院生研究会

[ 編集者:先端社会研究所   2019年11月11日 更新 ]

先端社会研究所では、大学院教育支援事業の一環として、大学院生が企画する研究会のサポートを行っています。

2019年度社会学研究科GSSP第2回公開研究会「香港における日本ポピュラー文化の実践・再構築“Japanese Popular Culture in Hong Kong”」

【日時】:2019年11月21日(木)
     15:00~17:30
【場所】:関西学院大学 西宮上ケ原キャンパス 社会学部 共同学習室 (社会学部棟2F)
【講師】:張 志偉 氏(香港バプテスト大学 准教授)、李 宗泰 氏(元香港大学 研究員)

【概要】
「香港における日本ポピュラー文化研究会」では、香港において日本のポピュラー文化がどのように受容・再解釈・消費され、香港市民の意識や行動にどのような影響を与えているかなどをテーマにしている。というのも香港では、日本の漫画、アイドル、かわいい文化などのポピュラー文化が流行っているが、日本とは異なる意味づけがなされているように思われるからだ。ではどのように異なるのだろうか?その問いについて、若者の言動を通して明らかにしたいと考えている。
そこで今回、香港バプテスト大学に所属する張志偉准教授と李宗泰氏を招聘し、香港において日本のポピュラー文化がどのように再実践されているのか等、最新の知見をご報告してもらいたいと考えている。そのご報告をもとに、例えば、日本のポピュラー文化が、ジェンダーの構築にどのように利用されているのか、香港の社会環境の変化においていかに再構築されているのかについて、出席者と情報を共有し、議論を行いたい。


主催:香港における日本ポピュラー文化研究班
共催:関西学院大学 先端社会研究所

【研究会代表者/問い合わせ先】
共同研究班「香港における日本ポピュラー文化研究班」
関西学院大学社会学研究科 袁暁君
e-mail :dxe01530あっとkwansei.ac.jp
(あっとは@)

2019年度GSSP第2回公開研究会  [ 6.50 MB ]PDFファイル

2019年度社会学研究科GSSP第1回公開研究会「社会的支配志向性と偏見との関連:学際研究の視点も含めて」

【日時】:2019年9月04日(水)
     14:00~17:30
【場所】:関西学院大学 大阪梅田キャンパス (アプローズタワー14階 1406号室)
【講師】:三船恒裕 氏(高知工科大学)

【概要】
偏見や差別といった広義の集団間葛藤問題は、社会心理学の黎明期から盛んに研究されてきた。同時に、集団間葛藤問題は政治学や経済学でも扱われている学際的な領域に属する問題でもある。本発表では、社会心理学では古典とされる権威主義的パーソナリティを現代版にリバイズしたとも言える社会的支配志向性という個人差特性に着目し、日本人の偏見との関わりを示した研究を紹介する。特に、社会的支配志向性と公正世界信念が独立に偏見と関連することを示した未発表データも紹介する。また、発表者が行ってきた政治学や経済学との共同研究の内実も紹介する。これらを踏まえ、個人差変数を分析することで得られる知見の持つ意味・意義とその限界に関する点、また、心理学が他分野に対してもインパクトを持ちうる研究となるためにはどうしたらいいかという点について、出席者と議論を行いたい。

主催:社会心理学研究班
後援:関西学院大学 先端社会研究所

【研究会代表者/問い合わせ先】
中越みずき e-mail : nakagoshi.m77あっとgmail.com
(あっとは@)

2019年度GSSP第1回公開研究会  [ 4.40 MB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第3回公開研究会「問題意識・フィールドワーク・論文作成:その理論と実践」

【日時】:2019年2月27日(水)
     14:30~18:30(受付は14:00から)
【場所】:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス社会学部棟3階)
【講師】:関根康正氏(神奈川大学アジア研究センター客員研究員)

【概要】
人類学者川喜田二郎先生の研究人生をたどることで、人類学的研究をするとはどういうことであるのか、その具体的な研究過程とはいかなるものかを説明してみたい。研究過程は、問題意識の発見、先行研究の渉猟、フィールドワークの実践、データの統合、エスノグラフィーの記述などから構成されているが、その過程のうちに研究者として社会的コミットメントが体現されていることについて確認していきたい。

以下のようなポイントについてお話していく予定である。
1 人類学・野外科学・フィールドワーク・アブダクション
2 「問題意識」発見技法としての写真観察法
3 論文作成の実践的方法:ストリート人類学を事例にして

