院生研究会

[ 編集者:先端社会研究所   2021年12月16日 更新 ]

先端社会研究所では、大学院教育支援事業の一環として、大学院生が企画する研究会のサポートを行っています。

2021年度社会学研究科GSSP第1回院生企画研究会「私たちが集まるとき誰が周縁化されるか」

【日時】:2022年1月15日(土)
     15:00~17:00
【場所】:オンライン (Zoomにて開催・参加希望者は事前連絡要)
【講師】:槇野 沙央理氏(城西国際大学 非常勤)


【概要】日本のアカデミアは2021年を終えようとしている今なお、歪なジェンダー比率を保持し続けており、これは弊学とて他人事ではない。そこで今回は槇野氏を招き、アカデミアとジェンダーの問題を考えたい。槇野氏は、哲学に関心のある初期キャリア女性のための自助グループWOMEN: WOVENの発足者のひとりである。この度の研究会では、その運用の難しさについてと成果や希望についてご講演いただく。具体的には、前者は、資金調達の困難さ、W:Wがシスジェンダー・ヘテロセクシュアル女性にとってのみの場所になってしまわないか、哲学研究者がジェンダー研究に精通していないこと、イベント開催のために勉強が必要であること等について、後者は、さまざまな属性の人々での交流が実現した、個人の声を拾うことができるようになった、参加者の持ち込み企画である読書会を実現できた、読書会の成果として文献リストのような集合知が生まれた等についてである。また、W:Wのような活動をすることが周囲にどのように受け止められ得るかなど、現在のアカデミアにあるアクチュアルな問題についても議論をする予定である。


主催:共同研究班「ジェンダー研究会」
共催:関西学院大学 先端社会研究所

2021年度GSSP第1回院生企画研究会

2020年度社会学研究科GSSP第2回院生企画研究会「都市空間の不確実性と管理:歌舞伎町における管理の両義性と都市理念」

【日時】:2020年11月4日(水)
     15:30~17:00
【場所】:オンライン (Zoomにて開催・参加希望者は事前連絡要)
【講師】:武岡 暢 氏(立命館大学産業社会学部 准教授)

【概要】
「安心な街」や「安全な街」。こうしたスローガンは、今日の都市における整備や再開発の中でごく日常的に語られるものである。また、このような理念のもと風俗産業等が集中する歓楽街は、しばしば都市の安全を脅かす潜在的なリスクとして規制や排除の対象とされる。しかし、一方で歓楽街は独自のコミュニティを形成し、自生的な秩序を保つことでこのような規制や排除を逃れ、維持される空間でもある。本研究会では、新宿歌舞伎町でのフィールドワークから歓楽街に見られる社会関係についての研究を行ってきた武岡暢氏を招き、従来の監視や管理とは異なる視点から、現代の都市における安全とリスクが如何なる関係にあるのかについての議論を行う。加えて、昨今の新型コロナウイルス流行におけるクラスター発生源として歓楽街を示す「夜の街」が頻繁に取り上げられたことを踏まえ、昨今の状況についての問題提起をしていただき参加者同士で議論を深めたい。


主催:「都市における不確実性と管理」研究班
共催:関西学院大学 先端社会研究所

 

2020年度GSSP第2回院生企画研究会

2020年度社会学研究科GSSP第1回院生企画研究会「アカデミアにおけるジェンダーとクィア・スタディーズ」

【日時】:2020年10月25日(日)
     14:00~17:00
【場所】:オンライン(Zoomでの開催)
【講師】:清水 晶子 氏(東京大学大学院総合文化研究科 准教授)

