麻しん(はしか)情報

[ 編集者:保健館       2019年2月15日   更新 ]

2015年、日本が麻しんの排除状態にあることが認定されましたが、
その後も渡航歴のある人やその接触者からの麻しん患者発生の報告があります。

麻しんに感染すると、潜伏期間(主に10~12日)ののち、
風邪症状、発熱の症状があらわれ、数日後、発疹が生じます。
解熱後の3日間の出席停止を含め、およそ10日間の安静加療を余儀なくされ、
重症化することもあり、また、周りの人にうつしてしまう可能性もあります。
予防接種で免疫をしっかりつけておくことが、唯一の予防方法です。

特徴と症状

感染力が非常に強い

感染力はきわめて強く、麻しんの免疫がない集団に1人の発症者がいたとすると、
12~18人の人が感染するとされています(インフルエンザでは1~2人)。
周りへ感染させる期間は、症状の出現する1日前(発疹出現の3~5日前)から
発疹消失後4日くらいまで(または解熱後3日くらいまで)とされています。
感染力が最も強いのは、発疹出現前の咳が出始めた頃です。

麻しんの典型的な症状

典型的な麻しんの症状とは、
1)発熱、2)全身性発疹、3)咳、鼻水、目の充血などの粘膜症状(かぜ症状)が
揃ったものを指します。
感染から約10~12日間の潜伏期間の後に、38℃程度の発熱やかぜ症状がはじまり、
2~4日発熱が続いたあと、39℃以上の高熱とともに発疹が出現します。
発疹の出現する前後1~2日には、ほほの粘膜に「コプリック斑」と呼ばれる
小さな白色の斑点が観察されることがあります。
全身の免疫力が低下するため、肺炎、中耳炎などを合併することがあり、
脳炎を発症することもあります。

麻しんの症状

出典:国立感染症研究所感染症情報センター「学校における麻しん対策ガイドライン」

感染経路

空気感染(飛沫核感染)が主な感染経路ですが、飛沫感染、接触感染もあります。
麻しん患者が咳やくしゃみをすると、周囲に麻しんウイルスを含んだしぶきが飛び散り、
しぶきが乾燥してウイルスがしばらく空気中を漂います。
このウイルスを含んだ空気を吸った人たちに感染する恐れがあります。

修飾麻しん

幼少時に1回のみワクチンを接種した人など、
麻しんに対する免疫が不十分な人が麻しんウイルスに感染した場合、
軽症で典型的ではない麻しんを発症することがあります。
このような麻しんを「修飾麻しん」と呼びます。
例えば、潜伏期間が長くなる、高熱が出ない、発熱期間が短い、
発疹が手足だけで全身には出ないなどです。
感染力は典型的な麻しんに比べて弱いといわれていますが、
周囲の人への感染源になるので注意が必要です。

麻しん患者と接触した場合

免疫のない人は感染の可能性あり

麻しんは空気感染をし、感染力が非常に強いウイルス感染症です。
麻しんを発症し、咳や発疹のある人と一緒に授業やクラブ・サークルに出席した場合などは、
麻しんに感染した可能性があります。

「麻しんにかかったことがある」「2回の予防接種を受けた」「抗体がある」場合など
免疫がある場合を除いて、高率で発症します。

1.発症する場合、感染の可能性があった日の概ね10~12日後から、
発熱、咳、鼻水、結膜炎などの症状がでることが多いです。
もし、麻しんであれば、この時期より、他人に感染させますので注意してください。
(感染の可能性があった日から20日後ごろまで発症の可能性がありますので
注意してください。)

2.麻しんであれば、発熱してから数日後に、顔や体に発疹(ブツブツ)がでます。

医療機関を受診する際の注意点

免疫が十分でない人が、発熱、咳、鼻水、結膜炎などの麻しんを疑う症状が出たら、
医療機関を受診しましょう。
受診の際は、他の人にうつす可能性がありますので、
事前に電話で病院に連絡し、指示を受けてください。
原則として公共交通機関を使用せず、マスクを着用して受診してください。

麻しん、あるいは麻しんの疑いと診断された場合は、
感染の拡大を防ぐために、通院以外の外出は控えてください。

麻しん(はしか)と診断されたら

麻しんは、学校保健安全法「学校において予防すべき感染症」第2種として、
罹患した場合の登校禁止が定められています。

「麻しん」あるいは「麻しんの疑い」と診断された場合は、
登校せず、必ず保健館へ電話連絡をし、相談ののち所属学部へ連絡してください。

学校感染症について関連リンク

麻しんを予防するには

麻しん(はしか)は予防接種で予防可能で、予防すべき感染症です。

1.麻しんにかかったことがなく、かつ麻しんのワクチンを1回も接種していない人は、
感染すると高率で発症しますので、早めのワクチン接種をお勧めします。

2.麻しんにかかったことがある人や、2回の麻しんワクチン接種を受けている人は
麻しんに対する免疫を持っているものと考えられます。
(1990年4月2日以降に生まれた人は、2回の定期接種を受ける機会がありました。)

3.1回のワクチン接種のみでは、免疫の低下が危惧されます。
麻しんの免疫の有無は抗体検査で調べることができます。
下記「抗体検査を受けたい」を参照してください。

※保健館では、ワクチン接種はできません。
※2016年9月現在、ワクチンが不足しており、
定期接種対象者(1歳および小学校入学前年度)以外はワクチン接種が困難な状況です。。

麻しん(はしか)の予防~予防接種について~  のページへ

抗体検査を受けたい

抗体検査は、近隣の医療機関や保健館で受けることができます。
保健館で受ける場合は、下記を参照してください。

麻しん(はしか)抗体検査 実施中!  のページ

参考リンク