主催:フィールドワーカーのための課題解決のフレームワーク班
共催:先端社会研究所

2018年度GSSP第3回公開研究会  [ 83.87KB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第2回公開研究会「研究するための狡知―フィールドワークから論文執筆まで」

【日時】:2018年12月8日(土)
     13:30~17:00(開室は13:00から)
【場所】:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス社会学部棟3階)
【講師】:小川さやか氏(立命館大学先端総合学術研究科・准教授)

【概要】
大学院生の頃、教員や先輩たちから「頭が固くなる前にアフリカに行け」「動いているものは数え、止まっているものは測(計)れ」「一点突破・全面展開せよ」などと口癖のように言われた。要約すれば、先行研究によって対象地域の人々の営みをまなざす視座を固定化せず、まっさらな心で地を這うような調査を実施し、その過程で「きらりと光る」切り口を発見し、その切り口に軸足を置いて関連する議論や専門分野の外壁をぎりぎりと切り崩しながら、オリジナルな論を花開かせよという「方法論」である。この言葉を字義通りに解釈し、何も勉強せずに闇雲にデータを集め、きらりと光る切り口を見つけられた、あるいは「これだ!」と信じた切り口が事後に先行研究と照らし合わせて確かに光っていたとしたら、それは偶然/運または個人的な「センス」にみえる。
だが、あたかも偶然の発見やひらめきのように語られるもののなかには「言語化されない」だけで、誰でも実践可能な一連の作業がある。同様に文献の読解やデータの論文化のプロセスにも、ふだんは言語化されないが、多くの研究者が実践している一連の作業がある。本講演では、そうしたプロセスを丁寧に言語化することで、フィールドワークを実施してその成果を論文化する際のヒントを提供できたらと考えている。

主催:「フィールドワーカーのための課題解決のフレームワーク」班
後援:先端社会研究所

2018年度GSSP第2回公開研究会  [ 109.98KB ]PDFファイル

2018年度社会学研究科GSSP第1回公開研究会「社会学は〈わたし〉の不安定さをどう捉えるか」

【日 時】:2018年12月1日(土)
      開場:13時30分/開始:14時(終了予定17時)
【場 所】:関西学院大学上ケ原キャンパスH号館303教室
【講演者】:片桐雅隆氏(立正大学文学部教授)

【概要】
「傷つきたくないし、傷つけたくもない。だからって自分を見失うのはイヤ。
でも“本当の自分”ってどこにあるんだろう――」

ふとした時にこんな考えに襲われることがあるかもしれない。
社会学は、〈わたし〉の中の内なる不安定さをどのように捉える(べき)か。

今回の研究会では、こうした自己の不安定さを「個人化」や「心理化」の過程に位置づける議論を展開した片桐雅隆先生による講演を開催します。
その後、参加者を含めて様々な観点から検討を進めたいと思います。

【お問い合わせ】
fmk97675★kwansei.ac.jp (江見克基)(@を★に変えて表示しています)

2018年度GSSP第1回公開研究会  [ 538.37KB ]PDFファイル

2017年度社会学研究科大学院GSSP第3回公開研究会「不安定性の中の恐怖――W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』を通じて」

【内容】
本研究班が掲げているテーマは「表象」である。「表象」とは辞書的に言えば、ある物事について“それ自体を直接呈示する以外の仕方で呈示する”であり、日常語で言えば“再現”である。これと対となるのは「現象」であり、この用語に含意されているのは“現象と表象との間にはズレがある”“表象とは何がしかの形で実際の現象を歪めたものにならざるをえない”である。両者のズレが生じるのは、特定の政治的意図や恣意性がなくとも不可避である。というのは、あらゆる経験はイメージや言葉を介して記憶されるのであり、その意味では、われわれが直接見たこと・聞いたことさえも――実際の経験ではなく――表象と言える。
そこで、今回の報告では、社会学で広く用いられている「文化」という概念(=表象)が「暴力」「恐怖」という現象を分析するには不向きなのではないか、という点について論じていただく。というのは、文化という概念が照準するのは「安定性」「法則性」であるのに対し、暴力・恐怖という現象を語る上で押さえるべきは、何が起こるかわからない状況・“○○すれば××になる”という形の定式化が困難な状況、いわば「不安定性」である。具体的な報告内容は、「不安定性」を対象化する上で、一般的には都市社会学・下層文化研究として位置づけられている、W・F・ホワイト『ストリート・コーナーソサエティ』(1943年)を再検討していただく。

