特色(前期課程)Features(Master’s Course)

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2016年7月4日   更新  ]

8つの専門プログラムで高度なコミュニケーション能力を引き出す

 本研究科前期課程では、4つのコース<修士論文コース、課題研究コース、スターリング大学ダブルディグリーコース、英語教員対象1年制修士学位コース>と8つのプログラム<言語科学、言語文化学(地域文化研究・多言語多文化学際・映像演劇文化)、言語教育学、日本語教育学(プロフェッショナル・アカデミック・日本学ダブルディグリー(※)>を設置しています。
※日本語教育学(日本学ダブルディグリー)プログラムは、海外交流協定校特別学生入学者専用。一般入試等での選択不可。

■言語コミュニケーション能力養成科目
 言語の高度な運用能力を養成するために設けられた授業科目であり、言語コミュニケーション文化に関する基礎知識を修得する基礎科目と運用能力養成科目の2種類を開講しています。

■実習科目
 日本語教育学(プロフェッショナル)プログラム専用の必修科目として、理論を学びながら教壇に立って実習する「日本語教育研究(実践)」を開講します。

■領域研究科目
 8つのプログラムにそれぞれ特長ある領域研究科目を配置しています。これらの専門科目は互いに関連しあっているため、プログラムをまたがって横断的に履修することが認められています。ただし、課程修了にはこれらの領域研究科目から各コース、各プログラム毎に定められた必要単位を修得することが条件となっています。

■演習科目
 修士論文コース、スターリング大学ダブルディグリーコース、英語教員対象1年制修士学位コースでは「研究演習」、課題研究コースでは「課題研究」を開講し、学生の研究指導を行います。

言語運用能力の養成

 言語科学・言語文化学・言語教育学プログラムの大きな特長のひとつは、必須の言語コミュニケーション能力養成科目があることです。この授業科目は「言語コミュニケーション文化特論」や「異文化コミュニケーション論」など言語コミュニケーション文化に関する基礎知識を修得する基礎科目と、以下の運用能力養成科目に区分されます。

【英語・フランス語・ドイツ語・中国語ネイティブ教員による高度な運用能力の養成】
 英語・フランス語・ドイツ語・中国語での研究論文執筆や国際会議・学会でのプレゼンテーションやディベートなどに必要とされる高度な言語運用能力を個別に養成する「英語アカデミック・ライティング」、「英語オーラル・プレゼンテーション」、「フランス語論文作成」、「フランス語コミュニケーション」、「ドイツ語論文作成」、「ドイツ語コミュニケーション」、「中国語論文作成」、「中国語コミュニケーション」などを開講します。なお、授業は当該言語で行われます。

実践能力の養成

 日本語教育学(プロフェッショナル)プログラムの大きな特長は、実践能力を養成する実習科目「日本語教育研究(実践)」があることです。この授業科目では、理論を学びながら実践を学ぶとともに、実践しながら理解を検証します。なお、日本語教育学(アカデミック)プログラムでは、実習科目は履修せず、専門科目の履修を通し、自らの教育経験に裏打ちされた教育理論の修得を目指します。

言語科学プログラム

人が言語をどのように駆使するかを解明

■語彙や文構造の研究に加え、言語と認知あるいは心理との関係も研究
 言語科学プログラムでは、言語構造、言語コミュニケーションを有効に成り立たせる条件、人が言語をどのように駆使するかなどを科学的に解明します。その中には、語彙や文構造の研究など言語科学の核を成す分野に加え、言語コミュニケーション能力の解明に関する分野、さらに近年注目されはじめた言語と認知あるいは心理との関係という分野も含まれます。

■コミュニケーション体系としての言語の普遍的・個別的研究
 文の構造と意味にかかわる音声・音韻・形態論、統語論、意味論といった分野や、文と文脈との関連性を考える言語語用論、言語と社会とのかかわりを研究する社会言語学、言語の実体研究を行うコーパス言語学などを研究対象とし、言語の普遍的・個別的研究を行います。

