伊藤 正範(いとう まさのり) 教授<M・D>

[ 編集者:大学院 言語コミュニケーション文化研究科       2019年3月14日   更新  ]

博(文)・修(文)・M.A.・文学

研究内容

専門は19世紀末から20世紀初頭にかけてのイギリス小説です。特に、トマス・ハーディー、ジョーゼフ・コンラッド、H・G・ウェルズなどによる、リアリズムからモダニズムへの移行期にあるテクストの言語的側面(語り)を中心に研究しています。現在は、一つの切り口として、19世紀末に労働運動や労働組合が急速な成長を遂げた事実に着目し、そうした社会的な変化が小説というジャンルの発展においてどのような役割を果たしているかを探っています。特に当時のストライキやデモンストレーションを経て出現した群衆の新しいあり方が、小説が伝統的に扱ってきた個人の生とどのような関連を有しているかという点に興味を寄せています。同時に、ダーウィニズムに端を発するさまざまな進化論言説の氾濫や、ジャーナリズムの急成長による新しい言語文化の出現を視野に入れながら、この時代における小説と社会との関わりをより包括的に論じようと試みています。