【日 時】2018年3月14日(水)13:00~16:50
【場 所】関西学院大学上ケ原キャンパス
     先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)

【講演者】松本 隆志(関西学院大学・非常勤講師)
     関西学院大学大学院 社会学研究科 博士課程後期課程 修了
     博士(社会学)(関西学院大学大学院)


研究キーワードとしては、いじめ、不確定性、贈与論(M・モース)など。

また主な論考に、「『贈与論』から見る秩序問題―潜在的闘争関係を抱える危うい秩序」(『日仏社会学年報』第25号, 113-131頁, 2014年11月)、「社会的密室の形成と人間関係のからみつき―学校分析を事例として(書評:内藤朝雄『いじめの社会理論―その生態学的秩序の生成と解体』柏書房,2001年)」(『KG社会学批評 創刊号』, 37-48頁, 2012年3月)などがある。

【お問い合わせ】加藤 仁彦 kimihiko.sd333★gmail.com(@を★に変えて表示しています)

2017年度社会学研究科大学院GSSP第2回公開研究会「誕生と死をめぐる生命観の変容」

【内容】
現代における誕生と死をめぐる状況は、さまざまな価値観のなかで転換期を迎えているといえる。本研究会では、誕生と死に関する通過儀礼などを中心に調査・研究を続ける民俗学者である板橋春夫教授をお迎えし、誕生や死に関する民俗学的知見についてご講演いただく。そして、看護職者として死や誕生に関わってきた研究会メンバーの体験談等を交え、民俗学や医療の領域における誕生と死の観念を社会学的に再解読する。それらを踏まえて、この問題に対して、民俗学や社会学といった学問の立場からどのような貢献が可能なのかについて考えることを本研究の目的としたい。

【日 時】2017年12月23日(土)14:00〜17:00
【場 所】関西学院大学 上ケ原キャンパス
     大学院1号館 2階209号室

【講演者】板橋 春夫(日本工業大学・教授)
新潟県立歴史博物館参事を経て、2017年4月から現職。専門は日本民俗学。筑波大学で博士(文学)を取得。
主な著書に、『誕生と死の民俗学』『出産―産育習俗の歴史と伝承「男性産婆」―』『生死―看取りと臨終の民俗・ゆらぐ伝統的生命観―』『葬式と赤飯―民俗文化を読む―』(以上単著)、『日本人の一生―通過儀礼の民俗学―』(編著)がある。

参加無料・予約不要

【お問い合わせ】okaiku☆kwansei.ac.jp(岡いくよ)
(スパムメール対策のため、@を☆に変えて表示しています)

2017年度GSSP第2回公開研究会  [ 2.16 MB ]PDFファイル

2017年度社会学研究科大学院GSSP「これからの都市と居場所と協働を考える会」 第1回公開研究会

【題目】子ども食堂から都市とコミュニティの現在を考える

【日時】2017年8月5日(土)14:00~17:00

【場所】関西学院大学 上ヶ原キャンパス 先端社会研究所(セミナールーム1)

【報告者】特定非営利活動法人ところ 代表理事 斉藤 智文氏
     夢うららほっとステーション 副会長 池田 多瑛氏
     一般財団法人つなぐ      理事 尾関 泰輔氏
     関西学院大学 非常勤講師      尾添 侑太氏

【基調レクチャー・コメンテーター】
     立命館大学産業社会学部   准教授 柏木 智子氏

【概要】
現在、子ども食堂というワードを頻繁に耳にする用になった。それは子どもの貧困という「新しい社会問題」と響き合いながら、市井の人々による善意の具現化というまなざしを向けられている。しかし、その運営実態や、開設者の目的もさまざまであり、子どもの貧困を救うために市民ができる小さな貢献として、子ども食堂を開設している者もいれば、子どもの貧困に資する活動からは一線を画する開設者もいる。一方、都市やコミュニティをめぐる問題という視角からみれば、子ども食堂の開設は脱埋め込みされたコミュニティを再埋め込みしていく試みとして把捉することも可能である。本研究会では、多様な子ども食堂の実態について、現場の運営者による実態報告に加えて、研究者による研究報告も行い、多面的に子ども食堂を理解していくことが目的である。

【基調レクチャー・コメンテーターの紹介】
柏木 智子氏(立命館大学産業社会学 准教授)
大阪大学大学院 人間科学研究科 博士後期課程 修了
博士(人間科学)(大阪大学大学院)