【概要】
「LGBTブーム」なるものが到来し、一見、あらゆるジェンダーが尊重される様になったかに思える今の時代。そのような今の大学の「LGBT対応」の現実とは、果たしてどのようなものであるか、それ自体がもつ意味とはどのようであるか、これらの問題について2015年に一橋大学で起きたアウティング事件等の具体例を交えながら考察した。その上で、ダイバシティの考えが、実は御都合主義的に利用される傾向がある事を、チャンドラー・モハンティやサラ・アーメッドの指摘から確認し、アカデミアの領域でクィアを研究するという事を改めて問い直した。
基調講演ではクィア・スタディーズの第一線で活躍する清水晶子氏にご登壇いただき、上記の内容をご講演いただいた。質疑応答・ディスカッションでは、大学や授業でマイノリティにとっても安全な場はどのように築くことができるのか、外国語学習の際にジェンダーにまつわる問題をどのように取り扱えば良いのかといったこと、マジョリティ/マイノリティという枠組自体をどう設定して考えれば良いのかといった事など、さまざまな論点からの議論が活発に行われた。


主催:共同研究班「ジェンダー研究会」
後援:関西学院大学 先端社会研究所

2019年度社会学研究科GSSP第2回公開研究会「香港における日本ポピュラー文化の実践・再構築“Japanese Popular Culture in Hong Kong”」

【日時】:2019年11月21日(木)
     15:00~17:30
【場所】:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス 社会学部 共同学習室 (社会学部棟2F)
【講師】:張 志偉 氏(香港バプテスト大学 准教授)、李 宗泰 氏(元香港大学 研究員)

【概要】
「香港における日本ポピュラー文化研究会」では、香港において日本のポピュラー文化がどのように受容・再解釈・消費され、香港市民の意識や行動にどのような影響を与えているかなどをテーマにしている。というのも香港では、日本の漫画、アイドル、かわいい文化などのポピュラー文化が流行っているが、日本とは異なる意味づけがなされているように思われるからだ。ではどのように異なるのだろうか?その問いについて、若者の言動を通して明らかにしたいと考えている。
そこで今回、香港バプテスト大学に所属する張志偉准教授と李宗泰氏を招聘し、香港において日本のポピュラー文化がどのように再実践されているのか等、最新の知見をご報告してもらいたいと考えている。そのご報告をもとに、例えば、日本のポピュラー文化が、ジェンダーの構築にどのように利用されているのか、香港の社会環境の変化においていかに再構築されているのかについて、出席者と情報を共有し、議論を行いたい。


主催:香港における日本ポピュラー文化研究班
共催:関西学院大学 先端社会研究所

 

2019年度GSSP第2回公開研究会  [ 6.50 MB ]PDFファイル

2019年度社会学研究科GSSP第1回公開研究会「社会的支配志向性と偏見との関連:学際研究の視点も含めて」

【日時】:2019年9月04日(水)
     14:00~17:30
【場所】:関西学院大学 大阪梅田キャンパス (アプローズタワー14階 1406号室)
【講師】:三船恒裕 氏(高知工科大学)

【概要】
偏見や差別といった広義の集団間葛藤問題は、社会心理学の黎明期から盛んに研究されてきた。同時に、集団間葛藤問題は政治学や経済学でも扱われている学際的な領域に属する問題でもある。本発表では、社会心理学では古典とされる権威主義的パーソナリティを現代版にリバイズしたとも言える社会的支配志向性という個人差特性に着目し、日本人の偏見との関わりを示した研究を紹介する。特に、社会的支配志向性と公正世界信念が独立に偏見と関連することを示した未発表データも紹介する。また、発表者が行ってきた政治学や経済学との共同研究の内実も紹介する。これらを踏まえ、個人差変数を分析することで得られる知見の持つ意味・意義とその限界に関する点、また、心理学が他分野に対してもインパクトを持ちうる研究となるためにはどうしたらいいかという点について、出席者と議論を行いたい。

主催:社会心理学研究班
後援:関西学院大学 先端社会研究所

 

2019年度GSSP第1回公開研究会  [ 4.40 MB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第3回公開研究会「問題意識・フィールドワーク・論文作成:その理論と実践」

【日時】:2019年2月27日(水)
     14:30~18:30(受付は14:00から)
【場所】:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス社会学部棟3階)
【講師】:関根康正氏(神奈川大学アジア研究センター客員研究員)

