田村 和彦(たむら かずひこ) 教授<M・D>

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2019年4月1日   更新  ]

文修・文学

研究内容

ドイツを中心にヨーロッパ近代の文化史・社会史に関心を持っている。現在特に重点を置いているのは、十九世紀末から第二次世界大戦までのドイツの文化と社会の問題である。この時代のドイツは世界史の中でも稀有の、非常に大きな、しかし歪みのある発展を見せた。ワイマール文化の「栄光」とファシズムの悲劇はどこに根を持つのか、という大きな問いを据えて、「文化」「人種」「性」「身体」をめぐるこの時代の特異な表象がいかに形成されていったかを探っていきたい。とはいえ、ぼくはもともとは歴史学者でも政治学者でもない、文学畑の人間である。興味をそそられるのは、大上段に構えたイデオロギーや政治の表舞台ではなく、映画や舞踏や絵画やキャバレー、さらには青年運動やヌーディズム・生活改革運動といった、あまり表立っては論じられない現象である。むしろこうしたもののはしはしから覗く特殊な(「ドイツ的な」)歪みにこそぼくはひきつけられているのかもしれない。