研究キーワードとしては、学校と地域の連携、ソーシャル・キャピタル、コミュニティづくり 子どもの貧困など。

著作として(上位3位)、『子どもの貧困・不利・困難を越える学校』(柏木智子・仲田康一,学事出版 2017/03)、
『「つながり」を深め子どもの成長を促す教育学』(露口健司,ミネルヴァ書房, 第5章「子どもの「つながり」を醸成するカリキュラム・マネジメント」 2016/10)、
『ソーシャル・キャピタルと教育-「つながり」づくりにおける学校の役割』(露口健司,ミネルヴァ書房, 第4章「学校と地域の連携による校区ソーシャル・キャピタルの醸成」2016/09)などがある。

また主な論文に、『貧困問題を抱える子どもの文化資本と社会関係資本』九州教育経営学会研究紀要 第23号, 5-9 2017/06、『共生社会の実現と教育経営の課題-子どもの貧困対策研究の立場から-』 (日本教育経営学会紀要 第59号, 77-80 2017/06)、『問題を抱える子どもへの福祉と教育の連携実態と課題-児童相談所と学校の連携を中心に』(柏木智子・岩永定 国際研究論叢 29/ 2, 107-122 2016/03)などがある。

【お問い合わせ先】
共同研究「これからの都市と居場所と協働を考える会」班
関西学院大学 社会学研究科 松野 靖子
Mail:fbp67177☆kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を☆に変えて表示しています)

2017年度GSSP第1回公開研究会  [ 399.42KB ]PDFファイル

2016年度社会学研究科大学院GSSP「『小集団』を対象とした社会学・民俗学理論」班 第1回公開研究会

【題 目】:ユネスコ無形文化遺産と民俗
【日 時】:3月27日(月)14:00~17:00
【場 所】:先端社会研究所セミナールーム(社会学部棟3階)
【報告者】:村上忠喜氏(京都市歴史資料館)

【報告要旨】
昨年12月、全国33件の国指定の無形民俗文化財の山鉾屋台行事がグルーピングされて、ユネスコ無形文化遺産として代表一覧表に記載された。ユネスコ無形文化遺産へのグルーピング提案は、和紙に続いて第2弾目で、予定通り運べば来年末には、ナマハゲ等がグルーピングして 日本の来訪神として記載される。「和食」の代表一覧表記載以降、 ますます無形文化遺産はメディア文化化してきている。と同時に、これまでの文化財保護行政とは乖離の方向へ進んでいることは間違いない。一方、民俗学にとって文化財保護行政は、かつてのように、学的成果を公的な文脈に読み直す機能もすでに果たし得ているのかどうか疑わしくなって久しい。本報告では、ユネスコの理念や政治性、直近10年あまりの無形文化遺産をめぐる我が国の動向、そして文化財保護行政の変遷を踏まえて、今後、パブリックセクターに民俗学がどのような役割を果たすことが可能なのかについての議論の素材を提供したい。

【講師来歴】
村上忠喜(むらかみ ただよし)
1960年、京都府生まれ。
1991年、佛教大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得退学。
現在、京都市文化市民局文化芸術都市推進室文化財保護課所属。
専門は、日本民俗学、民俗建築、ラテンアメリカ研究等。

【主要著作】
京都市文化市民局文化財保護課編 1999 『一枚の写真:近代京都庶民生活写真引き』京都市文化市民局文化財保護課。
村上忠喜 2000「みやこのフォークロアー都市民俗学の今後」『フィールドから学ぶ民俗学 関西の地域と伝承』昭和堂。
内田忠賢、鵜飼正樹、村上忠喜 2009 『日本の民俗〈10〉 都市の生活』吉川弘文館。

【お問い合わせ先】
本研究会についての問い合わせは、下記のアドレス宛にお願いいたします。
dkv99078@kwansei.ac.jp(関西学院大学大学院 谷岡)

2016年度GSSP第3回公開研究会  [ 746.14KB ]PDFファイル

2016年度社会学研究科大学院GSSP「フィールドワークの技法を問う」研究会 第1回公開研究会

【題 目】:共同研究「フィールドワークの技法を問う」
      第2回研究会ーフィールドワークと映像をめぐるデータセッション
【日 時】:2017年1月20日(金) 15:00~17:00
【場 所】:共同学習室(関西学院大学社会学部棟2F)
【報告者】:飯塚諒 氏(関西学院大学社会学研究科)
【コメンテーター】:ケイン樹里安 氏(大阪市立大学大学院文学研究科)

