント)

【写真2】全体の様子(前列:ディスカッサント)

【写真3】フロアとのやりとり

【写真3】フロアとのやりとり

2015年度第2回先端研セミナーの報告

2015年7月1日(水)西宮上ケ原キャンパスで、Efrat Ben-Ze'ev氏(国際学部客員教授)をお招きし、2015年度第2回先端研セミナーを開催しました。たくさんのご参加有難うございました。

報告テーマ「Imposed Silences and Self-censorship: The changing tale of war among 1948 Israeli veterans」

■参加者:41名

【写真1】Efrat Ben-Ze'ev氏の報告の様子

【写真1】Efrat Ben-Ze'ev氏の報告の様子

【写真2】全体の様子

【写真2】全体の様子

2015年度第1回先端研セミナーの報告

2015年6月12日(金)西宮上ケ原キャンパスで、野口 裕二氏(東京学芸大学教育学部教授)をお招きし、2015年度第1回先端研セミナーを開催しました。たくさんのご参加有難うございました。

報告テーマ「臨床社会学の現在:実践理論と社会の変化をめぐって」

■参加者:40名

【写真1】野口 裕二氏の報告の様子

【写真1】野口 裕二氏の報告の様子

【写真2】先端研所長の挨拶

【写真2】先端研所長の挨拶

「グローバル化と政治参加に関する意識調査」実施中

「グローバル化と政治参加に関する意識調査」を現在実施しております(2014年度)。
進捗や詳細は、今後本ウェブサイト上にて随時公開させていただく予定です。

現地調査報告②(中国国境域/雲南班)

調査地:中国雲南省新平イ族タイ族自治県
調査滞在期間:2012年8月19日(日)~8月26日(日)

 「中国国境域/雲南」班は、「排除」と「包摂」の二元論を超える社会学理論への探究を目指して、雲南新平イ族タイ族自治県で2012年8月19日(日)~8月26日(日)の約一週間の調査を行った。滞在期間中、現地調査に入る前の20日に雲南省社会科学院で研究会を開催し、その後に新平イ族タイ族自治県戛洒鎮のいくつかの村民委員会で現地調査を実行した。
 研究会で、荻野昌弘は「災害の比較研究試論」というテーマで、阪神淡路大震災(1995年)と東日本大震災(2011年)など多くの犠牲者を出した災害と、2002年の雲南新平で起きた大規模土石流による災害に対する李永祥(雲南省社会科学院)の研究を中心に比較的に議論を展開した。次に、李建志は「京都じゃっかどうふに記録」というテーマで、イ族の伝統的住宅である「土掌房」との比較研究を念頭において、京町家の紹介と再生に関する問題点を議論した。最後に、西村正男は「描繪雲南」というテーマで、単なる雲南の現代文学史を構築するのではなく、雲南に関する書写(1920-2010年代)を分析することで、知識人(都市人、漢族)と民衆(田舎人、少数民族)の関係を明らかにすることを目的にした報告を行った。
 現地調査は、戛洒鎮の曼雅、曼拉、竹園、大平掌、潤之中学などで民俗伝統、災害、信仰、観光開発などいくつかのトピックで調査を行った。短期間の調査であったにもかかわらず、2002年8月に新平イ族タイ族自治県戛洒鎮で起きた土石流による災害とその後の対応に関して村民らの話を具体的に聞くことができた。また、イ族とタイ族の祭祀にまつわる調査でも祭祀を仕切るビモにインタビュー、祠堂に関する解釈など大きな収穫があった。さらに、観光業を進めている戛洒鎮の実情に関する調査もある程度進めることができた。短い期間の調査であったために、各自の研究関心事に対応できる十分な調査データが得られなかったが、少数民族地域と地方行政、中央行政の間の関係に対する理解および関連した社会学理論へ向けた調査研究としては確実な進展と言える。
 最後に、調査研究に協力してくださった雲南省社会科学院の先生方と現地の皆さまに心より御礼を申し上げたい。(班員:林梅)

雲南社会科学院での研究会


【写真1】雲南省社会科学院での研究会

竹園村(イ族)の祭堂


【写真2】竹園村(イ族)の祭堂

現地調査報告①(南アジア / インド班)

調査地:スリランカ
調査滞在期間:2012年7月24日(火)~8月3日(金)

 南アジア / インド班では、広義の現代南アジア社会における言語間・宗教間・カースト間関係にみられる「排除」と「包摂」をめぐる複雑な界面を探求している。2012年7月24日(火)~8月3日(金)の約11日間のスリランカ滞在では、古都キャンディ、中心都市コロンボ、宝石の町ラトナプラを中心に短期フィールドワークを行った。今回の調査渡航の主眼は、班の大きな研究テーマを前提に、人々の生活現場から発見的に調査トピックを選定し予備的資料収集と今後の継続的調査活動の足掛かりを築くことである。結果として、大きく3つの具体的トピックに関するインタビューと資料収集を行うことが可能となった。第一には、シンハラ住民により新規建造の進む「路傍の仏堂」調査である。近年、至るところで自発的に建造され続けている道端の小さな仏堂は、来訪者に風景の一変を直観させるほどであり、特に2009年の内戦終結を契機とするシンハラ仏教徒ナショナリズムによる生活世界の空間的包摂現象の可能性として着目できるものだ(写真1)。第二には、異カースト(あるいは異民族)同士の婚姻関係をめぐる調査である。スリランカのカースト制度は全般的な瓦解傾向にあると報告者は考えているが、ある種の最後の砦としてカースト・エンドガミーが残っている。見方を変えれば、カーストをめぐる排除と包摂の複雑な界面の「ひとつの実際」は親族論的領域に顕在する。今回は花嫁・花婿募集を行う全国紙の見合い広告を中心にデータ収集を実施した。第三はスリランカ宝石産業をめぐる「ある種の民族間分業」の実態調査である。シンハラ人中心の宝石採掘場の実地調査やムスリム宝石商へのインタビューを行っている(写真2)。限られた日程のため、総じて収集データの量に関しては予備的なものに留まるが、現代スリランカ社会における「排除」と「包摂」の問題を多角的な事例研究によって立体的に描き出すための最初のステップとなった。今後の継続的調査活動と成果報告へと繋げていきたい。(班員 鈴木晋介)

路傍の仏堂


【写真1】路傍の仏堂
近年こうした小さな仏堂の建造が至るところで進展中だ。多くは近隣住民の共同出資により建造される。

ラトナプラ市の宝石採掘現場


【写真2】ラトナプラ市の宝石採掘現場
スリランカは古来より種々の宝石を産出することで知られる。採掘はシンハラ人が中心で独特の技術を用いて行う。