[SGH]GLP特別授業を実施しました。<PHD協会>

2019.02.20

日時:2019年2月1日(金) GGPグローバルセミナー終了後~
参加生徒:GLP1・2年生希望者 参加人数8名


 2月1日(金)PHD協会より、事務局長の坂西卓郎氏と研修生3名をお招きし、1・2年生の希望者を対象にGLP特別授業を実施しました。

 PHD協会とはpeace, human, developmentの頭文字をとって名付けられ、主に国際協力活動を行っている団体です。同日に行われた講演会終了後に行われた特別授業では、坂西氏から引き続きPHDの活動内容と国際協力について、また2人の研修生からは出身国やご家族の紹介、日本に来た目的や今後の目標、帰国後の夢などをお話しいただきました。

インドネシアの宗教や文化について

 インドネシア出身のレニ グスティカさんは、自国の言語、民族、ミナンカバウという文化についてお話しくださいました。ミナンカバウは母系社会で、結婚すると女性が男性を家に迎え入れることとなり、女性が家を継ぐのだそうです。イスラーム教については、多くの日本人が事実と異なる先入観を持っていることについて言及され、本来は平和的な生活を重んじる思想であることや、アラビア語によるお祈りも教えていただきました。またレニさんは、口腔衛生についても強い関心を持っておられ、故郷へ帰国後は子どもたちに「歯」にまつわる病気や習慣について教えたいとおっしゃっていました。

   

差別のない、カーストからの解放を目指して

ハラスメントを受けたとき

 ネパール出身のサビナ・ビスンケ・ラムテルさんは、ネパールにおけるカースト制や女性の権利・差別について、またそのような状況下でのキリスト教の存在についてなどお話しくださいました。特に人権問題やジェンダー問題には意欲的に取り組まれており、日本で勉強し帰国後は差別撲滅や女性の地位向上に向けて活動したい、と話されました。

   

生徒の感想

●世界の男女平等ランキングが日本は高い方だと思っていたが、以外にも今回お話を聞いたネパールやインドネシアより大きく下回っていたのが驚きでした。 いまだネパールではカースト制度がありそのせいで苦労しても、キリスト教においては差別がないので幸せだ、といっていたことも印象的でした。 またインドネシアでは、虫歯の大切さを知らなかったり歯医者がいないことで、心筋梗塞などの病因で亡くなる方がいるということを初めて知りました。 2人の方の話を聞いて、それぞれの目的をきちんと果たして村のみんなに貢献しようという意思が強く見られ、自分もなにか決めたことはやり通さないといけないと強く思わされました。

●カースト制度によって、今でも差別が根強く残っていてそれにより学びたいものが学べないという事が起こると分かりとても驚きました。日本は義務教育があるので少なくともある一定の読み書きは出来て普通だと感じていましたが、教育を受けられるということは必ずしも当たり前でないのだと感じました。