海外研修(ワシントン)参加者 佐藤 大樹

[ 編集者:学校法人 関西学院       2019年2月27日 更新  ]

Q1.「海外研修」に行こうと思った理由は?

大きく分けて3つあります。
・元々語学(英語)が好きだったので、海外でのビジネスで自分の英語が通用するのか試し、さらに実践的な英語力を身に着けたいと思っていました。
・私の仕事の一つである技術移転(大学から生まれた研究成果を実用化する取り組み)については、アメリカは日本よりも先行しています。そのため、現地大学職員の職務について学びたいと考えていました。
・一つの環境に長くいると、その環境が絶対化され、仕事を改善していくための駆動力やアイディアが弱まってきます。そのため、いつもとは違う環境に身を置くことで価値観を相対化し、現状を捉えなおしたいと考えました。

Q2.海外研修でどのような活動をされましたか?

佐藤大樹

科学技術振興機構(JST)は、日本の国としての研究開発戦略を策定し、それに従って研究費等の資金を大学等研究機関に配分する政府系組織で、関西学院でもJSTの研究費を用いて多くの研究プロジェクトが実施されています。中でも、今回お世話になったJSTワシントンDCオフィスは、研究開発戦略策定のための情報収集や米国の関連機関との交渉をミッションとしています。
研修では、現地で開催される国際会議等への参加により、アメリカでどのような方針、内容で科学技術開発が行われているのかといった情報収集を行い、JSTにおける方針策定の糧とすることを目的とした活動を展開しました。AIやエネルギー政策、科学技術を用いた外交政策や国連SDGs, Community Collegeの無償化など、集めた情報は多岐に渡ります。限られた期間でしたが、普段の業務を離れて情報収集に専念することで、幅広い領域について大括りの知識を得られたことは非常に重要な財産だと感じています。
また、科学技術に関する展示会に出展し、日本で生まれた研究成果を説明、PRするという経験もすることが出来ました。英語でPR活動を行うことは新鮮ながらそれなりに困難でしたが、今後関西学院がさらにグローバル化を進めていくうえで求められる研究広報について考える機会となりました。
さらに、JSTでの仕事の他に、いくつかの現地の有力大学を訪問し、大学の研究成果をより多く実用化するためにはどうすれば良いか等、日本での本来業務をより高度にするためのディスカッションも積極的に行いました。技術移転の先進国であるアメリカにて一線級で活躍している専門家との議論はとても刺激的かつスリリングで、得たアイディアはすぐ日本に持ち帰って試してみたいと興奮したことを鮮明に覚えています。
総じて、母国以外の国で、母語ではない言語を用いて、これまでよりも専門的な領域や未知の分野で活動を行うのは困難でしたが、それだけに文字通り毎日発見や成長、知的興奮が得られ、海外研修の3つの目的を満たして余りある経験だったと感じています。

Q3.海外研修を活かして、関西学院で今後成し遂げたいことは?

アメリカで多くの先進的な事例に触れたことで、関西学院にはまだまだ伸び代があることを実感することが出来ました。産業界・金融界・官公庁と関係を強化するにはどうすればよいのか?大学の中にどのような制度を作れば研究成果を最大化出来るのか?…考えるポイントはたくさんありますので、研修で学んできた知識、経験をもとに、伸び代を活かせるような制度の企画設計を行っていきたいと考えています。最終的には、これらの取り組みが大学の体質強化につながり、さらに大学からのアウトプットが日本経済を好転させ…と波及させていければ理想的です。

Q4.「関西学院」を目指す皆さんへメッセージ

佐藤大樹②

昨今の様々な社会的背景からの要請により、大学職員にはその仕事の高度化が強く求められており、関西学院においても長期戦略の一つとして職員の能力向上を目指した取り組みがなされているところです。他大学も同様に「大学職員」の再定義を行う中、若手~中堅職員の業務をどれだけ高度化できるかが、中長期的に関西学院の位置づけを決める一つの鍵になると考えています。皆さんと一緒に新たな関西学院の職員像、ひいては将来の関西学院を形作ることが出来れば嬉しく思います。