■研究やビジネスにおいて国際的に活躍できる人材の養成
 言語科学の研究を行うと同時に、言語科学に裏付けされたプレゼンテーションやディベートなどの高度なコミュニケーション能力を身につけ、研究やビジネスにおいて国際的に活躍できる人材の養成をめざします。

言語文化学(地域文化研究・多言語多文化学際・映像演劇文化)プログラム

境界線を超える~多言語化・多文化化する社会への学際的アプローチ~

■各言語圏の文化に焦点を当てた研究
 英語、フランス語、ドイツ語、中国語のコミュニケーション能力を基礎とし、各言語の背景にある地域的、文化的、社会的な側面に焦点を当てて研究します。そのために言語コミュニケーション能力養成科目では、それぞれ対象とする言語の高度な運用能力を養成します。

■多様な文化成立事情や言語文化から求められる人間精神の研究
 多様な文化の成立事情や構成、言語文化の歴史や現状についても考え、言語文化から生まれる人間精神の多様性と普遍性を追求します。

■異文化理解をベースとしたグローバルな視野を持った人材の養成
 国内外で生じている文化摩擦、コミュニケーション・ギャップなど、異文化間で起こるさまざまな問題について総合的に研究し、グローバルな視野を持った人材の養成をめざします。

■映画・演劇という表象文化の諸問題を探求
 多角的な視座から文化を見つめ、テクストとコンテクストの関係性を考察するにあたり、映画や演劇は大変興味深い対象です。各分野の専門家が最新の研究成果を踏まえ、多彩な素材を用いて指導します。

言語教育学プログラム

学際的・実証的な言語教育方法を探究

■「メソッド」「テクニック」「アプローチ」の階層構造を網羅した英語研究法の探究
 言語教育学プログラムでは、一般に、教室での授業による教育活動(テクニック)、カリキュラムの開発や教科書・教材などを作成する教育活動(メソッド)、個々の教師の人間観、言語観、言語習得観が関係する教育活動(アプローチ)の3種類に大別され、「テクニック」は「メソッド」に、「メソッド」は「アプローチ」にそれぞれ規定されるという性格を持っています。この階層構造を網羅し、コミュニケーションツールとして駆使できる実践的な英語教育法を探究します。

■第二言語習得過程を学際的・実証的に解明
 外国語としての言語の習得・学習過程の特殊性を考慮しながら、言語科学、言語文化学の領域からの研究成果や、現職教員が行っている教育活動での実体験などをもとに、学際的・実証的に第二言語習得過程を解明し、言語コミュニケーション能力養成の方法論研究に重点を置いた言語教育の研究を行います。

■リカレント教育と実践的な英語教員の養成
 自らの言語運用能力をさらに高めるとともに、より実践的な言語教育方法の研究を行い、中学・高校・大学の英語教員の養成と在職英語教員のリカレント教育を行います。

日本語教育学(プロフェッショナル・アカデミック・日本学ダブルディグリー)プログラム

外国人を対象とした日本語教育を探究

■知りたかった世界を知り、知らなかった日本語教育を知る
 外国人が日本語をどのようにして学び身につけるのか、それはネイティブである日本人には分からない世界です。日本語教育学プログラムでは、その世界を理論的に解明します。外国人が第二言語あるいは外国語として学ぶ日本語の発音、表記、文法、語彙などは、日本人が母語として身に付け学んできた方法とは大きく異なっています。本プログラムでは、このような点での日本語教育の方法を研究するだけでなく、日本語と外国語の違い、文化的背景の違いなど幅広い観点から総合的に日本語教育の研究を行います。

■現場での実践
 将来日本語教員として教壇に立つことを前提として日本語教育の専門知識を学ぶと同時に、教室で日本語の授業を実際に観察し、自ら授業計画を立てて教壇に立つことを研究科の授業として経験します。

■国際的に活躍できる日本語教員の養成
 世界があらゆる分野での交流を必要とするようになった現代社会においては、国内外を問わずさまざまな場面で日本や日本人と関わる外国人が増加しています。本プログラムでは、国際的に活躍できる日本語教員を養成し、日本語教育を通じて世界に貢献する人材輩出をめざします。