【概要】
 第1回研究会では、「フィールドワークと映像データ」の関係をめぐる議論を行う。近年の技術発達に伴い、フィールド調査を行う際のデータ収集の方法も、ビデオなどの映像機器が用いられる機会が多くなり、聴覚・視覚的な情報分析の必要性が増してきている。例えば、非言語的な情報を扱う場合も、写真やDVDを用いた映像・視覚的資料が用いられることで、書記のみでは難しい情報の伝達・収集が可能となってきている。だが、そうして手元に残る映像データの内容や、そもそも映像を分析することの意味や技法が求められる背景を、どのように考えればよいのかについて、意外と話し合われる場は少ないように思われる。
 上の議論をはじめるにあたり、今回の研究会では、研究会メンバーの具体的なデータに基づいたデータセッションという形式をとることで、当該テーマについての問題点を明らかにすることを目指す。まず、聴覚障害者への支援のフィールドワークに関わる飯塚氏から、聴覚障害者(難聴者)と聴者のあいだで通訳を介した飲み会場面についてのデータを提示いただく。次いで、ゲストのケイン樹里安氏より、映像へのコメントをはじめ、映像をはじめとするデジタルデータを社会学的/メディア論的に分析することの意味と課題についてコメント頂きながら、議論を進めていく。
この2名による問題提起から、映像データを分析にどう活かしていくのかという技法的な課題のみならず、そこで何が得られ、何が限界となるのかという構造的な課題にも目を向け、フィールドワークと映像データを取り巻く、「今」を検討していきたい。

【報告者・コメンテーターの紹介】
飯塚諒
関西学院大学社会学部卒業後、同大学研究科に在籍。学部卒業後、聴覚障害者の自立生活センターにて、通訳者兼、バイトスタッフを行い聴覚障害についての研究を行っている。また関学レインボーウィークをはじめとする、性的マイノリティの活動などにも携わっている。

ケイン樹里安
関西大学社会学部卒業後、大阪市立大学文学研究科に在籍。専門は文化社会学/文化研究。主な研究テーマは「ハーフ」あるいは「ミックス」と呼ばれる人々のSNSを介した日常的実践。近年は、フォト・エスノグラフィーというビジュアル調査法を用いて、よさこい踊りの担い手(踊り子)の実践の視覚化にも取り組んでいる。

【お問い合わせ先】
共同研究「フィールドワークの技法を問う」研究会
関西学院大学大学院 社会学研究科研究員 稲津秀樹
Mail:inazu84☆kwansei.ac.jp(@を☆に変えて表示しています)

2016年度社会学研究科大学院GSSP「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班 第1回公開研究会

【題 目】:くらす・ひらく・つなぐ建築――パーリー建築からみる地域と建築家の現在
【日 時】:2016年11月13日(日) 15:00~17:00
【場 所】:海外移住と文化交流センター(神戸市中央区)
【報告者】:宮原翔太郎 氏(建築家・「パーリー建築」主催者)


【概要】
 今回の研究会では、「建築家による地域づくり、場所づくり」を取り上げる。近年、まちづくりがひとつのブームとなっており、とりわけ地方においては「町おこし」「地域づくり」と結びついて「最後の切り札」に近い扱われ方である。そうした状況の中で、建築家は地域にコミットすることを推奨され、建築家の職能を超えたボランティア的な役割を期待されるという、「上からの」共同性を担わされている。
 これらの議論を踏まえたうえで、宮原氏には、氏が行っている「パーリー建築」における地域へのコミットメントの仕方と現状についてご報告いただく。「パーリー建築」は、建築現場を「パーティ」会場として地域にひらきながら、古民家などのリノベーションを行う宮原氏を中心としたグループである。前述した「上からの」共同性に対して、宮原氏の実践がどのように位置づけられるのかという議論を通して、地域における〈共=コモン〉について検討していきたい。


【報告者紹介】
1990年東京生まれ香港育ち。
成城大学文芸学部卒業後、桑沢デザイン研究所にて建築を学ぶ。卒業後、参加した広島県尾道市のゲストハウスセルフリノベーション計画を経て独立。空き家を改修しながらそこに住み着き、パーティーをし続けることでその場所に新たな価値を持たせるパーリー建築を開始する。
2015年に手がけた「ギルドハウス十日町」では施工期間中に1,500人訪れ、住民7世帯の限界集落に人のいる風景を作り出した。その後も全国各地の空き家に住み着いてはとにかくパーティーを催し続けている。

