神学研究科
K.G.

豊富な実習体験

キリスト教社会実習

授業の概要

受講生は、実習先の決定後に一度現地を訪問し、実習内容やスケジュールについて事前の打ち合わせを行います。
本授業では、キリスト教を活動の軸とする教会や福祉現場に参加し、現場の声にふれながら社会課題の背景を学び、自らのこれからを見つめます。

到達目標
  1. 将来に活かせる社会資源を少なくとも一つ見出していること。
  2. 社会におけるキリスト教の課題について、具体的な経験を通じて理解を深めていること。

授業方法

講義・グループディスカッション・現場での実習を組み合わせて行います。

※実習期間中は 、少なくとも7回・合計32時間以上の現場実習が必須です。

授業計画

週1回、各自が選択した実習先に出向き、現場での活動を行います。実習中は、現場担当者との振り返りの時間を設け、必要に応じて担当教員からのスーパービジョンを受けます。授業内では、実習報告や課題の共有、体験した困難についての対話、会話分析などを通じて、実習をふりかえり、理解を深めていきます。必要に応じて、実践に役立つコミュニケーション方法についての講義も行います。

実習にかかる費用について

実習参加費として1万円が必要です。
※実習先として淀川キリスト教病院を希望する場合
以下の追加対応が必要です:

  • 感染症に関するアンケート提出
  • 風しん抗体検査(費用:約1万円)

臨床牧会実習

授業の概要

困難な状況にある人と関わる中で、自らを見つめ直し、牧会者としての自己理解を深めるとともに、その役割を明確にします。また、患者や家族のニーズに気づき、適切な牧会のあり方を考察します。

到達目標

受講生は、授業を通して自己理解・他者理解を深め、霊的ケアのあり方について考察を深めることが期待されます。


実習では、キリスト教を背景に持つ病院や行政機関において、現代的課題であるエイズ患者のケアに取り組みます。異なる背景を持つ環境の中で、霊的ケアの多様なあり方にふれ、柔軟に対応できる人材としての成長が期待されます。

授業方法

実習と講義を組み合わせて行う集中講座です。
※実習授業であるので、オンラインでの実施は行っておりません。

授業実施について

本授業は、実習前および実習後の講義(神学部で実施)を除き、病院内で行われます。じk業は、実習前および実習後の講義(神学部で実施)を除き、病院内で行われます。
実習期間は、夏期休暇中の日曜日から土曜日までの1週間(8月末〜9月初旬)を予定しています。

授業構成

I.実習前講義(神学部)
  • 臨床牧会実習の意義・目的の理解
  • 受講課題の説明
    (受講目的の記述・読書レポート・生育歴・説教の提出)
  • 病床訪問の心得と会話逐語録の書き方
  • チャプレンの役割と責任
  • 魂への配慮・家族への配慮に関する学び
II.実習(病院にて実施/1週間)
  • 病床訪問
  • 会話逐語録の作成
  • 説教実習
  • グループカウンセリング
  • 個人面談
III.実習後講義・振り返りの時間(神学部にて実施)
  • 実習経験の分かち合い
  • 自己洞察を中心とした振り返り

授業前にやっておくこと

自分自身の精神状態を知る作業を実習前・中・後に行なう事が求められます。自分の傾向を知る機会を持っておく事が必要です。

夏期派遣神学生

夏期休暇中の約1か月間、教会に滞在しながら実習を行います。
教会での生活を通して、礼拝や地域との関わり、日常の営みに深く携わる中で、牧会の実際にふれ、学びを深めます。