藤田 友尚(ふじた ともなお) 教授<M・D>

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2019年3月14日   更新  ]

D.E.A.・文修・文学

研究内容

19世紀フランス・ロマン主義文学を研究、特にノディエ(1780-1844)の作品研究を専門としている。ノディエは幻想文学の存在意義を最初に評価した作家であり、多くの幻想コントを残している。しかし、彼の作品に関しては未だじゅうぶんな研究がなされてはおらず、ノディエはマイナーなコント作家としてのイメージに封じ込められ、いわば「知られざる作家」という一面をもっている。そのような実情を踏まえ、「間テクスト性」を先取りした言語論、反ユートピア的世界観に基づく文明論、当時としては稀なスコットランドへのロマン的旅を題材にした旅行記を研究対象としながら、夢や狂気、神話や伝説などの無意識的世界のモチーフを軸にノディエが文学表現をいかに押し広げたか、その創作原理を考察したいと考えている。他方、文学と音楽との結節点にあるオペラも重要な研究対象である。文学作品の「語り」の技法がオペラの中で音楽的にどのように処理されているか、テクストとしてのオペラの解読に関心をもっている。