【お問い合わせ先】
共同研究「現代社会における〈共〉(コモン) をめぐって」班(研究会名:これからの都市と居場所と協働を考える会)関西学院大学大学院 社会学研究科 松村淳
Mail:matsujunbb★gmail.com(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2015年度社会学研究科大学院GSSP「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第3回公開研究会

題目:「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第2回研究会
日時:2016年2月27日(土) 9:30~12:00
場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学社会学部棟3F)
報告者:俵木 悟 氏(成城大学 文芸学部文化史学科准教授)

本研究会は以下の2点について学ぶ研究会です。
①祭礼・民俗芸能を維持している人びとが、時代の変化に対して、どのように対応することで、祭礼・民俗芸能を維持している(あるいは維持を中断している)のだろうか?
②人口減少時代の日本において、どのように民俗学者は調査地の人びとと関わっていくべきなのだろうか?

プログラム
9:30~11:00 俵木悟氏による報告
11:00~12:00 総合討論:民俗学者と調査地との関係を考える

報告者紹介:
 千葉大学大学院文学研究科修了後、千葉大学大学院 社会文化科学研究科で博士(学術)を取得。 現在は成城大学文芸学部文化史学科准教授。専門分野は民俗学。研究テーマとしては、民俗芸能、無形文化遺産保護制度など。
 共著作、共編著作として、『日本の民俗9 祭りの快楽』(吉川弘文館、2009年)、『民俗小事典 神事と芸能』(吉川弘文館、2010年)がある。主な論文に、「民俗芸能の実践と文化財保護政策―備中神楽の事例から―」(『民俗芸能研究』(25):42-63、1997年)、「儀礼の安定性と自己生成―人類学的儀礼研究素描―」(『文化人類学研究』(1):2-21、2000年)、「文化財としての民俗芸能―その経緯と課題―」(『藝能史研究』(160):48-73、2003年)、「民俗芸能の「現在」から何を学ぶか」(『現代民俗学』(1):79-88、2009年)、「文化財/文化遺産をめぐる重層的な関係と、民俗学の可能性」(『東洋文化』(93):177-197、2012年)、「東松島市月浜の被災民俗文化財調査からみる、民俗行事の伝承と生業の復興」(高倉浩樹・滝澤克彦編『無形民俗文化財が被災するということ―東日本大震災と宮城県沿岸部地域社会の民俗誌―』新泉社、111-120、2014年)などがある。

【お問い合わせ先】
共同研究「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班、関西学院大学大学院 社会学研究科 谷岡優子
Mail:dkv99078★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2015年度社会学研究科大学院GSSP「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班 第2回公開研究会

題目:理論民俗学研究会第3回研究会
日時:2016年1月9日(土) 10:00~17:00
場所:先端社会研究所セミナールーム
(関西学院大学社会学部棟3F、12:20以降に社会学部棟に入る場合には、H号館から渡り廊下を通ってお入りください)
報告者:Lisa Gabbert氏(Utah State University)
指定討論者:小田島 建己氏(東北大学大学院文学研究科 専門研究員)

プログラム
10:00~11:30 報告:アメリカ民俗学の現状 Lisa Gabbert氏
11:30~17:00 総合討論:日米民俗学の方法論をめぐって
        指定討論者:小田島 建己氏

報告者紹介:
Georgetown University卒業後、University of California, Los Angelesで修士号、Indiana Universityで博士号を取得。
現在はUtah State UniversityのDepartment of Englishにて、Associate Professorを勤めている。
専門分野は、Folklore Studies、特にfolklore and landscape、festivity and play、 medical folkloreなど。
著作として、Winter Carnival in a Western Town: Identity, Change and the Good of the Community, Utah State University Press(2011)などがあるほか、子供向けにアメリカの祭礼を紹介する絵本“Festivals! USA”シリーズも手がけている。
主な論文に、Reorganizing Space, Negotiating Identity: The Use of Placenames in Ordinary Conversation, Glimpse: The Art and Science of Seeing 8.2 (2011): 54-59、The Complexities of Community in Grant County: What I Learned about Folklore from Traditional Arts Indiana, a special issue of Midwestern Folklore 35/1(2009):55–65、McCall’s Winter Carnival: Folklore in Snow, Idaho Yesterdays 49/1(2008):28–41、Distanciation and the Recontextualization of Space: Finding One’s Way in a Small Western Community, Journal of American Folklore 120/476 (2007):178–203、等がある。

