災害復興制度研究所
K.G.
2024.12.04[シンポジウム]

関西学院大学災害復興制度研究所 2026年復興・減災フォーラム「頻発する激甚災害からの人間の復興― 被災者・被災地の尊厳を守るために」

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日本は人口減少・超高齢化により地方消滅という未曾有の課題に直面している。このような構造的脆弱性を抱えた地域で発生する激甚災害は、従来の災害復興の前提を根本から覆している。能登半島地震では、従来の避難者支援や災害ボランティアが通用しない厳しい現実が浮き彫りになった。これには制度的な問題に加え、少子高齢化や過疎化などの被災地の状況が深く関わり、これは日本全国に共通する課題である。また、東日本大震災から15年となる現在も、福島の復興は未だ途上にある。一方で、これらの困難な地域において復興に尽力する多くの方々がおり、その活動は本研究所の理念である「人間の復興」に繋がるものである。本フォーラムでは、頻発する激甚災害の被災者及び被災地の尊厳を守る様々な取り組みに学び、復興知の共有を通して、「人間の復興」のあり方について考えたい。

日 程

2026年1月10日(土)13:00~17:30  全国被災地交流集会「円卓カフェ」
2026年1月11日(日)13:00~17:30  シンポジウム

場 所

関西学院会館レセプションホール(兵庫県西宮市上ケ原一番町1-155)
http://member.kwangaku.net/kwangakukaikan/access.html

【主  催】関西学院大学災害復興制度研究所
【共  催】日本災害復興学会
【後  援】朝日新聞社

1月10日(土)13:00~17:30 全国被災地交流集会「円卓カフェ」

「ともに語る『人間の復興』~被災者・被災地の尊厳を守る復興知の共有~」

 所長の山 泰幸が長年地域で実践をしてきた「哲学カフェ」の形態で「円卓カフェ」として実施予定。「哲学カフェ」とは、フランスのパリが発祥の地で、毎週日曜日の午前、喫茶店に自由に人々が集まってコーヒーを飲みながら、自由にいろいろなテーマで議論をする場のことで、現在、日本各地で開催されている。今回は、「頻発する激甚災害からの人間の復興‐被災者・被災地の尊厳を守るために」をテーマに、哲学カフェ方式で、復興知の共有を通して、「人間の復興」のあり方について語り合うことにしたい。

[第一部]被災者・支援者にとっての尊厳(13:20~15:00)

[第二部] 研究者が考える被災者・被災地の尊厳(15:10~17:00)     


<登壇者> 
品川 真紀     台湾原住民ツォウ族文化ガイド解説員
米山 清美     にしのみや遊び場つくろう会代表/認定NPO法人日本災害救援ボランティアネットワーク理事
金 千秋      特定非営利活動法人エフエムわいわい代表理事
矢野 淳      株式会社MARBLiNG代表取締役
村上 ゆり         NPO法人外浦の未来をつくる会理事
張 政遠      東京大学大学院総合文化研究科教授 
吳 殷政      江原大学文化人類学助教授
柿本 竜治     熊本大学くまもと水循環・減災研究教育センターセンター長
上村 靖司     長岡技術科学大学技学研究院教授

<司会> 
山 泰幸       関西学院大学災害復興制度研究所長・人間福祉学部長 
<解題> 
山中 茂樹      関西学院大学災害復興制度研究所顧問 
岡田 憲夫         京都大学名誉教授/関西学院大学災害復興制度研究所顧問 
<コメント> 
羅  貞一           関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員 
照本 清峰        災害復興制度研究所副所長・建築学部教授

1月11日(日)13:00~17:00 シンポジウム

会 場

関西学院会館 レセプションホール

シンポジウム

13:00~13:20 開会挨拶

中道 基夫(関西学院院長)

森 康俊(関西学院大学学長)

《総合司会》
羅 貞一(関西学院大学災害復興制度研究所主任研究員・准教授)

韓国ソウル出身。専門は、コミュニティ・レジリエンス、被災者支援制度・災害復興、防災教育訓練。日本、韓国、インドネシアなどの地域コミュニティで被災と復興における住民参加型コミュニティレ・ジリエンスの向上のために取り組んでいる。2005年来日し、京都大学防災研究所研究生(災害リスクマネジメント研究室)、京都大学大学院工学研究科博士前期・後期課程修了。2011年博士(工学)を取得。鳥取大学工学研究科社会基盤工学専攻助教、(韓)忠北大学国家危機管理研究所消防防災センター長、(韓)全国災害救護協会災難安全研究所副所長(本部長)を経て現職。(韓)行政安全部中央災難管理評価委員、外交部災難安全事業評価委員等。

13:20~14:10 「特別講演防災・復興と尊厳の問題」
加藤 泰史 ( 椙山女学園大学外国語学部国際教養学科教授/一橋大学名誉教授)

1956年愛知県名古屋市生まれ。名古屋大学大学院文学研究科博士後期課程を経て、南山大学、一橋大学で教授を歴任し、2020年より現職。社会哲学、特にドイツ現代哲学を専門とし、ハーバーマス理論研究の第一人者として知られる。日本哲学会会長(2015-2019年)を務めた。近年は「尊厳」概念の哲学的考察に注力し、災害復興における人間の尊厳の回復と社会統合の問題について、コミュニケーション理論の観点から独創的な研究を展開している。主要著書に『スピノザと近代ドイツ』(編著)、ホネット『正義の他者』(共訳)など。

