読書科について

読書科の2本柱は、『読書』(Reading)と『研究』(Research)です。

読書&研究

個性に応じた読書生活を形成し、これを深めることによって、自らの心を耕します(読書生活の形成と深化)。 また、読書を通して、出会ったさまざまな問い(テーマ)を常に発展的に持ち続け、これに答えてゆく技量を身につけます。 つまり、自主的自立的学習態度を養い、探究者、研究者としての資質を磨きます(研究態度・技術の体得)。

読書科は、新しい学力観を開拓します。

これまでの学校教育で生徒に課せられたのは、教師が提示した問題にいかに速く、正確に答えるか、ということでした。 読書科では、答える力偏重の学力観を克服し、問う力(問題発見能力、問題設定能力)と答える力(問題解決能力)をともに育てようとしています。 それでこそ、学びが主体的なものになり、本当の意味で学びの喜びを味わうことができます。

読書科の授業は、演習形式で進められます。

2本柱に沿って、カリキュラム(各学年1単位、必修)が組み立てられています。「読書」の演習として、1年生の「テーマ読書」があり、「研究」の演習として、2、3年生の「論文作成」があります。

「テーマ読書」は、自分でテーマを決めて、それに関係のある本を数冊見つけて読み、そのブックガイドを作って、級友の前で発表します(ブックトーク)。
2年生から、論文作成演習が始まります。課題(テーマ)設定から、論文の仕上げ・発表まで、2年間かけてじっくりと研究を続けます。

論文作成は、直線的ではなく、「問う過程」「答える過程」「成果をまとめ、発表する過程」を何度も往き来することで、問題意識が深まります。
研究のすべての局面で、テーマを見直し、集めた情報が本当に意味あるものかどうかを点検し、フィードバックする必要があります。「洞察」が研究の決めてになると同時に、新たな問いへの扉を開くのです。

読書科の授業は、すべて図書館で行われます。

読書科の授業はすべて図書館で行われます。図書館には、図書、新聞、雑誌などの活字メディアばかりでなく、映像メディア、電子メディアなど多彩なメディアが整備され、すべての教科の調べ学習・課題学習を支援します。
また、司書教諭をはじめ図書館スタッフが、ていねいにレファレンスサービスを行います。