指定討論者紹介:
Cabrini College Religious Studies卒業後、東北大学大学院文学研究科 人間科学専攻 宗教学専攻分野 博士課程後期修了。
現在は東北大学大学院文学研究科 専門研究員。
専門分野は、墓制・死者の表象・死者観・民間信仰など。
主な論文に「死者供養における個性の表出―若松寺への「ムカサリ絵馬」奉納にみる―」(『東北民俗』(41):9-18、2007年)、「〈死者の結婚〉とその形象―「冥婚」・「死霊結婚」概念と習俗実態との差異―」(『比較民俗研究』(23):3-34、2009年)、「被災した岩沼の墓地―津波の爪痕を癒そうとする人々の自助努力―」(『東北宗教学』(7):39-64、2011年)、「山形県置賜地方における葬送墓制習俗の変化 ―高畠町時沢の追跡調査から―」(『国立歴史民俗博物館研究報告』(191):181-200、2015年)、「畑未知の上の墓 ―岩沼市の西部にみられる諸事例に照射して―」(『東北民俗』(49):33-40、2015年)、等がある。

【お問い合わせ先】
共同研究「人口減少時代の地方祭礼・伝統芸能」班
関西学院大学大学院 社会学研究科 谷岡優子
Mail:dkv99078★kwansei.ac.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)

2015年度社会学研究科大学院GSSP「断片化の社会学」班 第1回公開研究会

題目:戦前期における遊廓と現代社会における労働を考える—近代女性史と社会学のはざまを乗り越えて
日時:2015年11月21日(土)14:00〜17:00
場所:先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学社会学部棟 3F)
報告者:山家 悠平氏(大手前大学学習支援センター)
コメンテーター:金 太宇氏(関西学院大学災害復興制度研究所)

概要:
近年、専門分野別に分断され研究テーマが個別具体的になる学問の「断片化」が進む傾向がある。そこで、本研究班は専門分化した研究領域を横断するような共通理念を探る。今回の研究会では、戦前期の遊廓で働く女性について研究しておられる山家悠平氏を招聘する。本研究班が山家氏を招聘する理由は、歴史学や女性学でおこなわれている最先端の議論の内容が、社会学で議論されている現代のジェンダーや労働の問題においてどのような差異が見られるのかを検証するためである。そして、これらの学問と社会学との間にある学問の壁をいかに乗り越え、現代の社会問題全般に通ずる共通理念を模索する。

報告者紹介:
国会図書館や、全国各地の図書館にねむる戦前の新聞に目を通すうちに、遊廓のなかの女性たちによるストライキをはじめとするさまざまな抵抗にひきつけられる。その成果を今春『遊廓のストライキ』(共和国)として上梓。全国紙をはじめ多くの書評欄で話題に。京都在住のミュージシャンでもある。

研究会に関するお問合せ:
関西学院大学社会学研究科 GSSP「断片化の社会学」班
運営スタッフ代表(奥田) E-Mail: ayb83343@kwansei.ac.jp

2015年度GSSP第1回公開研究会.pdf  [ 537.76KB ]PDFファイル

2014年度社会学研究科大学院 GSSP「自己論の現在」班 第1回公開研究会

研究会の主旨
 本研究会は、「自己」、とりわけ若者の自己像とその語りを対象とするアイデンティティ研究や物語研究における新たな分析視座や社会学的アプローチについて検討する。現代社会を生きる若者は、「自分探し・自己分析」といった営みを通して多元的に自己を語ると同時に、「ゆとり世代」「コミュニケーションの希薄化」といった様々な言説によって多様に語られる存在である。そして、このような「自己」の語りの変化に合わせて、対象への研究アプローチも多様化しており、インターディシプリンに若者を把握する必要があるといえる。
 そこで本研究会では、現在若者に関する言説や彼らの実践に焦点をあて研究を続けておられる浅野智彦氏をお呼びして、氏の研究関心の変遷を伺いつつ、再帰的近代において多元的に自己を生きるとはどういうことなのか/そこではどのように「自己」が語られるのかについて検討し、新たな社会学的思考を獲得することを目的とする。