14:20~15:10 基調講演「被災地・被災者の尊厳から問い直す人間の復興」
山 泰幸  (関西学院大学災害復興制度研究所長・人間福祉学部長)

持続可能な地域づくり、地域防災、減災まちづくり、災害復興をテーマに、住民・行政・NPO等と連携しながら、長期密着型のフィールドワークに基づく実践的な研究を行う。災害や過疎からの地域復興まちづくり、自主防災組織とコミュニティづくり、高齢者の社会参加のための場づくり等、取り組みは多岐にわたる。フランス留学中に「哲学カフェ」に出会い、帰国後、長年にわたり各地で実践を重ねながら、まちづくりにおける語り合う場のデザイン手法の開発に取り組んでいる。災害復興制度研究所には設立準備段階から関わり、2016年4月から副所長を務め、2022年4月に所長に就任。東京大学地震研究所客員教授、日本災害復興学会理事等を兼務している。

15:35~17:20 講演&パネルディスカッション「阪神・淡路大震災30年、KOBEからのメッセージ 私たちが遺すべきもの」
《パネリスト》
中村 順子(認定NPO法人コミュニティ・サポートセンター神戸理事長)

1947年生まれ、短大卒業後、会社勤めを経て1982年から神戸市東灘区で、高齢になっても在宅で最後まで暮らせることを目標とした在宅生活支援ボランティアに従事。1995年1月に発生した阪神淡路大震災では、直後から地元で「水汲み」、「茶話やかテント」等の復興活動を先導し、1996年に民設民営の中間支援組織CS神戸を立ち上げる。「自立と共生を理念とした地域社会を目指し、自ら活動する人々を応援します」をモットーに、毎年40~50のグループを創出し続けている。他に行政や企業との連携で地域課題の解決にあたるプロジェクトを多数実施し、現在も継続的に取組んでいる。

斎藤 富雄(関西国際大学名誉教授・兵庫県立大学客員教授・元兵庫県副知事)

兵庫県生まれ。大震災時は兵庫県知事公室次長兼秘書課長、1995年西播磨県民局長、1996年危機管理全般を統括する初代「防災監」に就任し防災体制の再構築を担当する。2001年9月より兵庫県副知事、2009年9月退任。この間、ロシアタンカー重油流出事故、高病原性鳥インフルエンザ、台風、豪雨、新型インフルエンザなど様々な危機管理事案に対応するとともに、政府の地震調査研究推進本部専門委員、中央防災会議専門委員、佐用町台風第9号災害検証委員会委員等を歴任し、関西国際大学副学長、神戸山手大学学長を経て現在に至る。三重県南海トラフ地震対策検討委員会委員、関西学院大学復興制度研究所顧問。

大牟田 智佐子(毎日放送報道情報局報道業務部部次長・兵庫県立大学外学院減災復興政策研究科客員研究員)

毎日放送報道情報局でニュース映像のアーカイブを担当。同志社大学卒業後、1990年毎日放送入社。1994年テレビ報道の「地震専門記者」となり、以降、災害報道に携わる。1998年から12年間、ラジオの災害専門番組「ネットワーク1・17」プロデューサー。テレビ報道在職中の2019年、兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科博士後期課程入学、2022年修了。働きながら書き上げた博士論文をもとに2024年『大災害とラジオ――共感放送の可能性』を出版、第48回井植文化賞受賞。博士(学術)。

山中 茂樹(関西学院大学災害復興制度研究所顧問)

1946年生まれ。大阪府出身。朝日新聞神戸支局次長のとき、阪神・淡路大震災に遭遇。これを機に震災・防災担当の編集委員に転じ、震災10年にあたる2005年4月、関西学院大学災害復興制度研究所の創設に参加、主任研究員・教授に就任。2015年3月に退職するまで10年間、主任研究員を務め、2007年度には日本で初めての災害復興学講座を開講した。これまでNPO法人・大規模災害対策研究機構副理事長、(社)減災・復興支援機構副理事長などを歴任。日本災害復興学会特別顧問(終身)、東日本大震災県外避難者連絡会(まるっと西日本)顧問。専門は災害復興論、災害報道論。著書に『震災漂流者―「人間復興」のための提言』(河出書房)、『いま考えたい~災害からの暮らし再生』(岩波ブックレット)、『震災とメディア』(世界思想社)、『人間の復興』(関西学院出版)など。

《司会》
山 泰幸(関西学院大学災害復興制度研究所所長・人間福祉学部教授)
17:20~17:30 開会挨拶
岡田 憲夫(京都大学名誉教授・関西学院大学災害復興制度研究所顧問)

※1月11日(日)2024年度日本災害復興学会総会を開催します。
(会場:関西学院大学上ケ原キャンパス)

お申込み方法

参加ご希望の方は、下記URLよりお申し込みください。
https://forms.office.com/r/9iHtHAzgAY
FAXをご希望の方は、参加申し込み用紙に必要事項をご記入の上、お申し込みください。
申込締切日:2025年1月7日(火)

※オンラインで参加の方は「Zoom」にてご参加いただけます。申込フォームにてお申し込みいただいた方に、1月10日頃オンライン参加用の情報をお送りいたします。
※参加申し込み用紙に記載された個人情報は本学の関連業務以外に使用することはありません。

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