【概要】
人類学者川喜田二郎先生の研究人生をたどることで、人類学的研究をするとはどういうことであるのか、その具体的な研究過程とはいかなるものかを説明してみたい。研究過程は、問題意識の発見、先行研究の渉猟、フィールドワークの実践、データの統合、エスノグラフィーの記述などから構成されているが、その過程のうちに研究者として社会的コミットメントが体現されていることについて確認していきたい。

以下のようなポイントについてお話していく予定である。
1 人類学・野外科学・フィールドワーク・アブダクション
2 「問題意識」発見技法としての写真観察法
3 論文作成の実践的方法:ストリート人類学を事例にして

主催:フィールドワーカーのための課題解決のフレームワーク班
共催:先端社会研究所

2018年度GSSP第3回公開研究会  [ 83.87KB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第2回公開研究会「研究するための狡知―フィールドワークから論文執筆まで」

【日時】:2018年12月8日(土)
     13:30~17:00(開室は13:00から)
【場所】:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス社会学部棟3階)
【講師】:小川さやか氏(立命館大学先端総合学術研究科・准教授)

【概要】
大学院生の頃、教員や先輩たちから「頭が固くなる前にアフリカに行け」「動いているものは数え、止まっているものは測(計)れ」「一点突破・全面展開せよ」などと口癖のように言われた。要約すれば、先行研究によって対象地域の人々の営みをまなざす視座を固定化せず、まっさらな心で地を這うような調査を実施し、その過程で「きらりと光る」切り口を発見し、その切り口に軸足を置いて関連する議論や専門分野の外壁をぎりぎりと切り崩しながら、オリジナルな論を花開かせよという「方法論」である。この言葉を字義通りに解釈し、何も勉強せずに闇雲にデータを集め、きらりと光る切り口を見つけられた、あるいは「これだ!」と信じた切り口が事後に先行研究と照らし合わせて確かに光っていたとしたら、それは偶然/運または個人的な「センス」にみえる。
だが、あたかも偶然の発見やひらめきのように語られるもののなかには「言語化されない」だけで、誰でも実践可能な一連の作業がある。同様に文献の読解やデータの論文化のプロセスにも、ふだんは言語化されないが、多くの研究者が実践している一連の作業がある。本講演では、そうしたプロセスを丁寧に言語化することで、フィールドワークを実施してその成果を論文化する際のヒントを提供できたらと考えている。

主催:「フィールドワーカーのための課題解決のフレームワーク」班
後援:先端社会研究所

2018年度GSSP第2回公開研究会  [ 109.98KB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第1回公開研究会「社会学は〈わたし〉の不安定さをどう捉えるか」

【日 時】:2018年12月1日(土)
      開場:13時30分/開始:14時(終了予定17時)
【場 所】:関西学院大学上ケ原キャンパスH号館303教室
【講演者】:片桐雅隆氏(立正大学文学部教授)

【概要】
「傷つきたくないし、傷つけたくもない。だからって自分を見失うのはイヤ。
でも“本当の自分”ってどこにあるんだろう――」

ふとした時にこんな考えに襲われることがあるかもしれない。
社会学は、〈わたし〉の中の内なる不安定さをどのように捉える(べき)か。

今回の研究会では、こうした自己の不安定さを「個人化」や「心理化」の過程に位置づける議論を展開した片桐雅隆先生による講演を開催します。
その後、参加者を含めて様々な観点から検討を進めたいと思います。
 

2018年度GSSP第1回公開研究会  [ 538.37KB ]PDFファイル

2017年度社会学研究科大学院GSSP第3回公開研究会「不安定性の中の恐怖――W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』を通じて」

【内容】
本研究班が掲げているテーマは「表象」である。「表象」とは辞書的に言えば、ある物事について“それ自体を直接呈示する以外の仕方で呈示する”であり、日常語で言えば“再現”である。これと対となるのは「現象」であり、この用語に含意されているのは&ldqu