【日時】2014年11月29日(土) 14 :00 ~17:30(受付開始 13:30 ~)
※一般公開 ・入場無料 研究会終了後に懇親会を予定しております 。

【会場】先端社会研究所セミナールーム(関西学院大学上ケ原キャンパス 社会学部棟3F )

【テーマ】多元的自己と再帰性を考える――浅野智彦氏をお呼びして

【報告者】浅野 智彦氏
 1964年、仙台市生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。現在、東京学芸大学教育学部教授。専門は自己論、アイデンティティ論、物語論。
 著書に『「若者」とは誰か――アイデンティティの30年』(河出書房新社)、『趣味縁からはじまる社会参加(シリーズ若者の気分)』(岩波書店)、『自己への物語論的接近――家族療法から社会学へ』(勁草書房)。

【コメンテーター】名部 圭一氏
 1966年、大阪市生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。現在、桃山学院大学社会学部准教授。専門は理論社会学、文化社会学。
 著書に『社会文化理論ガイドブック』(共編著、ナカニシヤ出版)、『文化社会学の視座――のめりこむメディア文化とそこにある日常の文化』(共著、ミネルヴァ書房)、『現代文化の社会学入門』(共著、ミネルヴァ書房)など。


お問い合わせ:関西学院大学社会学研究科GSSP「自己論の現在」班
運営スタッフE-MAIL:gssp.kgsoc@gmail.com

研究班案内ビラ  [ 272.43KB ]PDFファイル

2014年度社会学研究科大学院 共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 第2回研究会

日時:2014年9月7日(日)13:00~17:10(12:30より受付開始)
会場:関西学院大学 梅田キャンパス アプローズタワー10階1001号室

関学梅田キャンパスへのアクセス
報告者:小田島 建己(おだじま たけみ)氏(東北大学大学院文学研究科 専門研究員)
テーマ:「ヴァナキュラー宗教」をめぐって 

概要:
これまでに行ってきたアメリカのフォークロア研究との比較分析により、近年アメリカのフォークロア研究において、宗教民俗学者であるレナード・ノーマン・プリミアノ氏が提唱した、これまでの運用とは異なる「ヴァナキュラー」概念が注目を集めていることが明らかとなりました。プリミアノ氏の提唱する「ヴァナキュラー」概念は、元来の意味である「国や地域に生来の」、「土着の」、「個人的な、私的な」という意味から発展し、「組織された集団によって担われない」、「特定の文化状況下でのコミュニケーションや嗜好や行為の仕方であり、その文化に適合したもの」として解釈されており、「人びとが対象とどのように出会い、理解し、解釈し、実践したか」に着目しており、公式/非公式という二項対立的分析に陥ることなく対象を観察するアプローチとして関心が寄せられています。そこで、今研究会では、この「ヴァナキュラー」概念を課題として設定し、さらなる理解を深めるべく、プリミアノ氏のもとで学び、日本の民俗事例を用いて研究を行なっている小田島建己氏を招聘し、プリミアノ氏の研究、アメリカ民俗学における「ヴァナキュラー」概念の運用、日本民俗学研究への応用、アメリカにおけるフォークロア教育の実態等についてお話いただく予定です。

報告者紹介:
宗教学、文化人類学、民俗学者。
Cabrini College Religious Studies卒業後、東北大学大学院文学研究科 人間科学専攻 宗教学専攻分野 博士課程後期修了。現在は東北大学大学院文学研究科 専門研究員。
専門分野は、墓制・死者の表象・死者観・民間信仰など。
主な論文に「死者供養における個性の表出―若松寺への「ムカサリ絵馬」奉納にみる―」(『東北民俗』(41):9-18、2007年)、「〈死者の結婚〉とその形象―「冥婚」・「死霊結婚」概念と習俗実態との差異―」(『比較民俗研究』(23):3-34、2009年)、「〈死者の結婚〉を表わす―「川倉際の河原地蔵尊」の花嫁・花婿人形―」(『青森県の民俗』(9):17-37、2009年)、「被災した岩沼の墓地―津波の爪痕を癒そうとする人々の自助努力―」(『東北宗教学』(7):39-64、2011年)等がある。

【お問い合わせ先】
共同研究「フォークロア研究の国際比較」班 広報担当
関西学院大学大学院 文学研究科博士課程前期課程 文化歴史学専攻地理学地域文化学領域 M2 岡田裕美
Mail: poom.mooq★hotmail.co.jp(スパムメール対策のため、@を★に変えて表示しています)