海外研修参加者 山本 翔子

[ 編集者:学校法人 関西学院       2020年2月28日 更新  ]
松川和生①

Q1.「海外研修」に行こうと思った理由は?

関西学院では学生を海外に送ると同様に、海外から多くの留学生を受け入れています。2017年にインドネシアに海外拠点が開設され、2018年に学内にイスラム教徒(ムスリム)の学生や教員が祈りの場として使う「祈祷室」がキャンパス内に設置されました。このように、学内の国際化が進む状況で、ムスリムの学生の生活習慣を知りたいと思い、2019年8月から6ヶ月間の海外研修に参加しました。
研修に参加する前は、職場を離れることへのためらいや、新しい環境に飛び込むことに不安もありました。しかし、「挑戦」を応援してくれる上司や同僚のおかげで、いま、研修に参加できており、本当に貴重な良い経験をさせてもらえたことに感謝しています。

Q2.海外研修でどのような活動をされていますか?

松川和生②

インドネシアの高校で、日本語教師や生徒のパートナーとして、授業のアシスタントや日本文化を紹介する活動を行っています。赴任校は2校あり、計17クラス、約500名の生徒が日本語を勉強しています。いずれの学校にも、現地のインドネシア人の日本語の先生がおり、その先生と一緒に授業に入り、授業をサポートしています。生徒の多くは、イスラム教徒で、1クラスに2〜3人ヒンドゥ教徒の生徒がいます。

具体的な活動では、日本語の教科書に沿って、文型や単語を学びます。私は発音練習や、生徒との会話練習を行います。また、書道、折り紙、昔話、食文化などの日本文化を、日本語を勉強しながら紹介します。 赴任校の生徒はとても元気が良く、授業が始まっても教室に入らず、時間通りに授業が始まることは、ほとんどありません。毎回授業では、どうすれば生徒の意欲に火がつくか想像して、生徒の学習意欲を引き出せるアクティビティを考えています。

授業を経験してから感じているのは、「生徒の日本語能力を上げることは容易ではなく、時間がかかる」ということです。そのため、私が授業で重点を置いていることは「日本語を上手に話すこと」ではなく「日本や日本語を好きになってもらうこと」です。「授業が楽しい!」「日本語の授業が好き!」と感じてもらえれば、自然と生徒の日本語の学習意欲が高まり、日本語も上手になると考えるからです。

また、インドネシア人の日本語の先生と一緒に働く中で難しく感じることもあります。日本語の先生は、日本語を話すことができますが、それでも意思疎通が難しい時や、習慣の違いがあり、ときに思う通りに進まないことがあります。一緒に協力して働くためには、日本人同士なら言わなくても分かることを、丁寧に1つ1つ確かめていくことが重要だと感じています。

赴任直後に比べると、生徒や先生方との距離も近くなっていることを実感します。活動を通じで、生徒に「日本語」や「日本人と話すこと」を身近に楽しく感じてもらいたいです。

Q3.海外研修を活かして、関西学院で今後成し遂げたいことは?

日本語を教える経験から、日本語学習者にとって、彼らに伝わりやすい話し方「やさしい日本語」があることを学びました。私が所属する文学部事務室は、国際関係部署ではありませんが、留学に行く学生や、海外からの留学生の相談にのったり、一緒に困りごとを解決したりする場面が多くあります。今後は留学生と話すときに「やさしい日本語」を使い、イスラム教やヒンドゥ教への理解を示し留学生をサポートしていきたいです。

「教育」の成果はすぐに目に見えず、成果が現れるまで時間が必要です。また「これが成果だ」と定量的に測ることが難しいですが、どのような職務であっても、自身の業務の先に、児童・生徒・学生に繋がることをイメージして、強い想いを持って、業務に励んでいきたいです。

Q4.「関西学院」を目指す皆さんへメッセージ

松川和生③

私は2014年から文学部事務室で勤務しており、海外研修をはじめ、毎年新しい担当業務を経験させてもらいました。業務の中で、提案したことが実現し、学生の役に立てたときは、心から嬉しく感じますし、一方で、途中で提案を断念せざるを得ないときは、悔しく感じることもありました。それでも、一緒に新しい取り組みに「やってみよう!」と背中を押してくれる上司や、様々な視点からアイデアをくれる同僚がいることで、また新たなエネルギーが湧いてきます。そして今回私が参加した海外研修を含め、職員の自己研鑽をサポートする様々な研修や制度があります。ぜひ皆さんも、関西学院で一緒に働いてみませんか。